ブラックサバスの1992年8月9日、米ボストン公演のラジオ放送音源を2種類収録したブート。ディスク1,2はラジオのエアチェック音源でDJをカットせず放送まるごと収録している。マスターというだけあって、既発盤を凌駕するクリアかつエッジのある迫力ある音像となっている。
また、ディスク3,4はラジオ放送に先立つプレFMマスターで、内容的に既発盤と同様だが、音質もクリアにグレードアップしている。個人的にはDJが被ってはあるものの、ライブらしい迫力あるエアチェックヴァージョンディスク1,2のほうが断然好みである。
Disc 1 (60:59)
1. Radio Intro. 2. E5150 3. The Mob Rules 4. Computer God 5. Children Of The Sea 6. Time Machine 7. War Pigs 8. I 9. Die Young 10. Guitar Solo 11. Black Sabbath
Disc 2 (46:50)
1. Master Of Insanity 2. After All (The Dead) 3. Drums Solo 4. Iron Man 5. Heaven And Hell 6. Announcer Encore Break 7. Neon Knights 8. Paranoid / Heaven And Hell (Reprise) 9. Radio Outro. 10. Laguna Sunrise (Outro)
Disc 3 (60:05)
1. E5150 2. The Mob Rules 3. Computer God 4. Children Of The Sea 5. Time Machine 6. War Pigs 7. I 8. Die Young 9. Guitar Solo 10. Black Sabbath
Disc 4 (44:13)
1. Master Of Insanity 2. After All (The Dead) 3. Drums Solo 4. Iron Man 5. Heaven And Hell 6. Neon Knights 7. Paranoid / Heaven And Hell (Reprise) 8. Laguna Sunrise (Outro)
《以下メーカーインフォ》
今回は、この"不動の定番"に待ったをかける音源が2本も同時に発掘されました(提供者はプレスCD「BERLIN 1970」や「CHICAGO 1983: The Legendary Mater」でファンを驚かせた、あの海外の熱狂的サバス・コレクター)! ひとつは完全初登場となるエアチェック・マスター。もうひとつは何とラジオ放送に先立つ関係者用プレFMマスター! この'92年ボストン公演は、前述したように地元マサチューセッツのラジオ局ほか"Westwood One"系列の音楽番組でも放送されました。ここで聴ける2つの音源はそれら番組や放送局により内容が異なり、それぞれ興味深いポイントになっています。
ディスク1と2では、これが初めての音盤化となる完全新発掘のエアチェック・マスターを収録しています。本音源と「CLASS OF 1992」の大きな違いは3点挙げられます。過去の同日音源で最長となる約108分の収録時間と、ライヴの冒頭や曲間などにインサートされるDJのトーク、そしてギーザーのベースもはっきりと印象付けるミックスと厚みのある中低音です。
ディスクを再生すると開演前のオープニングBGMから始まり、メンバー紹介とライヴの内容を伝えるDJが確認できます。そして「E5150」から続く「The Mob Rules」では、強烈な楽音がいかなる聴き手もノックアウト! ヘヴィなのに心地よいアイオミのギター、ビンビン響くギーザーのベースに、パワフルなヴィニー・アピスのドラム・・・・・・左右のチャンネルから波状攻撃するようなサウンドは堪りません! 何よりも突き抜けるようなロニーのヴォーカルが本当に素晴らしい。「Computer God」や「Master Of Insanity」・「After All」等の「DEHUMANIZER」ナンバーは、この音色と演奏で目の当たりにすると、'90年代当時の低評価がウソのように感じられるほど格好良い! とりわけ「Time Machine」におけるギーザーのベースは、サバス・ファンなら悶絶間違いありません! 2007年以降の"HEAVEN & HELL"では演奏されなかったオジー時代の曲も、ロニー・サバスならではの説得力とヘヴィネスで聴き手をねじ伏せる。ロニーが観客を縦横に扇動する「War Pigs」や、ヴィニーのドラムソロから重厚に畳み掛ける「Iron Man」、メンバー全員のプレイがレリーフのように浮かび上がる「Paranoid」での爆発力は「'92年のサバスがいかに凄かったのか」を今更ながらに痛感させます。ラストはDJのアウトロとともに、エンディングBGMの「Laguna Sunrise」まで完全収録。文字通りボストン公演の全てを、圧倒的な迫力と聴き応えで満喫させます。
本作ではこの種のラジオ音源でありがちな受信不良も無く、ギラつくようなクリアネスはそのまま公式採用されても不思議は無いレベル。'80年東京公演を収録したFM音源「EVILMANIA」にも匹敵する、過去最良の'92年エアチェック・ソースです!
