夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

60兆ブンノイチ

2014-03-27 | や・ら・わ行

ちょうど1年ほど前に言われたっけ

『細胞は さみしがり屋だから
一緒にたくさん入れてあげないと
きちんと育たないんだよ。』


60兆ブンノイチから決まっていることだもの
どうやったって 仕方がない

もっと傍に居て
もっと声聴かせて
もっと もっと...

60兆倍のもっともっと が
いっぱいに溢れるから

まあるい細胞たちが
零れ落ちた涙みたいに
ちいちゃく ころころと溺れた
薄いシャーレ 揺らしている

ねぇ もっとちゃんと
ずうっと私を掴まえていて

会いたいという
60兆個分の願い


2008-11-10 | や・ら・わ行

芽吹くためには
待たなければいけなかった
時計の針は 重なり すれ違う
明日を呑みこむには
喉がつかえて 邪魔なんだ
この世界は嘘だらけなら
不貞腐れた未来が迷っている


同じ道を百万年辿っていた
擦り切れた心のどこかに
ぼくらが疲れている
分からない とつぶやけば
失い続けたものを 取り返せる気がしていた
上げた視線に 光るものが避けられなくても
無気力に流す涙は勿体ない
守られる過去が袖をひき 注意を喚起する


雲が 飛び散る
それでも空が 笑うなら


この手に賭けるべきは悔しさよ
引きずり出す
破壊せよ
再呼吸までの3秒間 
沈殿する


足元からの
再構築.


流星群

2007-01-23 | や・ら・わ行

命の破片が砕け散り
愛する人のもとへと降り注ぐ
何も知らぬ幼子は
最後の煌きへと
小さき手を振った

そう 未来見つめし子よ
その瞳 逸らしてはならない
静寂の彼方から届いた 光の涙は
いつか
貴方達への勇気ある贈り物だと
気付くだろう

月日が経ち
天は近付くが
その大きな手 伸ばしても掴めぬ
失望を知る
その時は想い出して
あの日見た 無数の綺羅星を

舞い落ちる 星の嵐に
月の悲しみを知る───



                                                                    2003年 コロンビア号に捧ぐ


Last Live

2006-12-23 | や・ら・わ行

朝からずっと 
静かな予感を抱えていた

まばたきごとに近づく 終わりへのカウントダウン
横を向くと 緊張してる君の顔に
自分の事 棚に上げて笑った
大丈夫だと 抱きしめてあげたかった
僕らが積み上げてきた時間は そんな脆いものじゃない

眩しすぎるステージと顔が見えない客席に 必死すぎて
閉じていた心
手探りで求め続けた扉が 突如触れる
時が満ち 音を立てて鍵が開くように
全ては広がり始め 足の裏に 今を感じた


『ひとりじゃ ない よ』

すぐ隣に  
君が息を吸う瞬間が 
みえたんだ。


過去と未来の宇宙を まぼろしの一瞬に閉じ込めて
やっと手に入れた 6年目の真実
その向こうには やわらかな笑顔だけが 残っていた

ただ がむしゃらに駆け抜けたんだ
だから僕は 初めて気付いたんだ
僕に寄り添う たくさんの仲間達
拭ってあげられない程たくさんの 見たことのない涙
そしてこの手が得たのは 確かな幸せ
紡ぎ続ける 
最後のシアワセ




                                   9/24 引退ライブによせて


螺旋

2006-12-17 | や・ら・わ行

一歩ずつ 一歩ずつ 踏みしめて
目指すは 雲の中に
ガラスは足を冷やして
眼下に透けて見えるの 泣いてる私
体温で溶けて散りゆく
昨日 今日 明日
ヒトは昔から 止まることのない時間を恐れ
それでも 割り切れない永遠を夢見て来た
高くそびえたはずの 天空の塔
渦巻く負の意識は螺旋と共に
ひとつひとつ
昇華して
辿り着く終着は 天上か 地底か


この目で
確かめに行く


夜、ひとり

2006-12-13 | や・ら・わ行

微かな雷鳴が 壊れた時計を巻き戻し始める


暗い部屋で思い出すのは 失った あの胸の痛み
窓の外高く上がるモノクロの月に
こんなにも願った想い
砕かれた 電話のベル
大丈夫だと 何を根拠に信じてた
儚い日常
泣きながら書き殴った 宛先のない手紙
私はこれから 何処に行けばいいの?

どんなに遠く離れても届いてたココロなのに
これから もう 見つからない
失ったのは あなたの身体ではなく 時の歩み
残ったのは     セピア色の過去だけ
今はもう 涙の行き着く先なんて
ないの
だから私 空見上げて
癒えることなんて できない
気付いたの
解決してくれるのは 時間なんかじゃなく
かけがえのない あなただけ
あなたの心は きっと いつも
私を抱き締めてくれているのだろうけど
感じ合うこと叶わぬ二人
冷たい手は 私?
私はもう 孤独ひとりだよ
もう
一人だよ・・・

夜風にお願い
片頬伝う涙で
私を夢に彷徨
わせて・・・


last song

2006-12-12 | や・ら・わ行

好きだよ  大好きだよ
分かっているから
もう行かなきゃ
決して変わる事のないハズのものが
終わった
頑張り抜いた人の言葉だからこそ───重く
強い男ヒトの涙だからこそ───・・・イタイ
だけどもう 君は行くよ
私は行くよ
つないだ手 ほどけてく
見慣れた背中
お疲れさま?ありがとう?
たくさんの気持ちがケンカするから
泣き声にしかならなくて
仕方ないヤツだと 君は笑う
いつの日か二人 離れた分だけ
強くなったと言えたなら


一枚の写真
  大切な人
    赤い目と
             優しい 笑顔───


re/vive

2006-12-07 | や・ら・わ行

フィルターをはさんで 途切れ途切れに見える 言葉達
おぼろげに 浮かんでは消える 切れ端
暗い 底へ 引き摺り込まれる 感情
何も感じず
何も考えず
たくさんの 多すぎる刺激が
瞳をマヒさせる


だけどこのまま あがいて
格好悪くても。
ぼやけた輪郭だけを手で探り
その眠った目のピント 引きずり合わせて
合っていない眼鏡なんかじゃ ダマされないよ。


焦って もがいて 絶望して
零れ落ちた 数々の 選択肢
ちぎっては捨てて 拾ってくっつけて 放り投げて


最後に握り締めた心に残ったのは
もぎとった 荒削りの 

WORD


リセット

2006-12-04 | や・ら・わ行

気付かないうちに巻き込まれた かげろうの中で
偶然に君を連想する時
僕はまるで初めて教えてもらう事のように
我に返る自分を知る

どれほど夜が濃くても
目印があるから
そこからリセット



今日は満月じゃないけど月がキレイ。
 これも私の目印のひとつ。
どんなに深い夜でもブレないもの。
ひとつずつ増やしていこう。