犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

ちょっとかわいそう。

2015年04月09日 | おせわがかり日誌


久しぶりにお父さんが帰ってきて、

それまでいい子にしていたし、わがままを抑えて、

がまんがまんしていたオレコさんでしたが。

お父さんが帰ってきたので、甘えモード全開。

それは雪の日の朝のことじゃった。



1988年4月8日、満開の桜と大雪。

それを彷彿とさせるような雪じゃった。



オレコが先に散歩に行き、

戻って家でくつろいでいるところに、

さんぽから帰ってきたおじいわん。

ここのところ、お父さんがいなかったので、

かぞくさんにん仲良くやろうシップ精神でまとまっていた。


のだが。


もともと無理をしているところに、

お父さんが帰ってきて、甘えモード全開になっていたオレコ。

こんちゃんがちょっとリビングに入室したら、

悲鳴をあげて、口元にかぶりついたらしい。

本気で噛んだわけじゃないんだけど、

勢いで口はあたったみたいで、牙もあたったのかなあ。



こんちゃんは少しよくなっていたはずの関係が、

また振出に戻って、動揺&混乱していた。

あわてて自分の部屋に入り、ごはんを食べて、しょぼーん。



ひとまずオレコを抱きしめて、話しかける。

やっちゃいけないことをしたことは顔つきからわかるので、

どうしてやっちゃいけないのか、仲良くなってほしいこととか、

抱きしめながら、頭をなでながら、やさしくやさしく話し、説明する。

たぶんオレコがこんちゃんを受け入れることは決してない。

お外ではお互いを認めているのに、家の中では一緒にいられない。

それはオレコだけでなく、こんちゃんもそうだ。

友達になれないのではなくて、テリトリーの問題らしい。

仲良くいられるのは理想だけれど、これについては、

心の問題もあるので、無理はしなくていいと思っている。

一緒にいて無理するより、離れているほうがいい。

緊張しながら別室でいるふたりを想像すると、

おれこは人一倍さびしがりなのだから、

ふたりで仲良くいられたら、

どんなに幸せかわからないのに、と、おかしくなる。

でもできないものはできない、で、いいよね。

うちの子なんだから。

具合が悪くなるようなことになったらいやだもの。



それに悪いばかりでもない。

こんちゃんはあんまり幸せだとボケが進んでしまう。

オレコという緊張材料があるから、気が張っていて、

ボケがゆるやかになっている可能性がある。

そのおかげで、おもらしや、徘徊、鳴き続けるなどの、

トラブルがないのかもしれない。

そう考えたら、一緒の部屋にいられないことも、悪いばかりじゃない。


人間がひとりの時は、両方おなじときにいい子いい子できないのが、

かわいそうではあるんだけどもねえ。

最近特にそうで、ふたりともかわいそう。



出かける前、これ以上エスカレートしてはいけないので、

問題のあったオレコのフォローはしっかりしたのだけれど、

こんちゃんのフォローは頭をなでたくらい。

いつもならごはんを食べた後は丸くなって眠るのに、

この日はなんとも切なそうに、かなしそうに、

振り返って、じーっとこちらを見ていた。

私にも、夫にもそうしていた。

この子もオレコを脅威に感じて緊張がピークに達したら、

テリトリーを訴えるために、

じゃっじゃっじゃー(放尿)ディフェンスという武器を使うので、

無理させてはいけないのだ。

適度にストレスを解消させなければ。

帰ったらこんのフォローをしっかりしなければ。



ミグノンさんも往診で老犬のマッサージをしているらしいのだけれど、


移動の途中で子猫が絶叫したから路上哺乳をしてから往診へ。
最初に行った時とは比べものにならないぐらい老犬の身体が柔らかくなり、だいぶ歩けるようになった、と飼い主さんが喜んでいた。


おせなか君、一夜漬け兄弟からしトライアル


うちでも、夜、思いついたときだけれど、こんちゃんをしょっちゅうマッサージしている。

そうしたら、こんちゃんの体はだいぶんやわらかくなってきて、いろんな動きをするようになってきた。

どうやら内またの筋肉が弱いので、そこを意識的にやるようにしよう。

甘えたいときは後頭部をみせながら、つーととなりにやってきて、


「さあ、まっさーじをしなされ」


と背中を向けて待っているので、フォローは念入りマッサージが良いんだろうな。



それにしても上のミグノンさんのブログのヨネさん、こんちゃんにそっくり。

でももっと困った顔してる。

こんちゃんは最近困った顔はしていなくて、にこにこ機嫌のいい顔をしているので、

ヨネさんも落ち着ける場所ができれば、困った顔はしなくなるんじゃないかな、とふと思った。