夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<「浅田家!」>

2020-10-12 | Movie

すごく良かったよ~と同僚の話を聞いて、観に行ってきました

全体としては、シリアスな場面もあるけども笑えるところが多々あって、ほっこり

ニノもぶっきーも、やっぱり上手いなぁ。
菅田くん、地味で普通の子の役も出来るんだから、ビックリしちゃう(笑)
お父さん役の平田さん、とぼけた所がとってもナイス。
あとは、娘さんを震災で失った父親役の北村さんの演技が、一番好きだったかも。
ホントに凄いわぁ。
最初に知ったのはSPのテロリスト役だったけど、舞台で観た時もグイグイ引き込まれる役者さんで。
そのごしゃごしゃした辛くて悲しくて押しつぶされそうな父親の演技が、とても胸が痛くなった。

そのお父さんのエピソードや虹の子のエピソードとか、本当に辛いことも沢山あって。
人生って何なんだろうって思うけど、それでもその人や写真の存在が未来を作ることもあるし、その写真のチカラを改めて再確認した映画でした。

赤々舎の女社長さん、最初出てきたとき完全にヤバい人だと思って(笑)詐欺なんじゃないかって思ってたけど(笑)普通にめちゃくちゃ良い人で見る目のある社長さんなだけだった

楽しく観ることが出来る映画でした。
監督若いんだけどすごくこだわりがあるし、飄々として作り上げていく所、すごいなって思ったし。
良い映画なので、是非観てください~


<「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」>

2020-04-03 | Movie

難しい映画は観たくなかったので、楽しそうなハーレイ・クインにしました。
バットマンもジョーカーもちゃんと観てないから分かるかなぁと思ってたけど、ご丁寧に最初に説明してくれるから(笑)

ぶっ飛んでるし、暴力的だし(笑)モラル無し
でも、アクションシーンが凄くスタイリッシュ
警察署の保管庫のシーンカッコいい!

ハーレイはとんでもない子だけど(笑)
でもなんかすごく普通の女の子の顔も見せるから、悪役なのに人間らしい。
ジョーカーと別れて失恋に涙してたり(意外だった)、ケインと一緒に過ごす事で心穏やかになってたり、ケインをビジネスと割り切って敵に渡そうとしたのに後悔したり、最後ブラックマスクをやっつけた時に安堵してたり。
女は男の付属物みたいに扱われる事、思われてる事、とか世のフェミニストたちは、この映画は女性の自立を描いたものだって言いそうだなって思ったけど。
難しい事はどうでもいいから、スカッとするって映画だったよー

キャナリーがすごいセクシーだし、アクション スタイリッシュだし、歌すごかったし、最終兵器だし(笑)
強い女の子、好きやわ~

時系列が行ったり来たりする、ザ・演出って演出は好き嫌いあると思うけど、気楽に観れました。

キラキラいっぱい出てくるし
警察署に突撃した時の色とりどりのスモーク弾やキラキラ弾、いいねぇ(笑)
ファッションやインテリア、私の趣味じゃないけど、「好き!」が溢れてるのを見るのが好き

女性たしを集めてグループ結成するのかと思ってたら、全然違うくて、最後の最後だけだったけど、それが女性っぽくて良いなって思った
女が群れてるって思ってるのは男だけだからねぇ

久しぶりに縮こまってた気持ちが 明るくなりました


<「嘘八百 京町ロワイヤル」>

2020-03-10 | Movie

コロナ騒ぎのせいで、上映終了日がラッキーなことに延びたので、滑り込んできました。
1も面白かったけど、最後してやられた感がちょっと個人的にうーん そっかぁ・・・って感じだったから(おじさん2人贔屓で。笑)
今回はどうかな~って思ってたんだけど。
シリーズものにしては珍しく、1より2のほうが面白かったと思います

