【Ronnie James Dio】
●Live in London Hammersmith Apollo 1993 / DIO(BD)
1993年12月12日、英ロンドンのハマースミス・アポロで行われたディオのライブ映像。こんな秘蔵映像があったのか、と思わずにはいられない衝撃のリリース。当然、当初は商品化するつもりで撮影したのだろうが、思いの外、受け入れられなかったトレイシー・Gとのパフォーマンス(もちろんアルバムも含めて)にロニーは失望しリリースを断念したのだろう。本作のライブ・パフォーマンスはベストとはいえないだろうが十分やれてるし、トレイシー時代の映像ビデオ商品は皆無だっただけに資料的価値としても今回のこの遺作は最大級の評価が与えられる。『STRANGE HIGHWAYS』アルバムから6曲もセットに入れられているのはやりすぎの感は否めないが、この路線にロニーも自信を持って本気で進もうとしていたことが伺える。実際、『DEHUMANIZER』から続く流れとしては自然な路線であったはずなのに、こんなにもファンから拒絶されたのは悲劇としかいえない。90代のHMの変遷期において、前進したいロニーの気持ちに対し、古くからの私たちロニー・ファンの彼の様式美へのこだわりが彼の足を引張ったのは明らかだが、80年代活躍の他のバンドの例に漏れず、やはりディオも"OLD WAVE”と見なされたことに他ならない。本作の難点をあえて言えば、ヴィニーの横にべったり張り付くカメラマンが目障りなのとオーディエンスのテンションの低さだ。ボーナス映像にはウェンディとバンド連中のライブ後の楽屋での和気あいあいとした様子が納められている(ここではステージで全く姿を現さないスコット・ウォーレンが見られる)。
【Music】
●Better Days Comin' / WINGER (伊デラ盤 CD+DVD)
5年振り6th。復活後の3作はどれも素晴らしいのだが、マンネリと化している感は否めない。復活作の4thくらいプログレッシブにやってくれると最高なんだがね。
●Sunstorm / SUNSTORM(伊盤)
ジョー・リン・ターナーのプロジェクト、2006年作の1st。良質なハードポップ作だが、奇跡の傑作2ndと比べるとやはり楽曲の出来にばらつきが目立つ。
●Love's Sping Wish / STARBREAKER(伊盤)
昨年TNTに復帰したトニー・ハーネルのプロジェクト、2008年作の2nd。適度にダークでウェットなメロディックHM。スローorミドルテンポの曲ばかりなのが難点だが、トニーの良さが生きた佳曲が満載。
【Book】
●ナミヤ雑貨店の奇跡 / 東野圭吾(2012 角川書店)
さすがのストーリー・テラー、東野圭吾といったころ。ありがちな話しも、彼が一味加えれば、感動的なSFになる。時空を超えて、どんな相談にも答えてくれるナミヤ雑貨店。
●ブルー・ゴールド / 真保裕一(2013 朝日文庫)
水資源を扱った企業間の熾烈な争いを描くミステリー。スケール感の大きい陰謀を思わせながら、最後のオチには拍子抜けさせられるが、2時間ドラマにしたら十分楽しめそう。2010年作の文庫化。
●完全恋愛 / 牧薩次(2008 マガジンハウス)
本格ミステリ大賞を受賞した2008年の話題作の1つだったと思うが、正直全然おもしろくなかった。愛のために犯罪に荷担したある画家の生涯を描いたミステリーのようだが、ミステリーとしても恋愛ものとしても中途半端で、オチもつまらなく作者は何が言いたかったのか全く不明だ。
【Movie】
●ウルヴァリン:SAMURAI(The Wolverine)
●エリジウム(Elysium)
●フローズン・グラウンド(The Frozen Ground)
●ローン・レンジャー(The Lone Ranger)
3月、4月は忙しかったが、良い結果になれば、と祈るばかりだ。
●Live in London Hammersmith Apollo 1993 / DIO(BD)
1993年12月12日、英ロンドンのハマースミス・アポロで行われたディオのライブ映像。こんな秘蔵映像があったのか、と思わずにはいられない衝撃のリリース。当然、当初は商品化するつもりで撮影したのだろうが、思いの外、受け入れられなかったトレイシー・Gとのパフォーマンス(もちろんアルバムも含めて)にロニーは失望しリリースを断念したのだろう。本作のライブ・パフォーマンスはベストとはいえないだろうが十分やれてるし、トレイシー時代の映像ビデオ商品は皆無だっただけに資料的価値としても今回のこの遺作は最大級の評価が与えられる。『STRANGE HIGHWAYS』アルバムから6曲もセットに入れられているのはやりすぎの感は否めないが、この路線にロニーも自信を持って本気で進もうとしていたことが伺える。実際、『DEHUMANIZER』から続く流れとしては自然な路線であったはずなのに、こんなにもファンから拒絶されたのは悲劇としかいえない。90代のHMの変遷期において、前進したいロニーの気持ちに対し、古くからの私たちロニー・ファンの彼の様式美へのこだわりが彼の足を引張ったのは明らかだが、80年代活躍の他のバンドの例に漏れず、やはりディオも"OLD WAVE”と見なされたことに他ならない。本作の難点をあえて言えば、ヴィニーの横にべったり張り付くカメラマンが目障りなのとオーディエンスのテンションの低さだ。ボーナス映像にはウェンディとバンド連中のライブ後の楽屋での和気あいあいとした様子が納められている(ここではステージで全く姿を現さないスコット・ウォーレンが見られる)。
【Music】
●Better Days Comin' / WINGER (伊デラ盤 CD+DVD)
5年振り6th。復活後の3作はどれも素晴らしいのだが、マンネリと化している感は否めない。復活作の4thくらいプログレッシブにやってくれると最高なんだがね。
●Sunstorm / SUNSTORM(伊盤)
ジョー・リン・ターナーのプロジェクト、2006年作の1st。良質なハードポップ作だが、奇跡の傑作2ndと比べるとやはり楽曲の出来にばらつきが目立つ。
●Love's Sping Wish / STARBREAKER(伊盤)
昨年TNTに復帰したトニー・ハーネルのプロジェクト、2008年作の2nd。適度にダークでウェットなメロディックHM。スローorミドルテンポの曲ばかりなのが難点だが、トニーの良さが生きた佳曲が満載。
【Book】
●ナミヤ雑貨店の奇跡 / 東野圭吾(2012 角川書店)
さすがのストーリー・テラー、東野圭吾といったころ。ありがちな話しも、彼が一味加えれば、感動的なSFになる。時空を超えて、どんな相談にも答えてくれるナミヤ雑貨店。
●ブルー・ゴールド / 真保裕一(2013 朝日文庫)
水資源を扱った企業間の熾烈な争いを描くミステリー。スケール感の大きい陰謀を思わせながら、最後のオチには拍子抜けさせられるが、2時間ドラマにしたら十分楽しめそう。2010年作の文庫化。
●完全恋愛 / 牧薩次(2008 マガジンハウス)
本格ミステリ大賞を受賞した2008年の話題作の1つだったと思うが、正直全然おもしろくなかった。愛のために犯罪に荷担したある画家の生涯を描いたミステリーのようだが、ミステリーとしても恋愛ものとしても中途半端で、オチもつまらなく作者は何が言いたかったのか全く不明だ。
【Movie】
●ウルヴァリン:SAMURAI(The Wolverine)
●エリジウム(Elysium)
●フローズン・グラウンド(The Frozen Ground)
●ローン・レンジャー(The Lone Ranger)
3月、4月は忙しかったが、良い結果になれば、と祈るばかりだ。