そしてディスク3・4は、ラジオ放送に先立つプレFMマスターをデジタル化! 本音源は内容的に「CLASS OF 1992」とほぼ同様ですが、音像は既発以上に研ぎ澄まされ、演奏の輪郭も非常にシャープです(既発で見られたノイズや劣化も大きく解消されています)。さらにディスク1・2の放送音源と比較すると、楽音や歓声のミックスに違いは顕著。「War Pigs」冒頭や終盤を聴けば判るように、ロニーの歌だけでなくオーディエンスの大合唱も適切に配分され、ステージと客席の双方が盛り上げる、エンターテイメント性抜群のライヴ・サウンドを楽しめます。またディスク1・2で随所に見られたDJのトークは一切無く、本当に公式ライヴ作品を聴くような感覚で、演奏に集中したままライヴを聴き通せるのも特徴です。
ロニーやアイオミ,ギーザーのプレイが最高にリアルなサウンドは同じでも、このプレFMマスターでは大きめにインプットされたジェフ・ニコルズのキーボードも印象深い。彼のプレイは「Children Of The Sea」や「Heaven And Hell」,「Neon Knights」といった'80年代の名曲だけでなく、新作からの「I」でもビッグなスケール感を演出。バンド・アンサンブルに更なる壮大さを与えています(ジェフのコーラスがはっきりと聴こえる「Die Young」も、普段のサバス・ライヴとやや違った感触を与えます)。歴代シンガーがそれぞれの魅力を打ち出した「Black Sabbath」は大きな聴き所。奥行きのあるサウンドとロニーの歌唱、そしてアイオミのヘヴィギターが、聴き手の眼前に深遠な闇を描き出す。'90年代のロニー・サバスだからこそ成し得たシアトリカルな邪悪さは、本音源のサウンドでより一層不気味にツヤ光りしています!
本作に収録された2つのマスターは、どちらも公式級という表現がピッタリのクオリティ。メタル史上でも特筆すべき「ロニーが初めて過去のバンドに復帰した」'92年のサバス・ライヴを体験する上で、これほど理想的な音源も他にちょっと思い当たりません。むしろ「これを超えるのは公式でも難しい!」そんな風に思えてしまう、問答無用の一本なのです。
また、ディスク3,4はラジオ放送に先立つプレFMマスターで、内容的に既発盤と同様だが、音質もクリアにグレードアップしている。個人的にはDJが被ってはあるものの、ライブらしい迫力あるエアチェックヴァージョンディスク1,2のほうが断然好みである。
Disc 1 (60:59)
1. Radio Intro. 2. E5150 3. The Mob Rules 4. Computer God 5. Children Of The Sea 6. Time Machine 7. War Pigs 8. I 9. Die Young 10. Guitar Solo 11. Black Sabbath
Disc 2 (46:50)
1. Master Of Insanity 2. After All (The Dead) 3. Drums Solo 4. Iron Man 5. Heaven And Hell 6. Announcer Encore Break 7. Neon Knights 8. Paranoid / Heaven And Hell (Reprise) 9. Radio Outro. 10. Laguna Sunrise (Outro)
Disc 3 (60:05)
1. E5150 2. The Mob Rules 3. Computer God 4. Children Of The Sea 5. Time Machine 6. War Pigs 7. I 8. Die Young 9. Guitar Solo 10. Black Sabbath
Disc 4 (44:13)
1. Master Of Insanity 2. After All (The Dead) 3. Drums Solo 4. Iron Man 5. Heaven And Hell 6. Neon Knights 7. Paranoid / Heaven And Hell (Reprise) 8. Laguna Sunrise (Outro)
《以下メーカーインフォ》
今回は、この"不動の定番"に待ったをかける音源が2本も同時に発掘されました(提供者はプレスCD「BERLIN 1970」や「CHICAGO 1983: The Legendary Mater」でファンを驚かせた、あの海外の熱狂的サバス・コレクター)! ひとつは完全初登場となるエアチェック・マスター。もうひとつは何とラジオ放送に先立つ関係者用プレFMマスター! この'92年ボストン公演は、前述したように地元マサチューセッツのラジオ局ほか"Westwood One"系列の音楽番組でも放送されました。ここで聴ける2つの音源はそれら番組や放送局により内容が異なり、それぞれ興味深いポイントになっています。