貴一さんも蔵様も、駄目おやじなんだけど(笑)、やるときゃやるっていうのが良いよね。
蔵様の、焼き物作る時の真剣な眼が ほんとカッコいい。
焼き物作家さんって、すごいよな~って思った。
ろくろ蹴るから、やっぱり足の形変わるだろうし。
王子の手見てる時とか、なんか、やっぱり駄目おやじでもプロだなって思った
手フェチだから、蔵之介さんや貴一さんの指、好きやばい(笑)
蔵様が息子に教えている時、本当に父親の顔になってて、うわ~素敵ってなった( ´艸`)
蔵之介さん、良い父親になると思うけどなぁ。

貴一さんの手指、本当に素敵だし、所作が上品。
やっぱり人間としての品ってあると思うんだな。
蔵様より年上の設定だから、時々諭すような事言うのがまた良いんだな。
皆、歪んでる。でも今のその人にしか出せない歪みってのがある。
自然が作った歪み。
良い事色々言ってた。

娘息子コンビが結構イイ子たちになってて、逆に面白かった。
贋作チームも相変わらずで、まぁ、私は ほうかさんが好きなんやけど

広末涼子ちゃん、はんなり美人で素敵やったわ~。
歳重ねても良い顔のまま。
友近さんも相変わらずいい味出してるけど、今作のキャラのほうが好きかな~。


本番生放送中の、修復センター長→蔵様→貴一さんの「どういうこと⁈」リレーが爆笑やったwww
吹越満さんのP、居そう居そう!って思う(笑)
それにしても、うっちーとの喧嘩が演技とは思わなかったし、警察もグルとは思わなかったしwww東映さん達かしらねw

終わり方も1より納まり良かった気がして、なんかほっこりした~。
はぁ~カッコいいオジサマコンビを堪能出来て、いっぱい笑ったし、楽しかったです!


<「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」>

2020-01-06 | Movie

ようやく観てきました
もともと すみっコぐらし好きだったけど、ちゃんと観たのは初めてかも
絵も仕草もとってもかわいいし、イノッチのナレーションが穏やかで癒された。
ツッコミもありつつ、笑いもありつつ、で面白かったし。
キャラが白目剥くのがカワイイ(笑)
本上まなみさんの、強引なストーリー展開が笑えた

噂通りに、最後は泣いてグズグズになったわ~。
やっぱり、違う世界だと、一緒に入られないんだね・・・。
最後お友達書いてあげて!って思ってたら、ちゃんとラスト出てきたから、あぁ良かった~ってなった
しかも、キャラそっくりのひよこ達

はぁ~ 癒された~。
皆仲良しで、良かったね



 気になってた、レインボーチュリトス食べちゃった( ´艸`)
可愛すぎる
意外に味も美味しくて、ピンク(イチゴ味)、オレンジ(マンゴー味)、黄色(レモン味)、白(バニラ味)、緑(メロン味)、青(ソーダ味)、紫(コーラ味)とのこと。
イチゴ味とか、メロン、ソーダあたりが気に入った
めっちゃシュガー落ちるけど(笑)

 こんな砂絵のおもちゃあったなぁ。。。懐かしい。


<「記憶にございません!」>

2019-09-18 | Movie

貴一さん主役で予告観たら面白そうだったので、観に行きました
三谷幸喜監督の演出はあまり好きじゃないから、どうかな~って思ってたんだけど、この作品は大丈夫だったw
面白くて、最後まで楽しめました

貴一さん、やっぱりすごい役者さんだな~
コメディーパートも、ちょっとしんみりするところも、記憶を失う前のちょっとヤクザな所とかダメな所も お茶目なんだよね~。
ストーリーはお決まりの大円団で、うそ~んってなるトコ多いけど(笑)
なんか、どの作品でもそうだけど、貴一さんが喋るセリフは、説得力がある。
浩市さんと貴一さんの2ショットは、キャラの違いはあってもさすがの貫禄
やさぐれた浩市さんも、これはこれで似合う。

