青空に天狗の団扇のような影を作っているのはオオブタクサ。
ふっふっふ・・
大漁 大漁 じゃなかった 大量 大量!
こんなにたくさんの材料がタダっていうのが 嬉しいな~!
喜々として刈っていると 散歩のおじさんにきかれました
「それは な~に?」
「これはオオブタクサです 秋の花粉症の原因になる草ですよ」
「そりゃ助かるな~ わたしも花粉症がひどくてね それは ご苦労さんご苦労さん でもそれ何かに使うの?」
「これで草木染めをしようと思いまして・・」
「それはまたいいですねぇ いいものができるといいですね」
去年もここでコセンダングサを採っていたら 散歩のご婦人に声をかけられて
「花が終わると 種がひっつき虫になるアレですよ」と言うと
同じように言ってくださったのを思い出して なんだか嬉しくなって
本には花穂がつく前のものを採ること と書いてあったので その通りにしていたのを
ついでに手当たり次第 チョンチョンと 花穂を切り落としてきました
とはいえ河原にはまだ夥しい 花穂がすっくと立って風を待っていますけれど・・
刈ってきた草は 汚れや虫を よ~く洗い流してざくざく刻み
ソーダ灰を溶いた水に入れて煮出す 初めてのアルカリ抽出に挑戦しました
こうすると 普通では出ない緑色に染められる ハズなのです
ときどき魔女のお婆さんよろしく 鍋をかき混ぜてはニヤリ
緑色がどんどん濃くなっていきます
1番液、2番液 と作って合わせて
ここで台所からお酢を持ってくると ちょいとちょいと足しながら
なん十年ぶりに使うのでしょう! リトマス試験紙の登場
結構な量のお酢を飲み込んで やっと中性になった染液に
真っ白なTシャツを ソロリと浸けると
すごい こんなに緑色!
この後 みょうばんで媒染して また緑液に浸けて
夜じゅう すったもんだの果て・・
やっと完成しました
グラデーションはまぁまぁでしょうか
でも あれほど気をつけていたのに 縦にムラ縞ができてしまいました
もっと大きな鍋でないと難しい
それともわたしが不器用なのか・・・
緑染めについて調べていたら 久しぶりに自分の手元に置きたい本を見つけて 中古で購入しました
これ以上心強い参考書はないかも と思います 【続続】です
ちなみに著者の山崎青樹さんは 合成染料による染と区別するため
古式ゆかしい草根木皮による染めを「草木染」と命名した山崎斌さんの息子さんであり
青樹さんの息子さんの和樹さんも 草木染めを研究され、技法を継承されていて
「草木染めといえば山崎家」 というほど有名なのだと 最近になってやっと理解しました
どうも山崎さんという方が多いなぁ とは思っていたんですが・・お間抜けな話でございます
この本を見ていると 身の回りにある植物が染料として次々に出てきます
里山の手入れをする上では 「困ったちゃん」な草も 一生懸命生きているのですから
せめてもの罪滅ぼしに たまには 何かに染め付けて残してあげるっていうてもあるかもしれないな
と考えるだけで 楽しくなっています
最後に ニャンズのこの頃です
相変わらず寝てる写真ですが
暑い日の そらの安眠姿勢
* 寝ぼけてmomoの写真をアップしていました ので差し替えました。(8/28)
momoは 暑い2階で
今日は久しぶりに蒸し暑さから解放されて ホッと人心地ですが
台風10号 来るようですね
先日の9号の時も オオブタクサを採った土手の下ぎりぎりまで水が来たようです
さらに勢力が大きいとなると もっと水が上がるかもしれないと心配です
何方も 大な被害が出ませんようにと願うばかりです
みなさまもどうぞ お気をつけてください