#210 一般論じゃ語れない「性被害」

（中日新聞8/15）


送り火の日、
実家に行った折、目についた記事です。


性被害 あなたは悪くない　性犯罪厳罰化施行
豊橋の早川さん 体験を歌に

性暴力被害を実名で告白した先駆者がいる。ミュージシャンの早川恵子さん（３７）。「被害者にも落ち度がある」「抵抗すれば防げたはず」といった誤解を解こうと、歌を通じて被害の現実を伝えてきた。だが、インターネット上では自身にも問題があるかのようなバッシングも受けた。性犯罪を厳罰化する改正刑法がこの夏施行されたが、これだけでは不十分だ。性暴力被害者に対する社会の偏見を払拭（ふっしょく）することが求められている。

（全文読むには登録が必要ですが）
＊中日新聞プラス：性被害、あなたは悪くない　性犯罪厳罰化施行
→http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=480958&comment_sub_id=0&category_id=116&from=news&category_list=116


性暴力被害者に対する社会の偏見というのは、
記事中にもあるのですが、例えば、

「激しく抵抗し、大声を出せば逃げられる」
「性交が成し遂げられたのは、女が途中で諦め、許すからだ」

といった、
それこそ私的空間やネット上など、匿名で語られる意見を指すのでしょう。

そういうのには、私も賛同しかねます。


一方、

公の論壇において、お年を召した男性（しばしば女性もですが）などが、
「一方で誘うような格好をしていたり、夜遅くに一人でいたりするから」
みたいな批判を述べたりする、

そこは、部分的に賛成できないこともない。


ただ、あくまでも、
実際に被害に会う前の一般論としてなら、
ですね。

個別の被害者それぞれ、
状況も事情も心情も違うわけですから。


憎むべきは犯罪、
悪いのは犯人です。


こちら、記事で紹介されている歌です。

STAND


・・・　・・・　・・・　・・・　・・・

かなり前のものですが、
早川（当時山本）さんのインタビュー記事がありました。

＊人権情報ネットワーク：性暴力は魂の殺人だ
→http://www.jinken.ne.jp/flat_now/gender/2012/08/23/1024.html



ああ、そういえば、
ということで引っ張り出した記事です。







（ともに産経新聞6/18大阪6版）


＊Web産経ニュース：性犯罪１１０年ぶり厳罰化、改正刑法が成立　被害者告訴なしでも立件
→http://www.sankei.com/politics/news/170616/plt1706160049-n1.html