ディーン・フジオカさんは、初めてちゃんと観たけど、こういうちょっと裏がありそうな役が似合うね。
そして、敵役かと思ったら、意外に、え、まじで、良い人やんって(笑)
アップになったお顔、ホント綺麗だったわ~。
眼福w
彼に迫られたら、そりゃ不倫するわ


女性陣はまぁ色々キャラ立ってた
石田ゆり子さん、私はどうしてもそれほど好きじゃないんだけど(笑)おじさん達はこういう女性が好きなんだろうなーとは思う。
ぶっ飛んでたけど、同じくらいぶっ飛んでるなら、斉藤由貴さんのほうが面白かった(笑)
木村佳乃さんの急に日本語喋り出すところ笑えたし、吉田羊さんの肉食っぷりはヤバかった(笑)

田中圭ちゃんは、相変わらず~
小牧みたいな男前な事出来るのにねぇ
でも、大人な役出来るのに、若者のお巡りさんをやってるのが、ちょっと新鮮だったわ~。

他にも有名な役者さんばっかで、まぁ、さすが三谷作品ってところかなと思いました。
気軽に楽しめる映画です。
こんな世の中にはならないで欲しいけどw


<「任侠学園」試写会>

2019-09-09 | Movie

カッコカワイイ西島さんを観たくて(笑)面白そうだった「任侠学園」の試写会に行ってきました~。
会場入るときに、シールを貰えました
 

最初の、ヤクザの強面おっちゃん達にどんどん転がされる伊藤淳史君を観た時点で、すでに面白い(笑)
木村ひさし監督だから、面白い小ネタがいっぱいで、吹いてばかりでした(笑)
効果音も面白すぎるw

中華料理店での、組長には勝てない、西島さんとのやり取りはコントw
丸め込まれている・・・

スーツ姿の西島さんはやっぱりカッコいいし~
中尾さん見た瞬間に、「う~わっ やっべ!」ってなってる顔も可愛いし
ツンデレだったり、くしゃって笑う目じりのしわも、ちょっとオバQみたいな口元も、首寝違えた変顔も、全部可愛い
笑。
「ググる」が分からなくて挙動不審になるとことか、面白すぎたw
そりゃ高校生からしたらオッサンだよ
三橋さんでも知ってるのに(笑)

そして、生徒を守る 男気一本がやっぱり良い
カッコいい男が見せるヘタレな部分が、ギャップ萌えだよね
かっこよくない男が見せるヘタレは、ただのヘタレや逝ってこい


リアルでは良くないけど、上半身一面に入った紋々を見せる 引き締まった背中、ヤバかった 色気が~
いやはや、アウトローに惹かれるのは、女性の性かね
北村一輝さんもそうだけど、ワル役ってのは色っぽい
そして、ギリシャはいつ行ったんだろう誰と行ったんだろう・・・(笑)

阿岐本組三箇条も面白すぎる
1、カタギに手を出さず  ←分かる
2、勝負は正々堂々  ←分かる
3、出されたものは残さず食う ←分か・・・ん?!

笑。
そして大事なシーンでも突然合唱するというw

「俺たちは日陰者だからこそ、世間の役に立たなきゃなんねーんだ」って、そこまで自分の立場をわきまえてるヤクザも、昨今は居ないんだろうねぇ~。
江戸時代とか昔は、こういうヤクザが、親無し子とか、あぶれ者の受け皿になって、そうやって世間と持ちつ持たれつなところがあったんだろうけど・・・。
昔と今じゃ、こういう集団に任侠は無くなって、ただの暴力団に成り下がってるんだからな~。
もっと面倒なのが、こういう集団にも入れないハングレとかでしょ。
世も末だね(笑)

伊藤くんのヘタレっぷりも安定
組長の部屋から持ってきたドス・・・って思ってたら、安定の・・・いやはや(笑)
てか、見た時に気付いたなら教えてあげてよ日村さんwww
佐野君は破門でも舎弟役だったけど、チンピラ顔なんだろうか・・・
日村さんを慕ってるところがな~ 意外に良い奴なんだよね~ 人の顔に指差さない!って(笑)
三橋さんと徹との、トランシーバーでの「どうぞ~っ!!!」のやり取りは、いや!うるさくてバレるから!って五月蠅過ぎるし、カレー美味しそうだし

