ブートレグ愛好会

最北のトレーダーです。貴重音源・映像を共有しましょう。

DIO / DREAM COLLECTION 1987-1988

2017年11月19日 | monthly report


何度、買わされなければならないのでしょうか。正直ギフト商品目当て、半分で買ったのですが、しかしドイツ公演はこれまでと比べて立体感のあるSB音源で格段に良くなっているので損はなかったかな。
以下、メーカーインフォ抜粋。

【ディスク1:8月30日西ドイツ版MOR(新マスター)】
 まず登場するのは、西ドイツ版MONSTERS OF ROCKに出演した際のFM音源。この放送は、かつてLangleyレーベルから『EVIL IN GERMANY』としてリリースされたこともありますが、本作はその後に登場した別マスター。Langley盤もハイクオリティではありましたが、ステレオ感に乏しく、平板に感じるサウンドでした。それに対し、この新マスターは鮮やかにセパレートしたステレオ感も凄まじければ、ダイレクト感も“芯”の逞しさも数段凄まじい。元々卓直結感がポイントのサウンドボードではありましたが、左右に思いっきりパンするステレオで一層生々しいがアップ。それでいて、オフィシャル級にゴージャスなサウンドメイクと、オフィシャル作品ではあり得ない5人が頭の中で演奏しているような没入感(クロード・シュネルのキーボードまで超クッキリ!)が共存している。また、既発では「We Rock」がショウの中盤に配されていましたが、もちろんこの曲の定位置はアンコール。今回の新マスターは正しく最後になっています。
 ただし、このFM放送には信じられない欠点が1つだけあった。それは「Dream Evil」の真っ最中にCMが入り、曲が分断されてしまうこと。放送自体のカットなので仕方がないとは言え、なんで曲のド真ん中で切るかな……。本作では別公演(4日前のイタリア版MOR)のサウンドボードでカット・パートを補填し、シームレスなライヴアルバムとして楽しめるように仕上げました。ともあれ、冒頭数曲でやや低音がオーバーピークになるものの、それさえなければ「完全にオフィシャル級」……という次元のアップグレード・サウンドなのです。

【ディスク2-3:11月23日パリ公演】
 続いては「DREAM EVIL時代の最重要/最長/唯一のフル・サウンドボード」の誉れ高きパリ公演。名作『DEFINITIVE EVIL』でもお馴染みのマスターを再度デジタル化いたしました。実のところ、このライヴにも新マスターが発掘されてはいるのですが、どれも『DEFINITIVE EVIL』には及ばない。本作は、今なお頂点に君臨し続けている決定版マスターなのです。ただし、『DEFINITIVE EVIL』はディスク分けが不自然で、約40分に及ぶ巨大な「The Last In Line/All The Fools Sail Away」組曲の途中が2分されていました。本作では、再デジタル化でクオリティアップを図ると共に、キチンとショウの進行に相応しく収録しなおしています。
 そして何より素晴らしいのは、フル・ショウをサウンドボードで味わえること。これに尽きます。『AT DONINGTON UK』で悲願の“DREAM EVIL TOUR”公式化は実現したものの、ショートセットの上にカットまであり、フルショウからはほど遠かった。しかし、このディスクは問答無用のヘッドラインのフル・サウンドボード。特に嬉しいのは貴重な『DREAM EVIL』の名曲群でして、「Sunset Superman」は公式盤では聴けませんし、「Night People」「Overlove」に至っては本作こそが唯一無二のサウンドボードです。特に嬉しいのは「Overlove」とキーボード・ソロに続くインスト曲。前者はクレイグ・ゴールディの“ブラックモア・エッセンス”を凝縮したイントロも素晴らしい隠れた名曲ですし、後者は適当なジャムではなく、キチンとアレンジされた未発表曲仕上げ(しかも、後期のアルバム曲よりも遙かにカッコイイ!)。従来通り、ミックスが安定しないサウンドボードだけにプレス化は成就していませんが、基本クオリティと貴重度は十二分に永久保存級なのです。

【ディスク4:プロショット・コレクション】
 最後は、“DREAM EVIL TOUR”のプロショットを総括したDVDです。収められているのは「1987年8月26日レッジョ・エミリア公演」「1987年10月4日JAPAN AID 2」「1988年2月5日サンアントニオ公演」の3種で、これが現在知られるプロショットのすべて。ギフト盤『DREAM LIVES 1987-1988』でも大好評を賜ったマスターを使用し、いずれも「オフィシャル級」とまでは言えないものの、発色も美しくテープ劣化の見られない鮮度が瑞々しい。現存するマスターでも最高峰の映像美なのです。
 そのクオリティで描かれる3種のプロショットは、どれも必見もの。まず、「レッジョ・エミリア公演」は“DREAM EVIL TOUR”最長・最良映像ですし、貴重な『DREAM EVIL』ナンバーが4曲(「Naked In The Rain」「Dream Evil」「All The Fools Sailed Away」「Sunset Superman」)も見られる。続いての「JAPAN AID 2」は、クレイグの実力を証明する「Neon Knights」の名演も素晴らしいですが、さらに凄いのは超貴重な「Stars」! もちろん、歌はロニーだけ、ギターソロはクレイグだけが弾くバンド・バージョンで、これが唯一無二のプロ記録です。
 最後の「サンアントニオ公演」はMTVの「HEADBANGERS BALL」で放送されたプロショットで、インタビューと細切れライヴの組み合わせ。しかし、短いながらもライヴ・シーンが特濃でして、特に必見なのが「Naked In The Rain」中のギターソロ。“SACRED HEART TOUR”ではロニーがドラゴンと戦いましたが、ここではクレイグがメカ・スパイダーと格闘。ギターからレーザーを発射し、上空のスパイダーを撃ち落とす……当時、雑誌の写真でしか見られなかった名シーンがマルチカメラのプロショットで目撃できるのです。さらに「We Rock」直前のドラムソロも凄い。MOTLEY CRUEよろしく巨大なドラムキットがせり上がり、ド派手なライティングとパイロをまき散らしながらのソロが炸裂! 本作でもわずか数十秒しか確認できないものの、それでもこのツアーがなぜ「DIO史上最大級」なのかが分かる激レア・シーンです。