タイトルが全くありませんが、明治37年11月10日の発行でありますから、旅順の第二次の総攻撃と最終の第三次総攻撃の間に発行されたものと思います。印刷の種類は石版印刷でございまして、これまた結構な御品でございます。
旅順にいるロシア軍の殲滅は旅順港にいるロシア艦隊を撃滅するためでございました。しかし、同艦隊は黄海海戦で戦闘力を失っておりましたので、旅順に無理に突入する必要は全くなく、旅順を包囲さえしていればよかったのです。日本軍の一部にはこの情報を持ちながらも活用できずに無駄に大量の戦死者を出してしまいました。