西田さんの阿岐本組長、結構優しい人かと思ってたら、割と普通にヤクザだって 超怖かった
最後の隼勇会組長もめちゃ怖いから、あのシーンだけ、「え、いきなりVシネ⁈」ってなった
こわ~ やっぱヤクザには近寄ったらダメよね


最後の最後にNG集持ってくるところとか、さすが監督
めっちゃ笑ったw
特に、カレー食べてる時に犯人グループが入ってきたときの、噛んだ徹→つられて半笑いで噛んだ西島さんw→手前のメンバーも半笑いだけど、カット掛からないから仕方なく芝居を続ける場の空気w→「・・・なんでカット掛からないんだよぉ~っ!どうぞ~っ!」って言いながら走り去っていく西島さんwww→笑い死んでる わかなちゃんw

モニター見ながら爆笑してカット掛けずに放置プレイの木村監督が目に浮かぶわwww

西島さんが可愛すぎた
想像以上にかっこかわいい西島さんを堪能でした
はぁ~ あんな素敵なヤクザなら、街に居ても良いけどね(笑)
また会いたいな~


<「ワイルド・スピード / スーパーコンボ」>

2019-09-05 | Movie

ワイルド・スピードからのスピンオフシリーズ
大好きなデッカード・ショウとホブスが主人公ってことで、楽しみにしてました
敵として出てきた時は、ヤバいの一言だったけど(笑)
ハンを殺したのも、許せなかったけど(笑)

ICE BREAKで、刑務所の中でホブスとやりあってるところ最高だったし、赤ちゃん取り戻すための機内アクションもかっこよかった~。
トランスポーターから好きなんだ~

最初の2画面で、ショウとホブスの対照的な性格が出てて、初めから面白い
ホブスはガサツかもしれないけど、たぶんこういう男のほうが女性を大事にしてくれるんだろうね~。
でも私はショウが好き(笑)
自分が興味ある女しか大事にし無さそうなんだけどw
乗ってる車もスタイリッシュだし、アクションもスタイリッシュ
 こういう羽根みたいなドアのクルマとか、実際に男が乗って登場したら引くけど(笑)
キャラだからカッコいいのよね

2人を嵌めて組ませるCIAたちの会話が何とも言えず
そして再会した二人の息の合った仲の悪さ(笑)
ショウがMI6を追われた経緯とか、出てたかな~?って思ったけど、やっぱりあまりちゃんとは描かれてなかったみたい。
妹がいるのも知らなかった~。
めちゃ美人
ホブスの娘も可愛いし、将来美人になるよ~
ホブスとの眉毛ぴくぴく可愛かった~( ´艸`)


でも、敵が強大になりすぎると、ちょっと冷めちゃうところあるな~
ブリクストンなんて、もうターミネーターだよ
彼がボスかと思ってたら、意外に小物だったのが残念・・・。

コメディーパートもあまり狙うと、やり過ぎ感が出てしまうから、少しこれまでとテイストが変わったな~って思った。
研究所に潜入した時の、並んだ通路でのやり取りも、もう少しショウのコメディー感を押さえて欲しかった(笑)

でもハッティのことを大事に思ってる、そんなショウが好き
笑。
意外にハッティがネガティブ思考だった
諭すショウが素敵 ←もういい。

電気拷問の時の二人の掛け合いは見事だったし、やっぱり息の合う仲の悪さw

モスクワの美女といきなりキスした兄に、めんたま飛び出してる妹(笑)
想定内じゃない??
冒頭で一緒にベッドに居る女性も美人そうだったし~
各国に美人彼女が居ると見た(笑)
007だね

