角灯と砂時計 

その手に持つのは、角灯(ランタン)か、砂時計か。
第9番アルカナ「隠者」の、その俗世を生きる知恵を、私にも。

PROM.17 官僚=国民の似姿

2016-02-03 06:28:32 | 「国」を想う
いわゆる従軍慰安婦(ホントは戦地売春婦)問題。

事の起こりは平成3年(1991年)12月、
元慰安婦が(筋違いにも)日本政府に賠償を求めて、
東京地裁に提訴したことに始まったと言ってよいでしょう。

それ自体、
日本の(!)オカシナ人々が炊きつけたことだったのですが、

ま、ともかく、
以後、日本と韓国の反国家勢力が奇妙に結託して、
今日に至ったわけです。

で、その間、
いわゆる保守層の中で、
常に言われ続けてきたのが外務省の無策ぶりです。

それは私も否定はしませんが、
「波風が立つのを恐れるだけの外務官僚はケシカラン」
式の話なら、無理もないんじゃなかろうか、
という気も、実はしています。

今回は、
(知り合いがいるとかではないのだけれど)
常に標的にされがちな外務官僚を、
ちょこっと庇ってみようかなと・・・

で、唐突なんですが、

H3.11.5.渡辺美智雄、
H5.4.7.武藤嘉文
H5.8.9.羽田孜、
H6.4.28.柿澤弘治
H6.6.30.河野洋平、
H8.1.11.池田行彦
H9.9.11.小渕恵三、
H10.7.30.高村政彦、
H11.10.5.河野洋平、
H13.4.26.田中真紀子、
H14.1.30.小泉純一郎、
H14.2.1.川口順子、
H16.9.27.町村信孝、
H17.10.31.麻生太郎、
H19.8.27.町村信孝、
H19.9.26.高村政彦、
H20.9.24.中曽根弘文、
H21.9.16.岡田克也、
H22.9.17.前原誠司、
H23.3.9.松本剛明、
H23.9.2.玄葉光一郎、
H24.12.26.岸田文雄

以上、
慰安婦が問題となって以来の歴代外務大臣です。
(外務省ホームページ:歴代外務大臣一覧より
 →http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/gaisho/reference.html

なんと22人!

今、4年目となる岸田外務大臣を除くと、
21年で21人、平均1年1人!!

外務省で一番エライのは、
言うまでもなく外務大臣です。

トップがこうも度々代わってしまうんじゃ、
その下にいる人々が安心して「戦える」はずもないでしょう。

上がそんなんなら、
誰だって目立つことはせず、
全てやり過ごそうとするでしょう。

そもそも、

初動を誤ったとしか言いようのない、
首相の謝罪やら、官房長官の発言やらは、
外務官僚与り知らぬところでの、
政治判断だったわけでして。

政治家とマスコミと、
どちらの罪がより重いのかは判断しかねますが、

この辺りから、日本の世論も、
「慰安婦って強制連行だったのかも。ま、とりあえず謝っときましょう」
という雰囲気に染まってしまったんです。

そういう国民大勢の「気分」を離れたところで、
一部保守層(!)の意向に沿うような「事実」の主張をしてしまったら、
下手すりゃ首が飛びますよ。

今日に至るも、
「慰安婦=職業としての売春婦」だと、
本当のことを言うだけでバッシングを受けるんですから。

外務省一般が「何もしてこなかった」のは、
まさしく国民一般が「何も言ってこなかった」からです。

(もちろん、
 外務省の中にもソレじゃダメだと頑張った人もいるし、
 国民の中にも懸命に発信してきた人はいます)

ともあれ、

つい最近のことですが、
ようやく主張する外務省に変わりつつあります。

それは、外務官僚が変ったからではなく、
安倍総理・岸田外務大臣が替わらずに、
それなりに長くやっているからこそです。

日本は議会制民主主義の国ですから、
批判自体は、いくらでもして良いのですが、

でもそれは、

切って捨てるためではなく、
叱咤激励のためだと、国を想ってのことなんだと、
相手に、第三者に、伝わるような仕方でなければと思いますね。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・

*冒頭画像は外務省ホームページ:外務省について 組織案内・所在地
 →http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/honsho/sosiki/index.html

参考までに、

慰安婦問題の経緯

(産経新聞’15.12/30大阪6版)

強制連行 国連で否定へ

(産経新聞2/1大阪6版)
(Web産経ニュース:強制連行を国連で否定へ 政府、来月初報告へ
 →http://www.sankei.com/politics/news/160131/plt1601310012-n1.html

ちなみに、

いわゆる河野談話の文章自体は、
実は「強制連行」を直接認めているわけではありません。
(認めたとも取れるわけですが、
 その意味で、この度の日韓合意と通じるものがあります)

外務省ホームページ:慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話
 →http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.html





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