また、すごい音源が発掘されました。『LONG LIVE ROCK 'N' ROLL』のラフミックス。もちろん、ソース元はコージーテープ。"Gates Of Babylon"を除く7曲の別ミックス。いつものレーベルからの発売ですが、いつも通り、オリジナルマスターとリマスターの2枚組で稼いでます。なぜこの時期に登場したのでしょうか。まさか、6月発売予定のデラックスエディションに収録されるっていうことはないでしょうね。詳細はメーカーインフォ参照してください。(NON LABEL 2CD)
Disc1:
1.Lady Of The Lake 2.Sensitive To Light 3.L.A. Connection 4.Kill The King 5.The Shed (Subtle) 6.Long Live Rock 'n' Roll 7.Rainbow Eyes
Disc2:
1.Lady Of The Lake 2.Sensitive To Light 3.L.A. Connection 4.Kill The King 5.The Shed (Subtle) 6.Long Live Rock 'n' Roll 7.Rainbow Eyes
以下、メーカーインフォ抜粋。
『本年度最強のタイトル登場!レインボーのサード・スタジオ・アルバム「Long Live Rock 'n' Roll」のラフ・ミックスが史上初登場。マスターはコージー・パウエルが所有していたとされる「4th July 1977」と手書きされたリールテープを使用。外箱ボックスには手書きで曲目も記されています。(ボックスの写真は内ジャケに掲載。曲順は実際のアルバムとは全く違い、下記の通りの流れになっています。)76年12月の日本公演を終えたバンドは、約一カ月のオフの後、1月よりリハーサルをスタート、2月にジミー・ベインに代わるベーシストとして元テンペストのマーク・クラークを加入させ、LAのパイレーツ・サウンド・スタジオでリハーサルを行い、レコーディングをいつものミュージック・ランド・スタジオで行おうとしたものの、その時期、スタジオが予約で塞がっており、バンドはそのままフランスに移動し、パリ近郊にあるエルヴィユ城に併設されていたストロベリー・スタジオで3月よりレコーディングを開始します。しかしながら、フィンガー・ピックのマークのベース・プレイをリッチーが嫌い(リッチーは基本的にピックでのプレイが好き)、結果的にマークを5月に解雇、ベーステイクをリッチー自ら全曲差し替えて弾き、アルバムの骨格を完成させた時期ということになります。77年7月というと、リッチーの弁によれば「Gates Of BabylonとRainbow Eyesを除けばレコーディングは旧メンバー(リッチー、ロニー、コージー、トニー)により終了していた」という時期にあたり、本盤に収録されているテイクは、まさにその時のものということになります。本来ならこの時期にニューアルバムの録音を完成させたかわけですが、完成の遅れから、バンドは当初の予定だった7月のUKツアー、7月末から9月までのUSツアーは全てキャンセル。同年8月にボブ・デイズリーとデヴィッド・ストーンを加入させ、9月からロンドン・シェパートン・スタジオでリハーサルを開始、9月18日からのロンドン・レインボー・シアター4連続公演はキャンセルとなったものの、9月25日のストックホルムからヨーロッパ・ツアーをスタート、そのまま11月22日までUKツアーを敢行、ツアー終了後、バンドはニューラインアップでフランスのエルヴィユ城でレコーディングを再スタートし、アルバムを完成させたという経緯があります。よって本盤に収録されている「Long Live Rock 'n' Roll」は、正式ベーシスト不在の時期のレインボーによるレコーディング終了半年前のテイクであり、そこに封じ込められていた音と内容は、全てが史実に沿ったもであると言えます。ボブ・デイズリーのベースがアルバムでフィーチャーされているのはGates Of Babylon, Kill The King, The Shedの3曲というのが通説ですが、それが事実なら、ここに収録されているKill The King, The Shedのベースはリッチー、またはマーク・クラークが弾いているテイクということになります。「Long Live Rock 'n' Roll」アルバムのベースは Long Live Rock 'n' Roll、Lady Of The Lake、L.A. Connection、Sensitive To Lightの4曲はリッチーが弾いているというのが定説ですが、この音を聴く限り、もしかしてThe Shed (Subtle)もそうなのでしょうか。
リールを再生してみましょう。冒頭、Lady Of The Lakeのキーボード(メロトロンのオーケストレーション)の15秒間のイントロに聴き手は大きな衝撃を受けることでしょう。その楽音そのものは、非常に自然で、この曲に限らず、本盤収録曲全てに関して、マーティン・バーチが音を加工する前の正しい音色で収録されていることが容易に判ります。また混然一体となったようなサウンドは最終版とは全く違った印象を聴き手に与えます。Sensitive To Lightはシンバルの残響音が現行CDより2秒ほど長いです。L.A. Connectionは最長の5分35秒ヴァージョン。3:10-3:47辺りオフィシャルには無いパート(ロニーのボーカルパート)を聴くことができ、その部分は最終版ではバッサリとカットされたことが判ります。ピアノバッキングもありません(最終版のピアノはデヴィッドが後から加えたものなのでしょうか?)。
そして本盤の最大の目玉はKill The Kingです。ベースラインが最終版とは全く違うので、楽曲として全然違う印象を受けます。これは、今年一番の衝撃テイクと言って良いでしょう。ぜひ、大音量でスピーカーから音を放出させて、77年7月にリールに封じ込められたオリジナルのKill The Kingを体感して下さい。人生的一瞬が待っています。The Shed (Subtle)には冒頭のスライドギターのイントロが無い上に、1:39-2:23のギターソロパートでギターが何も被されていないというラフなミックスを聴くことができます。この曲に関してはスライドギターの録音がまだ行われていないからと推測されていますが、このラウドなベースは誰なのでしょうか。 Long Live Rock 'n' Rollは殆ど完成されているものの、ほんの一瞬フェイドアウトが遅いため、オフィシャルで聴けない最後のLong Live に続く最後の「Rock 'n' Roll」が終いまで聴けたりします。面白いのは最後のRainbow Eyesで、実際、オフィシャルの同曲はピッチが遅く収録されてしまっていますが、このテイクでは正常なピッチで録音されています。この段階では本物のストリング、管楽器のオーケストレーションが入って無いですし、3分台のギターソロも、美しいフルートソロも被せもない上に、最終版のチャンバー・ミュージックのような音の装飾は施されておらず、中盤も後半も、ギターのアルペジオとメロトロンによるフルートのみが延々と収録されています。
ディスク1にはリールからそのままダイレクトに収録した原音テイクを収録しています。またディスク2にはそのリマスター・ヴァージョンを収録しています。それぞれが全く違った魅力と特性をもったサウンドに仕上がっています。
2010年を代表する、世界中のハードロック・ファンに衝撃のタイトルが、限定2枚組プレスCDで登場です。』
久しぶりにブート購入になりました。