 
サモアのダンスを見れたのは良かったな~。
すっごい綺麗な景色だったし!
ホブスに苦手なものがあったのが意外だったし(綺麗に殴られてたし)、ママンに怒られてしゅん・・・ってなってるボーイズたちが可愛かった(笑)
どっちもママンには勝てないのね(笑)

銃無しで戦うのはあり得なかったし最後2対1でやるのは、もう少しスタイリッシュアクションが好きな私としてはうーんだったけど、まぁ、仕方ない
やっぱりどんなシリーズ物も、続きすぎるとなかなか難しいよね~。
ドラゴンボールも悟空が尻尾ある時くらいが好きだったからスーパーサイヤ人なったくらいから見なくなったし、るろ剣も志々雄の次は面白くなくなって読むのやめたしな

とりあえず、ジェイソン・ステイサムがまた観たかったので、満足です
ロックとホブスのやり取りからは、また続編があるんだろうか
でもロックのおとぼけも、あまり長すぎない方がいい(笑)

あ、サントラも良かったからまた聴きたい~


<「アルキメデスの大戦」>

2019-08-19 | Movie

遅ればせながら観てきました

うーん、良かったんだけど・・・それなりに楽しんだんだけど・・・やっぱり事実に基づいてる以上は結末は変えられないから、始終切なくて無力感で、後味はあまり良くなかったかな・・・。
映画の出来というよりも、ネタが、ね
ゼロのほうが、未来への余韻を感じることが出来て、すごく悲劇的なのにも関わらず、涙で目がパンパンになったにも関わらず、爽やかな風を感じることが出来る作品だったかな~。
不思議だけど。


冒頭の 大和を攻める米軍戦闘機の時点で泣いてる私・・・
吹き飛ばされた砲撃手や、波に血が洗い流されていくシーンとか、しっかりと描かれてるなって思いました。
撃墜された飛行機のパイロットを水上機が救出するシーン、それをただ見つめている日本兵たちの気持ちが、もうなんか・・・辛くて・・・。
信じられないものを見たと思うし、自分たちにはこの選択肢が無い事を突き付けられてる。
そしてこうやって特攻で効果があろうが無かろうが1人が1度きりの命、の日本が、何度でも命を再利用できる欧米に勝てるわけがなかったと思う。
たった1機に当たっただけで大喜びしていた兵士たちを見て、勝てるわけがない、勝てるわけがないんだよ、って辛くて。
そして、それを分かったうえであえて日本に挙兵させた欧米のずる賢さ加減。
それに乗った時点で日本の負けは決まってた、きっと。


フィクションなんだけどリアリティがありすぎて、大和についても 本当にこの映画の中のやり取りがあったんじゃないかってくらい、ドキュメンタリー観てるように信憑性が感じられて、現実と映画の世界がごっちゃになっちゃった・・・。
舘ひろしさんや國村隼さんは流石だったし、菅田くんは、個人的には別にファンというほどでもなかったけどでもいい役者さんだなって思った。
でもそれより柄本佑さんも良かったし、なにより、泯さんが一番素晴らしかったと思う。
鳥肌が立った。

ストーリーは数学よりも一大プロジェクトに喧々諤々言いながら立ち向かうバディ物ってところかな。
だから、数学出来ない私でも全く問題なかったです(笑)
いや、数式が理解できないとカラクリが分からない、というタイプのお話だったら、たぶん途中で脱落するなと心配してたので(笑)

櫂の、エリート的な印象の中に秘める熱い日本人としての誇りは、やっぱりこの時代、各々の名も無き人たちが持ってたものだと思う。
渡米する予定の船の上から、残された日本の人々に思いを馳せるところとか。
きっと、エリート階級の良心的な人たちは、こうやって先のことまで見据えて憂慮していたんだろうな。
大和の設計図を書き上げた時の純粋に楽しみを感じているのが漏れ出した表情も素敵だった。
その学者の純粋さは、ある意味 諸刃の剣なんだろうけどね。
そして、最後に平山にとくとくと説明された後の、二律背反に挟まれた瞬間とか。
完成した大和の甲板で敬礼する、諦めのような、覚悟のような真っ白な顔。
陸に上がった後、大和を見つめて泣いている表情が どうしようもなく切なかった。
結局、どうやっても止められなかったんだよな・・・、ってそこまで考えたところで、いやいや、これフィクションだし、本当にあった話じゃないし、って我に返る。
そこまで引き込むことのできるこのお話は凄いと思った。


