FPの胃袋 ~FP・社労士 川部紀子のブログ~

ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士 川部紀子の腹の内。

FP・社労士事務所 川部商店

日本生命の営業部長、営業職員、『中退共』で不正

2014-12-22 | ブログ
今日はAIR-G' FM北海道『Sparkle Sparkler』
13:10頃からの『Sparkle college』月曜日は「マネー」ということで、私の出番です。

ボーナスについてお話しました。
ボーナスは法律上ゼロでもいいものなので、それを当てにしたボーナス払いはできればやめてー!
などなど。

AIR-G' のスタジオにはトナカイがいましたー
そして、午後、残念なニュースを発見。

日生の元営業部長ら“退職金共済”で不正 | 日テレNEWS24

私はここで8年間セールスレディをやっていました。
そんな私は、このニュースを読んで残念には思うけど、激しく驚くこともありませんでした。

多くの生命保険会社では、

『独立行政法人 勤労者退職金共済機構』というところでやっている、
中小企業の従業員さん向けの退職金制度
『中小企業退職金共済』を社長さんに提案することができます。

そうすると、社長さんに喜んでもらえて、セールスの人の成績になり、その人が所属する営業部の成績になります。

本音は自社の商品で退職金準備をしてほしいけれど、ダメだったらコレだ!
的な流れがありました。

コレの略称は『中退共』
ちゅうたいきょう、と読みます。

その中退共を、本当は雇っていない人に対して掛けて、退職したからということでお金を受け取る手続きをしていたわけですね。

ひどい

でも、あの会社には、『作成契約』という言葉がありました。
存在しない人に保険をかけて、自分で保険料を払い、2年くらいで解約するみたいな…。

もちろん、普通のセールスの人も営業部長もそんなヤバいことは基本的にはやりません。
(あ、やってバレた人はいました。
でも、クビにもならず普通に働いていたなぁ…)

が、そこまでしてでも、何とか契約を!みたいな雰囲気がないとは言いません。

だいたい、『作成契約』なんて言葉が存在し、
かなり真面目に働いていた私でも知っているというのがちょっとおかしい話だなぁ、
と今となれば思います。

大変な圧力が支社から営業部、そして、セールスへとかかってくる世界。

営業部長がセールスレディのリーダーを集めて、
涙ながらに100万円を机に置いて、
「今日中に頼む。」と言った。
なんて話も聞いたことがあります。

それも異常だけど、
あるリーダーは、何もしないで圧力をかけてくる営業部長よりよっぽど偉い。
みたいなことを言っていました。

私はその感想にも驚いた記憶があります。

あの会社のおかげで今があるので、感謝している部分はたくさんあります。

でも、変わってほしいと思う部分も多くあります。

このニュースでまさに変わってほしいことを強く想いました。