私は一昨年、ある盲導犬を捕獲した。
ある日、ウチの近所で巨大ラブラドールレトリバーがウロウロしていた。
よく見ると、チェーンの首輪に“盲導犬協会”と書かれている。
「???」と思って戸惑っていると、いきなり“欽ちゃん走り”的な走法で道路に飛び出して、車は急ブレーキ。
「盲導犬の飼い主さんがどこかで困っているかもしれないし、コイツ、車に引かれるかもしれない!」と思い、自転車をその辺に放って追いかけた。
やっとの思いで、首輪をつかんで、母親に電話。
「盲導犬を捕獲したから、すぐに盲導犬協会に電話して!私と一緒にウチの玄関にいるから!」
ヤツは、暴れるし、誰かさんの駐車場でウン●はするしもう大変。
仕方がないからウチの中に入れた。
母はなぜか“110番”に電話をしたらしく、「到着までにちょっと時間がかかるから、犬を預かっててください。」と言われたという。
その後、盲導犬協会に電話をしたところ、この地域でよく逃げるヤツらしく、「大きいコでしょ。あ~、やっぱり。警察に言ったんでしょ。じゃ、警察を待っててください。」とのこと。
ヤツはウチのセキセイインコを追いかけて大暴れ。
やっと警官が来たと思ったら、「うわっ、デカいな。こりゃダメだ。オレさ、犬ダメなんだわ。サル年なんでね。犬猿の仲、なんちゃって!若いヤツ呼ぶからもうちょっと待って。」と、使えないオヤジおまわり…。
というわけで、ウチに盲導犬とおまわりさんがしばらく居座るという事態に。
面白くなってきたので、盲導犬とおまわりさんと記念写真を写してもらったりした。
←“若いヤツに電話をかけるおまわりオヤジ”
(肖像権を一番侵害していなそうな画像を掲載。ホントはカメラ目線の記念写真を掲載したい!)
やっと、飼い主さんのご家族と若いおまわりくんがやってきた。
名前と体重を聞いたら、「フラップです。50キロ以上あります。」とのことで、
指圧のお店、Sさんの家のご主人の盲導犬で、「盲導犬の中でも特に優等生なんですよ。」と耳を疑うような発言も飛び出した。
そんな珍事件から2年近く経って、偶然“S指圧治療院”を発見!
玄関にいるではないか、盲導犬協会のチェーンの首輪を付けたデカいワンコが!
「フラップかい?」と窓を叩いたら吠えられた…。
世代交代をしていなかったら、フラップだ。
※上段H19.4.25撮影、それ以外はH17.5.5撮影。