犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

犬や猫はうそをつかないか。

2016年02月25日 | おせわがかり日誌


人間のようにではないが、犬も猫もときどき嘘をつくことがある。
いや。嘘をつくというか、ごまかすというか、しらを切るというか。


例えば動物がいたずらをしたとき。
犬でも猫でも、知らんぷりで押し通すのがいれば、
ああ、わたしが、やりましたけど・・・といいながら、
こちらの目をみないようにして、逃げ出すものもいる。
犬猫両方と暮らした経験からいうと、種類ではなく、
人間同様に、個体差なのではないかと思う。





例えば、猫で言うと、夢中になって遊んでいた時、
どこかから落ちるとか、転ぶとか、そういう失敗をする。
で、その失敗を目撃されていたとして、その人たちに、
「別に失敗とかじゃないし、本気じゃないし」
というように、突然毛づくろいをしたり、いかにも無関心、
というような様子を装って寝そべったり、ということがある。
これが猫に対して『嘘をつけ』、といいたくなる瞬間である。


犬でいうと、留守の間にテーブルの上においてあったパンがなくなった。
テーブルの下にパンの袋がずたずたになって落ちている。そしてパンはない。
「ねえ、ここにあったパン知らない?」
振り返り、飼い犬に確認すると、目をキラッキラさせて、尻尾をぶんぶん。
『え?なに?その件については、わたし、ぜんぜんわからない』
というように、普段の三割増しな、にっこにこの笑顔を見せることがある。
これが犬に対して『嘘をつけ』、といいたくなる瞬間である。




動物でも無暗に厳しくするとうそをつくようになったり、反抗的になる。
大好きな人に、厳しく叱られるのは、動物にとって、とても怖いことだ。
それが積み重なると、怒り(憎悪)に繋がるのだと思う。そして動物が、
「本当は自分のほうが強いんだ」と気付いたとき、取り返しのつかないことになる。
だから必要以上に、厳しくしないほうがいい、と私は思う。




ただ猫とは別で、犬に関しては、難しいことがあって、
彼らにとって、人間がリーダーであることを忘れさせてはいけない。
犬がリーダーで人間を守らないといけない、と思い込むと、事故が起こることがある。
人を噛んだり、吠えたり、襲いかかったり、ということが、起きてしまう。
実は雌犬のほうがそうなりやすい傾向にあるそうだ。
それにはどうも、母性本能が関係するらしい




猫はつい甘やかしがちになるが、
犬は時々、こちらの気持ちに嘘をついてでも、甘やかしてはいけない場面があるのだよな、と、気を引き締める。
犬自身がじょうずに嘘をついて、普段は飼い主をリーダーと見ているように見せかけ、実は認めておらず、それにより事故勃発、ということもよくあるのだ。



猫は少々手抜きというか距離というか互いに個人主義でもわりにうまくいくし、飼い主がしつこすぎると逆効果だ(病気になったり凶暴になったりする)。
しかし犬は、その都度、真剣勝負で、毎日の、嘘のない気持ちのやりとりが、とっても大切だと考えている。


あ、人もだね。