7時30分の列車で登別へ向かう。
自由席窓側へ座るも、混んできたので相席はやむを得ない。
隣に女性が座る、又は誰も来ないことを願う。
前からオヤジが歩いてきた。
まだ通路側はほとんど空いているので、よりによって私の隣に来ないだろう、
と思いつつも、万一のことがあるといけないので、サンドイッチを頬張る。
通路側がたくさん空いているなら、わざわざサンドイッチを激しく頬張り中の人間の横には座るまい!
あのオヤジの次に来る女性が私の横を通る頃、サンドイッチを落ち着けてバックをずらそう。
とにかく、あのオヤジは経験上もっとも危険なタイプ。
私の工夫もむなしく、あのオヤジが私の隣を指定してきた。
なんで、前のオヤジとか横のオヤジじゃなくて、サンドイッチを口いっぱいに頬張り中の私の横に来るのよ!
朝からアンラッキーで悲しくなる…。
こうなったら、このオヤジから臭いや音やタッチがないことを祈るのみである。
オヤジはおもむろにノートを出し、ボールペンで何やら書き出した。
横目でチラッと見てやろう、とのぞくと2007.11.19と記入。
オヤジ、ちゃうちゃう、今日は20日!と心の中で突っ込む。
オヤジはほんの1分ほどで書く行為から無意識に引退し、眠りだした。
恐れていたラウドないびきを伴いながら。
ああ、アンラッキー。
さらに、なんとオヤジがこっちに倒れかかってくる…。
小さなクレームをつけるのが案外苦手な私は、もたれかかってくるオヤジを肩で支えるはめになる。
いびきは一段とボリュームをあげる。
少し大きな振動の際に、オヤジは目を覚ました。
そこで、大きな鼻息を排出し、なななんと、鼻の穴をホジホジ。
ウソだろ、オヤジ!
オヤジは、なんと、そそそその左手の親指と人差し指をすりすりしている。
まるで私のブログのネタを作ってくれているかのよう。
その後も、小学生の豚のものまねみたいに鼻を激しくすすったり、痰がからんだ咳払いを繰り返しながら旅を続け、苫小牧で降りていった。
期待を裏切らないオヤジに、ビッグリスペクト!