社長、個人事業主の方から聞かれる「助成金」について。
今、新型コロナウィルス問題に付随して話題になっている「雇用保険法」に基づく助成金の拡大や新規創設。
これらの大原則は、雇用に関連して従業員に「実際に支払ったお金」に対しての助成です。
つまり、一旦払わなくてはいけないのが基本です。
そして、申請と審査があり、落ちることもあり得ます。
通ったら、数か月に振り込まれます。
①出勤していない従業員に一旦支払う資金力
②審査に通らない可能性への理解
③振り込まれるまで数か月待つ忍耐力
上記が不可欠だと考えてください。
結果、支払った額の一部または全部の助成です。
仮に、何かの特例で従業員に支払った全額を受け取れたとしても、
申請を我々社会保険労務士に依頼したら、通常は費用がかかるのでマイナスだと思います。。。
まず、そのことを知っておいてほしいと思います。
また、お気付きの通り、誰も雇わず事業を行っている個人事業主・フリーランスは、雇っていないし、雇用保険料を払っていないので、雇用保険法と接点がありません。
だから、これらの助成金に対して「我々には無いのかー!」という声には、、、
「いや、どこをどうやって雇用保険の財源から、えっとえっと…。」となります。
それでも、その声に応えるべく(?)、何か別な形(融資かな?)での支援が考えられているようですね。
それが融資であっても、かなり奇跡的だと思います。
いや、自分が余裕だから冷静にこんなことを書いているわけではないんですよ…。
私だって零細自営業なので、打撃が凄いのです。
セミナーが既に9本、イベントが1本中止になりました。
キャンセルメールばかり見たくないですよ、ホントに…。
もちろん、何かの形で「事業」に対して、国から救いの手があれば、それはそれで素晴らしいことですが、今はみんな厳しいので、みんなで踏ん張らなくてはいけないと思います。
そして、私は国に頼まれたわけでも何でもなく、会社や各種国の保障の少ない自営業を自ら選んだわけです。
その自覚を持って冷静に乗り切らなくてはと思っています。