年始山行報告書
In荒島岳
文責:SL3回生M
<総括>
本山行の目的はラッセル訓練であり、深谷ノ頭―シャクナゲ平、もちが壁―荒島岳間の斜面で訓練を行った。踏み抜きを起こさないように一定のペースでラッセルする技術を実践・共有できた点で、大変意義のある山行であった。山域全体としての積雪量は想定していたよりも少なかったため、十分な積雪が予報される際に再挑戦したい。
本山行で実践した技術を正規の合宿でも十分に活かしてほしい。
<反省と改善>
雪山での実践経験を積む。
<行動記録>
※深谷ノ頭―シャクナゲ平、もちが壁―荒島岳間の斜面でラッセル訓練(積雪は太ももまで)
<気象報告>
1日目
行動中は常に晴れであった。記録では2日前に降雪があったものの、日帰り装備での入山者が多くトレースは明瞭であった(雪質はしまり雪)。積雪は100cmであり、弱層は表面から30cmと60cmの層に観察された。コースは尾根沿いであったものの、樹林帯の中では風を感じることはほとんどなかった。午後からは北西方向(日本海側)の空に雲が出始めたが、この日に雲が本山域を覆うことはなかった。シャクナゲ平での風向は南西、風力は2であった。
もちが壁より先の稜線では風は比較的穏やかであり、視界は明瞭であった。東側斜面ではわずかながらに雪庇が形成されていた。
2日目
夜間は気温が零度を下回ることはなく、起床時に厳しく冷え込むこともなかった。空は曇っており、行動中は若干の降雨があった。昨日は多数の登山者がいたのに対して、この日は他の登山者は見当たらなかった。
<食糧報告>
1日目:夜飯はキムチ鍋であった。具材は、白菜、ネギ、豚肉であり、乾麺のうどんをしめとした。想像よりも辛かったため、合宿でキムチ鍋を作る際には他の部員の嗜好を考慮する必要がある。
2日目:朝飯は乾麺のうどんであった。体温が上がり、カロリーも十分であったので今後の合宿でも利用したい。
<装備報告>
カート大を1つ使用した。
<衛生報告>
使用した衛生装備はなかった。