この御椀の特徴は片口がありまして上からみると楕円形をしております。内側には灰釉がかかっておりまして、器底は使用されたためか釉が剥落しております。いわゆる山茶碗の手かと思います。この猿投窯というのは中央の官庁のコントロール下にあった、官窯の性格のあった窯で、古墳時代の須恵器から平安中期の灰釉陶器から平安後期の山茶碗の三期の合計七百年の長い期間にわたり働き続けた陶器の生産地帯であったようでございます。
素人の知ったかぶりの怪しい御話しですので、もちろん真偽のほどは自分でも分かりません、申し訳ございません・・・。