嶋田や、部下たちの大和建設推進派のヤラシイ人間性は本当に憎たらしかった~!!!
こんな人間があの時代、自分たちは安全な所で国の命運を決めていたかと思うと、はらわた煮えくりかえる。
でもこれは、今も全く変わらない構図なんだ。
山本五十六が、あの反戦派の人が、それでもアメリカと戦争するなら、と夢想してしまう。
そこがなんというか、怖いところだと思った。


この映画でのMVPは、泯さんだよ。
嶋田が語る海軍として卑怯じゃない戦い方だの、見栄えの良い戦艦だの、戦争の現場においてどうでもいい事にこだわる 下らない本末転倒っぷりは、説明されてもそんな事どうでもいい、としか思えなかったけど。
会議で予算のからくりを暴かれた後の開き直りともとれる 泯さんの説明は、良いとは思えない、なのに、ぐうの音も出なかった。
あの説明は、認めたくないのに、なのに納得してしまう何かがあった。
正しいとは思いたくない。でもそれなら一理ある、と思わされてしまう。
全然理論的じゃない話なのに、なのに惹きこまれてしまった。

櫂に大和の重大な欠陥を指摘され、それを認めて 潔く身を引くところ。
あれこそが仕事人としてのプロだと思った。
だいたいの人間は、あの部下みたいに「そんな確率の低いことなど気にしなくていい」って見て見ぬふりをして、重大な事故を引き起こしてしまうだろうに。
櫂に対してきっと、他の軍人には持ち得ない、数学や設計という学問という土俵において 分かり合える同志に対する尊敬や嬉しさがあったと思う。
櫂を呼び寄せて、大和の模型の前で語った話。
「日本人は負け方を知らない。」「日本という国を滅ぼさないために、依代になる艦を作りたい」
悪魔の囁きのようだった。
なのに、泣きたいくらいに 納得して、取り込まれてしまう。
そのために、大和の乗員は人柱になったというのか。
あの3000人は。
そして大和が来なかったせいで助からなかった大勢の命は。
それで良かったのだろうか。
史実じゃないのに、なのに考え込んでしまった。
大義のために小さな犠牲は仕方ない、それを仕方ないって思わざるを得ないのが戦争という恐ろしさだと思うんだけど。
なんか、どうすれば良かったんだろうかって、ずっとグルグルそこで立ち止まったまま。
そして、この美しい建造物が沈んだことを、おそらく大多数の国民は知らされないまま、さらに4か月。
広島と長崎に原爆が落とされるまで、負けることが出来なかった日本という国は。

櫂や平山が視た未来と比べて、どうだったのかなって。
櫂は、自分が作った責任を取って大和に乗艦したのかなとか、そしてきっと、一緒に沈んだんだろうなって。
モデルとなる人は居ないらしいから、調べようもないけれど、知りたいって思ってしまった。

観終わって、ゼロの時も、「何で・・・何で・・・」って答えが出ないのにずっと胸に喰らってたけど、今回のほうが苦い気持ちでいっぱいになった。
単純にエンタメとして楽しめる人には、面白い映画だと思います。  私は、辛かった。

私たち日本人って、何なんだろうね。
世論の怖い所は、皆が意図していない方向へ 大きな流れが少しスイッチ入った瞬間に怒涛の如く転がりだしてしまうところ。
ぬるま湯の蛙にならないように、今、ドイツの二の舞にならないように、やっぱり立ち止まって考えないといけない気がする。
私にはまだ、溜め息しか出ない。