ディスク1と2では、これが初めての音盤化となる完全新発掘のエアチェック・マスターを収録しています。本音源と「CLASS OF 1992」の大きな違いは3点挙げられます。過去の同日音源で最長となる約108分の収録時間と、ライヴの冒頭や曲間などにインサートされるDJのトーク、そしてギーザーのベースもはっきりと印象付けるミックスと厚みのある中低音です。
ディスクを再生すると開演前のオープニングBGMから始まり、メンバー紹介とライヴの内容を伝えるDJが確認できます。そして「E5150」から続く「The Mob Rules」では、強烈な楽音がいかなる聴き手もノックアウト! ヘヴィなのに心地よいアイオミのギター、ビンビン響くギーザーのベースに、パワフルなヴィニー・アピスのドラム・・・・・・左右のチャンネルから波状攻撃するようなサウンドは堪りません! 何よりも突き抜けるようなロニーのヴォーカルが本当に素晴らしい。「Computer God」や「Master Of Insanity」・「After All」等の「DEHUMANIZER」ナンバーは、この音色と演奏で目の当たりにすると、'90年代当時の低評価がウソのように感じられるほど格好良い! とりわけ「Time Machine」におけるギーザーのベースは、サバス・ファンなら悶絶間違いありません! 2007年以降の"HEAVEN & HELL"では演奏されなかったオジー時代の曲も、ロニー・サバスならではの説得力とヘヴィネスで聴き手をねじ伏せる。ロニーが観客を縦横に扇動する「War Pigs」や、ヴィニーのドラムソロから重厚に畳み掛ける「Iron Man」、メンバー全員のプレイがレリーフのように浮かび上がる「Paranoid」での爆発力は「'92年のサバスがいかに凄かったのか」を今更ながらに痛感させます。ラストはDJのアウトロとともに、エンディングBGMの「Laguna Sunrise」まで完全収録。文字通りボストン公演の全てを、圧倒的な迫力と聴き応えで満喫させます。
本作ではこの種のラジオ音源でありがちな受信不良も無く、ギラつくようなクリアネスはそのまま公式採用されても不思議は無いレベル。'80年東京公演を収録したFM音源「EVILMANIA」にも匹敵する、過去最良の'92年エアチェック・ソースです!
そしてディスク3・4は、ラジオ放送に先立つプレFMマスターをデジタル化! 本音源は内容的に「CLASS OF 1992」とほぼ同様ですが、音像は既発以上に研ぎ澄まされ、演奏の輪郭も非常にシャープです(既発で見られたノイズや劣化も大きく解消されています)。さらにディスク1・2の放送音源と比較すると、楽音や歓声のミックスに違いは顕著。「War Pigs」冒頭や終盤を聴けば判るように、ロニーの歌だけでなくオーディエンスの大合唱も適切に配分され、ステージと客席の双方が盛り上げる、エンターテイメント性抜群のライヴ・サウンドを楽しめます。またディスク1・2で随所に見られたDJのトークは一切無く、本当に公式ライヴ作品を聴くような感覚で、演奏に集中したままライヴを聴き通せるのも特徴です。
ロニーやアイオミ,ギーザーのプレイが最高にリアルなサウンドは同じでも、このプレFMマスターでは大きめにインプットされたジェフ・ニコルズのキーボードも印象深い。彼のプレイは「Children Of The Sea」や「Heaven And Hell」,「Neon Knights」といった'80年代の名曲だけでなく、新作からの「I」でもビッグなスケール感を演出。バンド・アンサンブルに更なる壮大さを与えています(ジェフのコーラスがはっきりと聴こえる「Die Young」も、普段のサバス・ライヴとやや違った感触を与えます)。歴代シンガーがそれぞれの魅力を打ち出した「Black Sabbath」は大きな聴き所。奥行きのあるサウンドとロニーの歌唱、そしてアイオミのヘヴィギターが、聴き手の眼前に深遠な闇を描き出す。'90年代のロニー・サバスだからこそ成し得たシアトリカルな邪悪さは、本音源のサウンドでより一層不気味にツヤ光りしています!
本作に収録された2つのマスターは、どちらも公式級という表現がピッタリのクオリティ。メタル史上でも特筆すべき「ロニーが初めて過去のバンドに復帰した」'92年のサバス・ライヴを体験する上で、これほど理想的な音源も他にちょっと思い当たりません。むしろ「これを超えるのは公式でも難しい!」そんな風に思えてしまう、問答無用の一本なのです。