まずは少女歌劇団の服装をご覧ください。軍服の少女が3人います。また、前列左右の方は日の丸を持っています。明らかに戦時(満州事変)色が濃ゆいです。
実は、この少女歌劇団は福井県にありました「だるまや少女歌劇団」です。出し物はミュージカル「守れよ満州」でその主題歌はこの裏にある通りです。なんとこの歌は西条八十が作詞をしておりましてもっとビックリの童謡であります。歌詞は最初の絵葉書の裏にあります。さらにYou-tubeでお聞きになることができます。
満洲は日本の約3倍の広さがありました。その天然資源の豊富なことは驚くべきものがありました。しかし日本帝国が日清・日露の戦争で多数の兵士の生命で足がかりを作り、満洲事変で乗っ取ったのです。その成功は大変な犠牲の上に築かれたものでした。この歌は当時の一般国民の偽らざる満州にたいする熱い気持ち、つまり満洲は日本の生命線であると言っているのです。
*満州事変とは昭和6年に関東軍がわずか5か月で満州全土を占領した、世界の軍事的にはまれに見る成功した事例でありますが、結果的には日本が世界から孤立して破滅の道への第一歩となったのでございます。*