「民芸遍歴 外村吉之介 朝日新聞社」を露店市で買っていましたが、最近やっと読みました。民芸と聞くと一種のアレルギーが起こり、宗教みたいな、へんな理屈が多くていやかもという雰囲気でございました。www
読んでみて少し考えが変わりました。「美術からの模様化━美術からの工芸化の進化が強いほど、二つの大きな美点が現れるのである。」工芸の美についての結構な理論があるんだ、と感じて意外感がございます。
それにしても一部の民芸運動家の眼力はものすごいなあと思います。この本の中で四瞳猛虎の図(倉敷民芸館蔵)の縁起が書かれておりまして地味な本の目玉になってございます。個人の生命は短いですが、芸術の生命は永うございますねえ。www