<「Diner ダイナー」>

2019-07-17 | Movie

蜷川実花×藤原竜也で殺し屋とか、面白そう~と思って行ってきました。


あのね~、、、私は面白かった!(笑)
蜷川実花ワールド満開だから、あの どぎつい色遣いや演出には好き嫌いがあると思うけど、私はこういう物だと思って行ったから、楽しめました。
んでもって、演出はちょっとツッコミどころ満載だったりもするけど(笑)まぁ、蜷川実花のPVだと思えばアリかな、と。
唯一、菊千代はCG感強すぎて、いやまぁそりゃ実際のワンちゃんに人襲わす訳にはいかないんだけど、もう少し何とかならんかね、と思ったけど(笑)


漫画はもっとエグイらしいのだけど、死ぬところとかをバラの花びらが飛び散ったり、影絵で絵本風にしたりして、直接内臓ぶっ飛ぶとかが無かったから、そこまでグロくは無かったです。
どっちかというと、来る、のほうがヤバかったくらい
撃たれて死ぬ時も、タカラヅカじゃん!ってなる。
バラの花びらが敷き詰められた所に倒れ込んで、耽美・・・。
全編通して、色やキャラでテーマが決まってるというか、各お部屋とか各カラーで纏めたカットとか、そういうのが好きだと落ち着くのかも。
インテリア好きな人も楽しいかも。
横尾忠則の作品も出てるし、盛大に何度も爆破されるし、あぁ~内装が勿体ない~って(笑)
あと、BGMもヤバくてカッコいい。
ご飯も美味しそう
ボンベロが作る料理食べたい。。。
あのでっかいハンバーガー食べたいなぁ。。。


最初から最後まで、竜っちゃんの色気が半端なかった(笑)
あのツンデレ
現実に居たら、ただのDV男(笑)
後ろで括ったロングに、前髪流して表情を少し隠して。
竜っちゃんとか、亀とか、ああいう男性って年取ったら頬がふっくらとしてくるタイプだから、あぁ年取ったなぁって思うけど、でも色気やカッコよさは増しマシやもん
菊千代を守ったのを気付いてご褒美にご飯出してくれたり。
最後は師弟関係も出てきたり。
いや、恋人なのか、良く分からんけど。
カナコを倉庫に閉じ込めて守る所とか、いやはや、キュンキュンするわ。。。
要らなくはない、と告白するとことか(え
最後カナコにキスされたり。
ようやく安堵したように抱きしめたり。
なに、ヒーローなの?ヒロインなの?(笑)
菊千代大好きでじゃれてるところを見つかった瞬間のあの顔( ´艸`) 最高だよ


ていうか、実際はカナコみたいな女が、一番したたかなんだよね~
一人で生きていけない顔して、一番図太いんだよ、こういう女。
俺が居なくちゃダメなんだ!って男はこういうのに弱いんだよね~。
はー 男ってバカ(笑)
そして、食に執着する人間は、一番生命力があるんよね、実は。
一番ずるくて強い人間は、カナコなんじゃなのこれ、この映画、それが描きたかったんじゃないのこれ、って勘ぐってしまった
最初の人質を取りました、とか、スキンが死んだあとの殺す殺さないのところとか、急になんか強気になって、キャラが深く掘り下げられてないまま話進んでる感じに印象受けたけど、結局そういうことなんだろうねぇ。
あ、ティナちゃんのメイド姿、好きな人には眼福ですな。


蜷川幸雄さんが出てきてびっくりした
井出らっきょさんとか、気付かないくらいで、あれ?いつ撮ったんこの映画?ってなった。
遺影代わりの額縁とか、そのまんまやん
ボンベロがデルモニコに対する気持ちを語るセリフ、竜っちゃんと蜷川さん、そのまんまやんって。
寧ろそっちの方で泣きそうになったわ
実花さんがお父さんへのオマージュとして作ったのかなって思うくらいの作品でした。。。


