感想はちょっとだけ。
アスペルガーの幸人くん、ホントに上手。
パニックになる所とか、融通が利かないから周りを振り回してしまう所とか、実際に身内に居るわけじゃないから厳密には分からないけど、こんなんだろうな、と。
早口で、周りからの刺激に過敏で、いつも猫背で、自分の世界で生きていて、危うい。
キャストがずっとほとんど舞台に出ずっぱりで、自分の出番じゃない時も周りの机に座ってたり、だから他の役者さんの演技に笑いを堪えてたり(笑)
面白くしたいわけじゃなくても、コメディーになってしまう哀しさとかも。
でも幸人くんは大真面目で。
ぬいぐるみのワンちゃん可愛かった(笑)
でも、最後の本物の子犬撫ぜてる剛ちゃんが一番可愛かった!(そこ?笑)
天使だわ‼︎✨
最後6分間の証明、何言ってるのか私の頭では理解不能だったけど(笑)
ともかく、その膨大な台詞を間違えずに(無論、間違えてても私には分からないw)歌いながらダンスも付けて披露した剛ちゃんに拍手喝采!
マジで すごいわ‼︎(脱帽…)
そして、コンでしか観る事の出来ないハズの剛ちゃんのダンスを一般ピーポーが観れてしまう事実に、ちょっと嫉妬する私w (何でやねん。笑)
私たちファンだけの宝物だったのに、的な(笑)
一番ココロ鷲掴みにされたのは、幸人くんのセリフで。
「僕たちは皆 宇宙の誤差範囲なんだ」って事。
それを聞いてる周りの、なんとも言えない複雑な、悲しみだったり憐れみだったり を含んだ、とても複雑な表情。
だってさ、全てが誤差範囲なんだったらさ、、、
今、私たちが経験してる事とか、今まで経った時間とか、笑ったり 怒ったり、傷ついたりした気持ちとか、必死で努力してる事実とか。
全てが宇宙の中では、意味無いんじゃない?
生きてる事自体が、意味無くなっちゃうんじゃない?
じゃあ私達の辛さや尊さや、お互いの存在意義は、どうやっても報われないんじゃない?
そう思って、苦しくなった。
そして、そういうふうに考えてる幸人くんは、それが意味する内容には頓着しない。
幸人くん自身の存在の意味も。
周りの人が幸人くんを想う気持ちは、愛なのかエゴなのか分からないけど、その周りの人からの幸人くんへの想いも。
幸人くんにとっての、周りの人の存在も。
どれもが結局は、大したものじゃないって、そう突き付けられるから、だから、言われた人は、幸人くんにとって 自分の存在が意味の無いものだと言われた事に、ショックなんだ。
そして、幸人くんにとっての周りの存在が意味を持たないのと同じくらい、幸人くん自身も意味を持っていないことに、憐れむんだろう。
でも一方で、私は納得もしてる。
宇宙規模で考えたら、人類なんて意味の無いもので、その中で私自身の存在なんて埃以下で、それなら全ての私の生命活動も 思考回路も 感情のゆらぎも、意味なんてないから、だから、なんか、もう全てがどうでも良いじゃん…って。
昔から そう思ったりする事があったから、そのモヤモヤをこの台詞が集約して言語化してくれて、はっ!て目の前に光が射した気がした。
そう、私が感じてた違和感ってこれだ、って。
この台詞が、プラスかマイナスかは分からないけど。
私にとって、ガツンと 胸に撃ち込まれて消えない楔のようだよ。
ありがとう、剛ちゃん。
でもね幸人くん。
きっとその誤差は、君を愛する人にとって、君が好きだと想うモノにとって。
きっと、意味のある誤差になるんだよ。