#020 「恐れ入谷の鬼子母神」

ISILによる殺害猶予期限が過ぎた23日午後6時。
一国民として結果を知っているべきだと思い、
仕事（トラック運転手）中ラジオを聞いていました（普段はお気に入りＣＤ）。

すると、今のところ「イスラム国」（ISIL）に動きはないものの、
後藤健二氏の母親なる方が午前中、記者会見を開いた、というではないか。

そして、その内容に、？？

例によって、切り貼りされた報道なのかもと思い、
帰宅してから会見全体に当たるべくパソコンを・・・

で、再び、？？？

脅迫映像が出て以来、
ネットでは「自己責任」と「首相責任」が激しくやりあっています。

私自身、脅迫されている国民の一人として真面目に考えていたつもりです。

今でも、誘拐されているお二人の無事解放を願う気持ちに変わりはありません。

けれど、政府が身代金を払うとか、中東政策を変更するとか、
そういうかたちで誘拐犯の要求を呑んだりしてはいけないと考えています。

一方で、この記者会見によって、
申し訳ないけれど、その全てがバカバカしくもなりました。
正直、急速に関心を失っています。

そもそも、何で今頃、しかもまた、外国特派員協会なんですか？

色々ツッコミどころが有り過ぎて困るくらいです。

可能な限り原典にあたるべきだという考えに変わりはありませんが、
さすがに、この記者会見はオススメ出来ません。
（妻には無理やり見させましたが食傷ぎみでした）

せめて文字起こしだけでもということで、
本人発言と質疑応答のリンク貼りますが、
それすらも、途中でイヤになるかも知れません。

ただ一箇所だけ、シリアの記者による質問を引用します。

引用
記者：シリアの記者でございます。今までお母様は「イスラムの方々」というようなお話をずっとされておられますが、ご存知でしょうが、健二さまが囚われている団体というのは、イスラム国という団体なのです。イスラムの国々も、また世界の8-9割は、これは国家ではないと言っている。
そしてまた、イスラム教徒とは思えないような行動を取る団体だと非難されている。そのような団体であることはご存知でしょうか？　
つまり傭兵、お金をもらって戦闘している人たちとか、他の国では犯罪者だったり、自分の社会でもうまくいかなかった人たちが集まって、このイスラム国という組織に入っている。そういうような組織であることはご存知でしょうか？　たとえば、そこの地域のいろんな諜報機関の手先である、というふうにまで非難されている。
今までは「イスラムの人々に」って話をされているんでございますが、この団体は必ずしもイスラムを代表するものではないってことをご存知だったでしょうか？
引用、終わり

この質問に対するご母堂の答えもまたトンチンカンなのですが、
まあ、ご自分でご判断ください。

後藤健二氏、その母である石堂順子さん、
ともに大人なんですから別人格です。

別人格なんですが、やっぱり・・・
思うところはありますね。

石堂さんご本人の意図はともかく、
首相、政府の取り組みに悪影響が出ないことを祈るばかりです。