窪田正孝くんが、すごかったな~。
あの優しい声で、優しい言動されたら、誰だって堕ちるやろ~!!!ってなった(笑)
あまり普段思わないけど、あー こんな優しくされてみたい!って思ったわ
肉体美も披露してて、竜っちゃん×窪田くんはサービスショットでした
壊れていくところも、あぁ・・・って観てるしかなくて、ボンベロがそっと語り掛けるのに、分かってないカナコが飛び出ちゃって、結局最後ああするしかなくて、ボンベロが可哀想だった。。。

旬ちゃん、せっかくちょっと良い奴風で出て来たのに、一瞬であんなことに・・・残念過ぎる・・・。
土屋アンナは相変わらずだし、真矢さんはタカラヅカ全盛期が垣間見えて、ラッキーです。
コフィは思ったよりも小物だったから、え、まじで、、、ってなった


好みは分かれるとは思います。
でも、エンタメとしては面白かったし、竜っちゃんと窪田くんは観に行く価値があると思う
時々ツッコみながらも、アクションや、ハチャメチャな動く蜷川実花ワールドを堪能するに面白い映画でした。


<「ザ・ファブル」>

2019-07-01 | Movie

いつもTOHOで観てるのだけど、なぜか市内で公開してくれないという・・・どういう力関係なのか・・・(´・ω・`)
なので、観に行くのが遅くなっちゃいました
完成披露は近すぎて全然動きが追えなかったので(笑)今回は観やすい列の真ん中狙ってきました

やっぱり面白かった~!
岡田くんがすっかり人間じゃなくなってしまいました ←
なんなのあれ、壁登ってるけど

笑。

思ったこと徒然に。

キャラが皆うまく立ってるから、どの人も魅力的な所が良いなと思った。
向井さんや蒼汰君の悪役が、新鮮でかなりハマってた!
こういうのもっとやったら良いのに。
柳楽君は気持ち悪いし・・・(褒めてる)

浩市さんと安田さん、この2人は凄いなぁ。
特に安田さん、なんかヤクザなのにとっても良い人なんだけど・・・。
最後、小島に水を持ってきてやってくれ、ってファブルに頼んだ時、すでにもうそうしようって決めてたんだろうし、戻ってきたファブルが一目見て、悟って、知らない顔して少し戻る所もぐっと来た。
でも、感傷的にならなくて、自分が居なかったら死んでた、っていうところは、相変わらずのファブルだ。
2人分の席を用意して、一人でビールを一気に飲む、涙も一緒にのみ込む、そんな海老原が仕方がないとはいえ、可哀想。。。
小島の写真見せられた砂川も、まさかここまでするとは思ってなかったのかな、ちょっとひるんだ感じが良かった。
海老原が漢だなって思うけど、コメディーもイケるのが良かったわ(笑)
ハコスカ乗り込む2人にツッコむ あの絶妙な間
素っ裸でアキラが身体鍛えてるのを観た瞬間の、あの脱力感(笑)

アキラが楽しそうに絵を描いてるところとか、美咲ちゃんがその絵を見て本当に嬉しそうに泣いてるところとか、愛おしくて仕方がない。
猫舌のアキラと、その周りの人たちのやり取りが大好き
最後、屋上で焼き魚食べるところとか、「あかんよ!熱いよ!ふーふーせな、あかんよ!・・・・ってあぁ~ほら言ったのにぃ~」って心の中で突っ込んでた(笑)

イントロの大人数を撃ち抜くところの順位付けのライン取りの演出が、超カッコいい~!
スタイリッシュで、ハリウッド受けするなこれは、って思ったよね。

ヨーコは存在がオシャレ(笑)
んでもってお酒も喧嘩も強いのがカッコいいわ~。
藤森が藤森のまんまで笑ってしまった(酷い。笑)

映画館で観るのが一番の映画だと思います~。
んでもって、エンドロール終わるまでちゃんと観た方が楽しめる

はぁ~ 面白かったぁ( ´艸`)
久しぶりに頭使わずに楽しめる岡田くん映画で、嬉しかったです