消印が切手にかかっておりませんが、結果として読みやすい消印となっております。A欄は江原(道 県名)・外金剛(郵便局名)となりB欄は日付で昭和11年9月25日です。金剛山ホテルと滞在先を明かしておりますので、金剛山観光の葉書に間違いございません。最後の一首ですが、「偪(せまる?)そばや壺を頭に高麗少女」、難しいのですが、頭に水か何かを入れた壺を置いた朝鮮の少女がそばに近づいて来たので(自分の頭に落ちてこないかと思い)ハットした、というような意味でございましょうか。昭和11年は支那事変が始まる前年でありまして、まだまだ金剛山の観光も盛んであったと思われます。