何気ない瞬間に、
あぁ、そうだ。
私は君が好きなんだった、と
思い出す。
ふと光る 空の角度に。
隣り合う車の 横顔に。
すれ違った 香りに。
何度も何度も
そのたびに
新しい恋に気付いた時のように
はっとして
握りしめる 君のヒトカケラ。
好き、という 一点に於いて
一瞬と永遠は
交わる。
枯れた心を壊すのは簡単でしょ
ひび割れ 荒れ果てた大地は
いくらコンクリートで固めても
強くはならない
北風も太陽も 私を耕すことなんて 出来ない
試してみるか 優しき友よ
ほらよく見てごらん私を
君に煙る夜の始まり
私も人も大半は塩水だという
逆回転したひとしずくが 高く昇り
またひとつ 目的にむかい降り注ぐ
沁み込んだ雨水が ふくよかな香りを含み
硬く凍えた種を包むように
したたり落ちる 君の涙は 愛しき粒子
奥まで深く この身を潤して
強固に根を張れ
私は裸足のまま 空を哂う
気高き君が焼き薙いだ跡が 疼くのは胸の証
燃え尽きた灰が 朽ち果てた躯が 咲かす 大輪の華
世界は一度 死ななければならなかった
二度死んだ世界は 尚うつくし
どのような時にも理由を探す 正しき傍観者たちへ
私が吐き出す虹には 笑顔だけが必要とされるらしい
可哀相な隣人は ふるえ正義を
神様がそう望むのだろう?
この足元で踏み散らかされた誇りを指して 人は秩序と呼ぶそうだ
なんとも有難いことに
親切な邪魔者が 宥め賺して教えてくれた
その届きようもない百の台詞の どこに意味がある
いつ告げようか その手が奪い去ってきた大切な私の酸素たち
私に力を頂戴
君だけが 唯一のしるし
私が生まれ 死んでいく その裏側で
永遠に共に在った
人は 時を崇め
私に進む道を懇願し
飾りたて
目隠しをつけ
唄えという
ならばもう一度 問う
荒れ果てた大地を
偽物で固めれば
強くなるというのか
ならば今一度 言う
私の知る全てを以て
否定とすれば満足か
乾いた風が 旋律を運ぶ
君だけが示し得る未来は
私だけが見ている
私が泣き 笑い 打ち付けられ
立ち上がり 歩む その隣で
同じく待ち続け 永久に励まし
支え あたえ 奪った
君が私に囁く
そしてたぶん、
もう怖い夢は見ない
キミが 大きく吸うたび
ととと って駆けるし
キミが 吐くたびに
とくんとくん って
沈むんだ
波のように寄せては返す 広い胸の中に
仕舞われている 精密機械を想って
ふ と 哂った
難しいことは イラナイ.
命は
求められた分だけ
強くなる。
境界線
ずっと感じてた違和感が
今
つ とひらめいた
あぁ やっと
気付いたんだよ
立ち上がれ
イスを蹴倒し
背中を向けた その瞬間から
笑顔はタダでくれてやるよ
見失うな
このうしろには 確かな自分がある
百万回の嘘と義理まきちらしても
崩れやしない
今
真一文字に刻み込んだ ラインを
越えられると思ってる?
―――ねぇ きみに。
喧嘩の売り方 教えてあげようか。
どうして女の子というものは、こぅ・・・無邪気な振りして さりげなく喧嘩を売ってくるのでしょうか…。
男性には分からない世界だと思いますが、善意のふりした悪意を すごく感じるのですがね。
気付かないとでも思っているのだろうか。面倒なこった。
まったく。こわい こわい。
翔
風は竹薮 かき分けて
束の間 逢瀬の 梅の花
蹴散らし 今昔 夢現
刃向かえ天地に 仁王立ち
ぱぁん と かしわ手 響かせて
伏せる龍なぞ 尻叩け
これぞ我らが 一大事
八方睨んで 目を回し
呆けておること 二度三度
からから 笑うて 陣破れ
我らひっさげ 西へ東へ
さては迷うた 南へ北へ
容易う 笑えよ 今日越えて
花散り 葉も散り 時巡る
一周回れば もとどおり
そ知らぬ顔して
また 呼びや
ぱぁん と ひと打ち
また 呼びや
3/9 京都・相国寺 蟠龍図にて
テストあがりの答え合わせも
当てにならない
出会ってからは 恋人よりも傍にいて
十中八九が お揃いだもの
だから
誰にも
負ける気なんてしなかった
一緒だから
大丈夫だった
離れていても
そのこと
忘れないでいて
最近ひどく
会いたくて たまらないんだ
今すぐに思い立って 電車に飛び乗って
2時間くらいすればさ
すぐにでも 笑いかけてくれるような
とても カンタンな事みたいだよ
どうして どこを探しても もう戻らない
永遠の別れなんて 理解らない幼い子供みたい
うずくまって さみしくて どうしようもなくて
涙こぼれて 何も気付かない振りして
会えないって
こういうこと