ミュージカルの金字塔と言われる「コーラスライン」。
一度観てみたいと思っていたのですが、ブロードウェイが来たので、行ってきました
ミュージカルのコーラスダンサーを選ぶオーディションでの一幕を描いた作品です。
最終オーディションに残った17人へ、演出家のザックが「履歴書に書いていないことを教えて欲しい」と言います。
こんなことを言って良いのか、言ったら落とされるんじゃないかとか、言いたくない事とか。
家庭環境とか、思春期のこととか、いろんなエピソードが披露されます。
ダンスを始めたきっかけは何なのか。
複雑な家庭環境の中で、バレエの時間だけは全てが美しく輝いているから、バレエに憧れた人たち。
芸術高校で先生や同級生と合わずに落ちこぼれ、独学で女優になった人。
お姉さんのダンスのレッスンに付いて行くうちに、ダンスの魅力にハマった男の子。
ぺちゃパイコンプレックスが整形をして、仕事に恵まれるようになったと信じている人。
両親に黙って女装ショーに出ていた人。
スターの道から外れたが、もう一度 ダンスをしたくてたまらないと戻ってきた女優。
それぞれのメンバーには、それぞれの事情があって、皆それぞれが悩みながら生きている。
皆それぞれが努力をしている。
でも、最終的に選ばれるのは、一握りの人たち。
分かっちゃいることだし、この舞台に立っている人たちも同じように選ばれた人たちだから。
でも何となく、切なくなりました・・・。
面白かったけど、、、リピは無いかなぁと個人的には
刺激が多すぎる現代でのエンターテイメントとしては、少し古典的になってしまっているのかもしれません。
あとは、オリックス劇場の座席が相変わらず座りづらくて、辛かったせいもあるかも(笑)
でも一度観ておきたかった作品を、本場ブロードウェイの演出で観ることが出来たので、満足です
もちろん一人一人がメインキャラクターではあるものの、その中でもひときわ主人公寄りの立ち位置だった、キャシーやポールといった人たちは、やっぱりダンスも一等目立ってたし、ピシッと筋が通ってて、目がそちらに釘付けになりました。
好みはあると思うけど、選ばれた人たちの中でも、やっぱりひときわ輝く人っていうのが居ると思うし、たくさん、の中の一粒、って違うものだなぁ、と感じました