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日本の空母・加賀の艦載機による蘇州上空の空中戦(絵葉書) カテゴリー: 海軍航空隊 No. 15

2015-08-01 21:06:02 | 海軍航空隊

  本日は2点の絵葉書をお示しして、日本の空母機動部隊の歴史を少しご紹介します。上の絵葉書は「蘇州上空の空中戦」、下は「最新航空母艦 赤城 加賀」です。

  1932年(昭和7年)1月28日に、排日運動の中心地である上海で日本海軍の陸戦隊と上海の19路軍が衝突して第一次上海事変が起こりました。そして2月22日に蘇州飛行場上空で加賀所属の艦上戦闘機6機と米国退役軍人が操縦する米国の最新鋭機のボーイングF4B戦闘機1機と交戦に入り、からくも撃墜した図です。

 この戦闘は史上初の空母艦載機の実戦と言われております。表面上は米国の義勇兵でしたが、実態は米国空軍の介入であったといわれております。飛行機の国籍のマークだけが中国軍ということは歴史上よくあることでございます。

 この時、「加賀」は空母「鳳翔」、軽巡3隻、駆逐艦4隻を従えて空母機動部隊を編制しております。これもまた世界に先駆けております。



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