暫定版:関西大学体育会ワンダーフォーゲル部活動報告

登山、自転車、積雪期登山などを中心とした活動を実施してます。

2022年5月上回生雪上訓練報告書

2022-06-13 23:35:09 | 現役活動報告

 

In 立山

 

<現役生総括> 

文責3回生I

 

初日の5月3日はGWということもあり立山駅が大変混雑しており切符の購入が難航し入山が当初の計画から大幅に遅れたものの、もともと余裕を持たせた計画であったため計画に致命的な影響はなく無事に雷鳥沢BCを設営しOB隊員から雪山でのテント生活技術の訓練を受けることができた。 

2日目の5月4日の行動は朝の出発準備に手間取り課題が残ったものの、その後の計画は極めて順調に消化された。劔御前小屋-雷鳥沢BC間にてOBの指導のもと滑落停止、雪上での支点構築、背負い搬送など各種訓練を実施した。 

最終日の5月5日の行動は計画以上に順調に推移し予定時刻よりかなり早く行動終了することができた。 

全日程でのたぐいまれな好天とそれによる絶景に来季の冬季活動にむけモチベーションを高めることができた一方で、現役部員は朝の出発準備、アイゼン歩行、読図など多くの解決すべき課題を認識できた。 

合宿自体はいくつかのトラブルはあったものの当初の計画はすべて消化でき成功と言えるものの、計画書の策定段階での不備が目立った。山での活動だけが部の活動ではないということを肝に銘じ、以後の活動に臨みたい。 

自分も含め現役各員が、今回の活動を支援してくれたOB諸氏の数多くの協力に感謝しつつ、この合宿で発見した課題と向き合いながら今期の活動に取り組むことで関西大学体育会ワンダーフォーゲル部の更なる発展に寄与できると確信している。 

 

<反省と改善>

文責3回生Y

【反省】

  • 行動開始するまでの準備において時間がかかった。
  • 食料を雪の中に浅く埋めてしまったため、小動物に食べられた。
  • 事前の登山届の提出ができていなかった。

【改善】

  • 事前にある程度の準備をしておくことで時間を短縮する。
  • 冬季中の食糧管理はより一層の注意を払う。
  • サブリーダーは登山届を事前に準備・提出しておく。

 

<行動日程> 

文責3回生I

 

5月3日 

時間 

場所・行動内容 

所要時間 

12:13 

室堂登山口出発 

 

13:00 

雷鳥沢キャンプ場・行動終了 

0:47 

19:30 

就寝 

0:10 

 

5月4日 

時間 

場所・行動内容 

所要時間 

6:30 

雷鳥沢キャンプ場BC 出発 

 

7:00 

ダウン1 

0:30 

7:10 

同上・出発 

0:10 

8:00 

ダウン2 

0:50 

8:10 

同上・出発 

0:10 

8:45 

剣御前小屋・ダウン3 

0:35 

9:00 

同上・出発 

0:10 

9:15 

剣御前・ダウン4 

0:15 

9:30 

同上・出発 

0:15 

10:30 

別山・ダウン5 

1:00 

11:00 

同上・出発 

0:30 

11:25 

剣御前小屋・ダウン6 

0:25 

11:35 

同上・出発 

0:10 

12:30 

剣御前-雷鳥沢BC間の斜面で雪上訓練  

0:55 

14:00 

雷鳥沢BC着・行動終了 

1:30 

19:00 

就寝 

 

 

5月5日 

時間 

場所・行動内容 

所要時間 

6:00 

雷鳥沢BC口出発 

 

7:00 

一乗越・ダウン1 

1:00 

7:10 

同上・出発 

0:10 

8:15 

雄山山頂・ダウン2 

1:05 

8:45 

同上・出発 

0:30 

10:00 

室堂・ダウン3 

1:15 

10:10 

同上・出発 

0:10 

10:45 

雷鳥沢BC・BC撤収 

0:53 

12:00 

同上・出発 

1:15 

12:56 

室堂 着・行動終了 

0:56 

 

<装備報告>

文責:3回生N

 カートを2台使用した。

 その他、団体装備の破損はなかった。

 

<衛生装備>

文責:3回生N

 消費、破損した装備はなかった。

 

 

<食糧報告>

文責:3回生N

 3日(火)の夜は米と肉を食べた。しかし、米炊きに失敗してしまった。ヘッドの火力調整が原因であると考えられる。

 4日(水)の朝は棒ラーメンを食べた。湯の沸騰に時間を要し、結果的には沸騰していない状態でラーメンを茹でた。そのため、満足できるラーメンとはならなかったが、各自適切な食事をとることができた。

 4日(水)の夜であるが、3日(火)の深夜に何らかの小動物によってテント横の雪中に埋めていたぺミカンが食い散らかされていた。そのため、各自持参した予備食を使用した。今後の課題として、ぺミカンは小動物に発見されにくい場所に埋めるべきである。

 5日(木)の朝は棒ラーメンを食べた。にんにくが余っていたため使用したところ、非常に美味しいラーメンが完成した。

 3日間を振り返り、食当が成功したのは5日(木)の朝の1回きりであった。食事はその後の活動に大きな影響を与えるため、食当を成功させることが重要である。

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エスケープルートの設定に関して

2022-06-13 12:40:40 | 事故対策への取り組み

最終更新2022年8月15日(必要に応じて訂正加筆して下さい)

・合宿コース設定時には入山地点、下山地点以外にも道中で負傷者、傷病者が出た場合途中で緊急下山できるコース、地点を事前に設定しておく。安全かつ最速で下山できる場所を数か所選定し、パーティーメンバー全員で入山前ミーティングで確認しておく。

