骨董・古物のワールド

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古瀬戸と絵志野の陶片(絵志野約11cm) カテゴリー: 陶片  No. 34

2015-10-30 19:48:33 | 陶片

 皆様、お元気に古物・骨董の道に精励されていることとお慶び申し上げます。野外活動の季節も徐々に終わり、室内活動の時季になってまいります。皆様の元気一杯の「骨董・古物ファン総員御活躍」を心より祈念しております。

  さて、私のような貧しい古物・骨董ファンの定番であります、陶片をご紹介します。左が古瀬戸の陶片であります。技術的には牡丹模様を筋彫りして鉄釉を掛けて右が花の絵を描いた後に志野の釉を掛けて絵がやや薄くなっておりますが、ここは見どころなのです。

  時代は鎌倉時代と桃山時代です。元の器形は壺や徳利などのいわゆる袋物です。一般的に皿の陶片の方が壺の陶片よりは「実用性」に優れております。皿の陶片は曲がりがあまりなく平板的ですので、珍味を置いたりする実用性がございます。どちらの方がよいかはその御品の"実力"次第ということでございましょう。

  陶片は贋物の無い安全な買い物だと思われております。まあそうなんです。しかし世知辛い世の中です。初期伊万里の染付の陶片の贋物も見たことがあります。ご用心のほどをお願いします。



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