「海難1890」の試写会に行って来ました。
予告編を観て、これ、良さそうじゃない?と思って応募したわけです
トルコの大尉が語る設定で、時代背景が綴られ、日本とトルコの場面が交互に差し込まれます。
日本からは遥か西の果てのトルコから、はるばる日本まで、そこまでの最先端の性能を持つ艦でもない「エルトゥールル号」を操り、やってきます。
艦内での身分を越えて、故郷に残した家族を思う気持ちは皆同じなんだなと。
そしてトルコへの帰還途中、台風に見舞われて、船は座礁。
今ほどの技術が進んでいない時代の航海は、本当に命がけだったんだと、涙。。。
あー ダメなんだよなー自分を犠牲にしてまで務めを果たそうとする人達の気持ちが・・・
そして、500人以上の死者が出るという大惨事。
ここまでの事件だったとまでは・・・。
事件に気付いた大島の村人たちが、荒れた海に飛び込み救助にあたる。
海で生きる人達だからこそ、人ごとに思えなくて動けたのかな。。。
目の前に死にそうな人が居たら、無我夢中で助けてしまうってことなのかな。。。
もともと貧しい村なのに、自分たちのなけなしの食料まで使って、命を助ける事に必死になって。
竹中直人さん、やっぱり良い味出してるぅ~(笑)
助かったら助かったで、自分を責めてしまったり。
言葉の通じないところで、お互いに困っただろうなぁ。
それでも、言葉は通じなくても 伝えようとする気持ち、受け取ろうとする気持ちがあれば、心は通じる事が出来る、っていうことなのかな。
それは良く分かる。
日本にだって、日本語喋ってても日本語通じない人いっぱい居るからね
外人さんと喋ってて、お互い拙い言葉同士でも、お互いに気持ちを伝えようとすれば、何となく伝わるもんだから。
そして、1985年、イラン・テヘランでの空爆まで48時間。(もう少しこちらのパートも多く描いてくれても良かったかも)
「自国民を助けるために救援機を出す。」
その当たり前のことが出来ない国、日本。
ホント、絶望しかないわ。
今やらなきゃ、いつやるんだよ。
林先生、言ってやってよ!(笑)
自分たちも恐怖におびえる中で、他国民を優先してくれたトルコの人達には、本当に感謝しかないよね。
救援機のパイロットを募った時、その場に居た全てのパイロットが志願してくれたって。
そして、自国民よりも日本人を優先して救出したことに対して、トルコ国民からは非難の声は全く出なかったって。
そのことに、もっともっと感謝した。
国で全てが決まるわけでもないし、良い人悪い人それぞれだと思うけど。
でも感謝の気持ちは忘れないでいよう。
トルコ旅行した時、何故か向こうの人って親日が多くて、素朴で日本人っていうだけで嬉しそうにしてはった。
・・・日本人は金払いが良いからかもしれないけど
と、穿った見方をしてしまう時点で、真心からは程遠くなちゃった・・・かな?
日本なんかよりもっと、トルコでは学校でこのエルトゥールル号の話は勉強するんだって。
助けてくれた人のことは、忘れない、そういう国なんだって。
そうじゃない国がすぐ隣にあるから、余計に ホントかな?って思ってしまう、そのことがちょっぴりツライ
「人の真心を信じる事」を信じても良いのかもしれない。
そう思わせてくれる映画でした。
正直な人が馬鹿をみる、そんな今の時代に、ちょっぴり切なさも感じながら。
またトルコに行きたい。
今は危なくて行けないけど。。。
トルコで会った人達は、今どうしてるかな。無事でいるかな。。。
日本トルコ友好125周年にちなんで、12月5日 公開です。
トルコ軍人の人たちが皆髭を生やしてて、しばらく誰が誰だか混乱してたのは内緒です(`・ω・´)笑。
是非一度、ご覧ください