・エスケープルートの作成はSLが行いPLが確認を行う。

・緊急車両が入れる地点を当部としてはエスケープ地点として設定できるものとする。

・季節によってはゲート封鎖されているため入山前によく調べる必要あり(大峰309号線等)

・危険地帯通過する場所はエスケープルートとして不適であるがそこ以外下山できるルートが無い場合は危険地帯通過箇所もエスケープコースとして選択せざるを得ない。(後立山等)

・負傷者、傷病者がメンバーで支援・介助を受けての下山が不能・安全を確保しての下山が困難な場合は救助要請を行い、保温・応急処置・安全確保し救助待機を行う。

・リフト、ゴンドラの運行時間などに関しても要確認。

・水場情報なども入山前に確認。コース上に水場がなければ水歩荷必要あり。

・入山前にコース上の重大事故発生場所を確認し、対策を立てた上で活動を実施する。

・事前下調べした情報以外にも現地では状況が変化しており、予想通りに行程は消化できないという認識も持つこと。大雨による落石登山道崩落・雪崩・沢増水・アイスバーン・登山道整備不良による道の不明瞭・間違いトレース・メンバーの体調悪化・。最悪の状況を常に意識想像しておく事。

 

 

エスケープルート例1:天川川合~弥山往復コース

弥山山頂付近で傷病者が出た場合は行者還トンネルエスケープ地点E1への緊急下山が可能(冬期は309号線閉鎖の為エスケープ地点として設定するかは要検討)。双門コースは下山での使用は禁止されておりカナビキ谷経由でのエスケープは道不明瞭となるためエスケープルートとしては不適と考えられる。

エスケープルート例2:明神平周回コース

薊岳を区切りに入山下山地点へのB大又へ、A大又林道終着地点までなどのコースを取りエスケープが可能

 

エスケープルート例3:比叡山

安全な山域である。緊急車両が入れる道路が山頂まで続いている。

エスケープ地点は複数設定可能。

エスケープルート例4:白馬(無積雪期)

気象条件が厳しい山域である。稜線での低体温・強風に注意

①~④エスケープルートを設定する事ができると思われるが

①ルートでは沢の増水

②③では雪渓の状態の把握(雪渓の状態が悪い場合もある)

④ルートではゴンドラリフトの運行時間

などを調べる必要があり

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2022年4月24日日曜日サブリーダー養成合宿比叡山

2022-06-13 10:54:40 | 現役活動報告

2022年度サブリーダー養成合宿報告

IN 比叡山

(コロナ規制関西圏日帰り対応案)

最終更新:2022-04-25

<趣旨>

サブリーダーとして必要な読図能力、ルートファインディング能力等のスキルを身に付ける。また、状況に応じた適切な判断を下せる技術を身に付ける。

<総括>

新入生入部にあたり、SLの新規養成が必須となっているため実施。まだまだ自信を持って読図を行えていないため、今後も読図に関しては精度を高める必要があり。傾向としてGPSに頼りすぎている部分があるため、基本的な事項→コンパスと地図の方角を合わせ、高度計などを併用し特徴のあるランドマークなどを確認し現在地を確認するという部分を再度重要視して欲しい。雨降りであったが、このところ雨の中での山行を実施できていないため北海道を想定して雨対策・低体温対策(雨・風速10m以上・10度以下・尾根上)に関して説明を繰り返した。寒冷前線通過時の無理な前進はせず、悪天候が長引く要であればエスケープ下山、天候の回復が見込める場合は停滞・沈殿するなどについても道中で説明を繰り返し行った。

OB(A)

<活動細目>

名称:2021年度SL養成合宿

目的:SLの読図、ルートファインディング能力等の養成

期間:2022年4月24日日曜日

山域:比叡山

形式:1パーティー方式

集合:8:00修学院駅

出発:8:09修学院駅

解散:12:40ケーブルやせ駅前

費用:食費・雑費・事故対策金など

<地図>1/25000地形図 京都東北部

<パーティー構成>

SL2回生S 衛生・食糧・装備・気象

PL -OB(A)

 

<行動>

修学院駅(入山・体操)→雲母坂→ケーブルひえい→ケーブルやせ→大比叡→無寺→延暦寺根本中堂→松尾坂→ケーブルやせ(下山・解散)

コースタイム4:25

4/24基準日の出:5:17日の入り:18:38

 

8:00修学院駅集合

8:15出発・体操・入山連絡・途中で入山連絡を忘れている事に気づき、万寿院付近にて入山連絡を行う

8:30雲母坂、尾根の登りでは地図にない分岐があった

9:01D1300m付近9:10D1出発

10:00D2ケーブル比叡駅10:02D2出発

11:00D3延暦寺11:10D3出発(自動車専用道を避ける必要があった、入山料が1000円必要であった)

12:40ケーブル八瀬駅(解散・下山連絡)

・気象報告

前線の影響で雨雲が近畿圏を覆っていた。

山頂付近では濃い霧に覆われた。

曇り→雨&霧→雨

比叡山山頂付近800m/11:00/小雨/10度/風力1/乱層雲/風向東/雲行/東/

・装備報告

軽装登山者が多かったが、最低限の装備(ツェルト・ガス燃料ガスヘッド・シュラフカバー・エマージェンシシート、予備食糧など)は部としては必ず携行するよう必要性に関して説明を行った

・食糧報告

道中あまり飲水・食事を摂らなかった。難易度の低い行程でも定期的な摂取が必要である。

・衛生報告

靴擦れが回復しないままの入山OB(A)であったため、患部をケア(保護パッド)してから入山した方がよかった

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