まだブチのコをどうするか決めかねながら、夕方、3匹をケージに入れて、
約束の場所へ行くと、昨日お会いしたばかりの猫田さん(仮名)は、
探検隊の出で立ちで、長年の友人のような笑顔で待っていてくれた。
午前中の捕獲の様子を話しながら、同じ場所へ行くものの、
やはり2匹の姿はない。
話すことならネタは尽きない、猫好き同士。
小声で話しながらも、あたりを伺い、待つこと1時間。
騒がしかった工事の音がピタリと止んだ午後5時。
捕まえられる確信がなぜかお互いに湧いてきて、
頷き合うと、そっとバリケードを潜り、草むらに潜む。
と、がさがさと草を分ける微かな音!
「来た!」
「やりましょう!」
アイコンタクトを取って、二手に分かれた。
読みは大正解!
でもすばしっこさが半端じゃない。筋力もびしびし伝わってくる。
あのコたち、ろくに食べて無いはずなのに。
たった30センチの草むらがジャングルのように、逃げるコたちの姿を隠す。
でもこっちも必死だった。
やっと、1匹捕まえて、猫田さんの持つランドリーバッグに入れた。
兄弟が4匹再会して、賑やかになった鳴き声で、あのコも来てくれればいいけど。
でも最後の1匹は、昨日もひとりで奥に逃げて行って、崖から滑り落ちたあのコだろうか。
ブチ以外は、本当に真っ黒黒で区別が出来ないけど、強敵が残ったようだ。
耳の横で蚊の羽音がうざったくなってきたし、早く捕まえたい。
そのとき、猫田さんが崖を降り始めた。
「危ないよ」
「へいき、へいき。 こっちにいるみたいよ」
そう言われたら、こちらも挑むしかない。
崖に張り付いて、挟み込む体勢をとった。
と、「いきましたよ!そっち」
すぐにこちらに向かってくる5センチくらいの黒い頭が見えた。
わたしの気配に気づき、コース変更したけどもう遅い。
腕を思いっきり伸ばし、草ごと掴んで、
「お願いします」と上に上がった猫田さんに差し出し、無事、そのコがネットに収まると力が抜けた。
道に戻り、兄弟5匹、ケージに入れると
「ばんざ~い」とハイタッチ!
夕暮れのうちに山から降りることが出来た。
猫田さんの家には、庭に猫専用の大きな庭付きの小屋まであり、もらわれなかったコたちも含め
25匹も一緒に暮らしていた。
黒いコ4匹は、お言葉に甘え預かっていただくことにした。
4匹の里親探しを、わたしももちろんすることにして。
結局、ブチはまた家に連れて帰った。
もう少し、momoとの様子をみることにしますと言ったものの、
もう結果は明らかな気がした。
momo、ごめんね。
今まで、捨て猫を見ても、見て見ぬふりできたけれど、
今回だけは、どうしても無視できなかったんだ。
だって、会った場所が場所だったから。
連れて帰ったコは、もううちの家族の顔をして寝込んでいる。
さっきまで一緒にいた兄弟がいないのに、こんなにくつろいで寝てる。
このウサギも気に入ったみたいだし。
momoがそっと降りてきて、寝ているブチをじっと見た。
「momo、無理に仲良くしなくてもいいよ」
momoが普通にしていられれば。
そんなの、人間の甘い考えで、勝手なお願いだと思いながら、
3人と2匹の生活が始まりました。
約束の場所へ行くと、昨日お会いしたばかりの猫田さん(仮名)は、
探検隊の出で立ちで、長年の友人のような笑顔で待っていてくれた。
午前中の捕獲の様子を話しながら、同じ場所へ行くものの、
やはり2匹の姿はない。
話すことならネタは尽きない、猫好き同士。
小声で話しながらも、あたりを伺い、待つこと1時間。
騒がしかった工事の音がピタリと止んだ午後5時。
捕まえられる確信がなぜかお互いに湧いてきて、
頷き合うと、そっとバリケードを潜り、草むらに潜む。
と、がさがさと草を分ける微かな音!
「来た!」
「やりましょう!」
アイコンタクトを取って、二手に分かれた。
読みは大正解!
でもすばしっこさが半端じゃない。筋力もびしびし伝わってくる。
あのコたち、ろくに食べて無いはずなのに。
たった30センチの草むらがジャングルのように、逃げるコたちの姿を隠す。
でもこっちも必死だった。
やっと、1匹捕まえて、猫田さんの持つランドリーバッグに入れた。
兄弟が4匹再会して、賑やかになった鳴き声で、あのコも来てくれればいいけど。
でも最後の1匹は、昨日もひとりで奥に逃げて行って、崖から滑り落ちたあのコだろうか。
ブチ以外は、本当に真っ黒黒で区別が出来ないけど、強敵が残ったようだ。
耳の横で蚊の羽音がうざったくなってきたし、早く捕まえたい。
そのとき、猫田さんが崖を降り始めた。
「危ないよ」
「へいき、へいき。 こっちにいるみたいよ」
そう言われたら、こちらも挑むしかない。
崖に張り付いて、挟み込む体勢をとった。
と、「いきましたよ!そっち」
すぐにこちらに向かってくる5センチくらいの黒い頭が見えた。
わたしの気配に気づき、コース変更したけどもう遅い。
腕を思いっきり伸ばし、草ごと掴んで、
「お願いします」と上に上がった猫田さんに差し出し、無事、そのコがネットに収まると力が抜けた。
道に戻り、兄弟5匹、ケージに入れると
「ばんざ~い」とハイタッチ!
夕暮れのうちに山から降りることが出来た。
猫田さんの家には、庭に猫専用の大きな庭付きの小屋まであり、もらわれなかったコたちも含め
25匹も一緒に暮らしていた。
黒いコ4匹は、お言葉に甘え預かっていただくことにした。
4匹の里親探しを、わたしももちろんすることにして。
結局、ブチはまた家に連れて帰った。
もう少し、momoとの様子をみることにしますと言ったものの、
もう結果は明らかな気がした。
momo、ごめんね。
今まで、捨て猫を見ても、見て見ぬふりできたけれど、
今回だけは、どうしても無視できなかったんだ。
だって、会った場所が場所だったから。
連れて帰ったコは、もううちの家族の顔をして寝込んでいる。
さっきまで一緒にいた兄弟がいないのに、こんなにくつろいで寝てる。
このウサギも気に入ったみたいだし。
momoがそっと降りてきて、寝ているブチをじっと見た。
「momo、無理に仲良くしなくてもいいよ」
momoが普通にしていられれば。
そんなの、人間の甘い考えで、勝手なお願いだと思いながら、
3人と2匹の生活が始まりました。
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