里山に大好きなコウヤボウキが咲くと
そろそろ木の実や枝を拾う季節
今年も文化センター祭りの
木の実工作 が今週末に迫りました
それが終われば お次は芋掘り&芋煮会
どーれどーれと試しに掘れば
今年の里芋 大きくてべっぴんさん揃い
味見で思わず頬が落ちる い~い出来です
大根やカブの間引きも忙しく 菊の花の旬も一瞬
雑木林に入って落葉樹が落ちる前に 下草を刈っておかなければ と忙しいけれど
気持ちの良い季節 山へ行く用事は楽しみでもあります
そんなこんなの貧乏暇なしの隙間を突いて
ある日 ひとりの営業さんがやってきた
ここはトウキョウ 片田舎
いまだにプロパンガスのボンベが軒下に並びます
クマのような営業さん 狭い玄関で膝折って 料金表を広げて指差し顔を見上げる
比べてみれば おや知らぬ間に 値上がりしてる
こういう時に知るのですよー
前の会社に変えた時もそうだった
家族に相談 おたくに変えますと電話して
も一度営業さんやってくることになりました
やばいやばい
家の中に人が来る
せっせと掃除 一応 見た目はキレイになった
でも・・でも・・
壁が・・壁が・・ ボロボロです
仕方ないんです 猫が2匹いますから
言い訳考えてる間に もう時間 ピンポーンとやってきた
どうぞ と招き入れすぐ気づく
「気づいたな 壁がボロボロだって」
視線が壁に向かったのをわたしは見逃さなかった
「いやー お電話いただいて嬉しかったです ありがとうございます」
「いえ 知らないうちに 料金上がってるなんて ねぇ 」
お互い笑顔で応対するも
「ひでーなー この家 壁紙ボロボロじゃん」
って 思ってるだろ バレバレよ
なぁんて見抜いた気になっていたら
営業さんの視線 一気にわたしを飛越し 目尻が思いっきり下がった
「うわぁ~ かわいいねこちゃんですねー!!!」
振り向けばいつ降りてきたのか
クマのように大きな営業さんを じぃっと見てるふたり
まずはmomoがわたしの前に出て 営業さんに撫でてもらった
営業さんの写真は撮れないので こちらで失礼
続いてそらも前に出て 料金表を足蹴に 営業さんの手をクンクン嗅ぎ周り
「いいですね~ 猫のいる暮らし ぼくも猫と暮らしたいんですよね~」
クマの営業さん 壁紙の剥がれかけを愛おしそうに見下ろし つぶやきました
その営業さん わがやの外の給湯器
「14年間も使ってらっしゃるんですか?! すごい、長持ちですね!」と言い残し帰っていった
それから1週間ほど経って 次にやって来たのは プロパンを切り替えるガス屋さん
とても静かな・・う~む どちらかというと 暗い と感じさせる人でした
外の作業が終わり 家に入って来るときも 暗さ気になりちょっと警戒心芽生えた時
2階で寝ていたニャンズ 階段駆け下りてくるなり足元に纏わりついた
「すみません」
「いいえ~ いいですよ~ 猫 だ~い好きですから・・」
人は見かけで判断してはなりませぬ
点火確認の後 しばし ふたりを撫で回しながら猫談義
「わたしも飼いたいんですよね でも 可愛そうですよね 夜遅くなりますから」
と残念そうに つぶやきました
数日後 新聞の折り込みチラシに 破格の値段の給湯器が!
先月の台風で一瞬シャワーが壊れたようになり(これは台風の時 よくあることらしいです すぐ直りました)
いきなり故障すると どれだけ不便か味わったばかり
ましてや寒くなると 給湯器が壊れやすいとも言われたし
普通に買えばチラシの倍以上のお値段の調べもついていた
思い切ってチラシの会社に電話をすると すぐに営業さんがやってきた
50オーバーのわたしの ざっくりした印象ですが
今度はクマさんではなく 細くて白くて メガネをかけたIT系男子
せっせと掃除もしておいたし お風呂もきちっと拭いておいた
依然として 壁はボロボロだけど
お風呂場と 台所 主婦の急所を案内し
テーブルにつき カタログなど開き いよいよ本題へ・・と、その時
「わっ びっくりした! 猫ちゃんかぁ!」
IT男子の片側だけ長い前髪がはらりと揺れて
見下ろす先見れば いつの間に降りてきたのか
そらが お兄さんのスラックスを舐めている
「ンギャッ ムギャッ」momoもアピール強めにやってきて
足元に纏わりつき始め・・・
カタログ開いて猫談義
工事日決めて 猫談義
晴天のわがやの居間は日当たり最高 猫は猫談義を聴きながらスヤスヤと・・・
限定数に間に合って いよいよ今日交換でした
IT男子とベテラン風情の工事屋さん 朝早くから爽やかに登場
外側の工事の音響いて momoが怪訝な顔して2階へ避難
そらも乾燥の終わったあったか布団の上で グーグー朝寝
外工事が終わって ベテランさん
お風呂場でリモコン取替中 なにやら喋ってる声
電話でもかかってきたのかな?と思っていると
「あれ~・・」 っと少し大きな声がして なにか不都合でも?と駆けつけると ・・・momoでした
尻尾まっすぐたてて 遠慮のない距離でなにやら話しかけているではないですか
この方が、もう見るからに優しい人柄がにじみ出てるタイプ
目尻のしわに癒される人 続出間違いなし! って感じです
「すみません 邪魔しちゃいましたか?」
「いえいえ 猫はいいですよね うちにも1匹いるんですよ。
あれ、もう1匹いるんですね」
言われて気づけば階段の曲がり角から注目しているそら
本当は人懐こいのに 最初は人見知り?
momoの振る舞いに 点目気味
予定時刻よりも早く すっかり終わった工事の道具を
とてもとてもにゃんずに気を使いながら外に運び出してくれた工事屋さん
アンカーにふさわしい なんて思っていることにふと気づくと
4人も連続で猫好き男性が来てくれるなんて
奇跡のリレー あったかいガス月間になりました