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謡曲・竹生島の波乗り兎模様の羽織 カテゴリー: 古裂(織物) No. 21

2015-08-28 18:16:56 | 古裂

 なんだ、また兎かと言わないでください。好きなものは好きなんです。羽織の裏に粋な模様を隠すというのが、美ですね。戦前の高級な絹織物です。

 この時代はまだまだ、着物が正式の衣裳でございますから、技術的には非常に高度でございます。兎の顔がおやじ顔でやや怖いですが、その辺が面白いというところでしょう。波兎の文様は色紙の中にあり、その右上に大きな丸い月が絡みます。

 その月の中に「・・・兎も浪を奔るか面白の島の景色や」という「謡曲 竹生島」の一文が織で示されています。



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