朝
久しぶりの雨が
静かに空気を濡らす
人のいない道に 鮮やかな落ち葉が集まり
ささやき 顔見合わせては 微笑む
気配に耳そばだてて 歩く
ひとつ ひとつ
やわらかな土を踏む音だけが
足元から伝わり 体を満たしていく
ひとり だけど 不思議
ひとり じゃない
冬が待機する 気だるい朝
満ち足りた気分で
ひとり
歩く
久しぶりの雨が
静かに空気を濡らす
人のいない道に 鮮やかな落ち葉が集まり
ささやき 顔見合わせては 微笑む
気配に耳そばだてて 歩く
ひとつ ひとつ
やわらかな土を踏む音だけが
足元から伝わり 体を満たしていく
ひとり だけど 不思議
ひとり じゃない
冬が待機する 気だるい朝
満ち足りた気分で
ひとり
歩く
気付かぬ顔で 雨はやさしく降り続く
今 君が 密やかに 深く溜息をついた
透明な空気を震わせ
さざなみの様に広がり
僕の発せられる瞬間の言葉は 静かに崩れ去る
雨が守り続ける漆黒の帳が
このままどうか 君を暖め続けますように
この夜に
泣かないで
泣かないで
はる おぼろ
淡く あわく
誰を 包む?
ただ ひっそりと
ネオンに紛れて
誰を 待つ?
緩い風 さらさらと
花びら散って
夜桜
ふわり
今再び 月日(とき)は流れて
はる おぼろ
その儚さ故に
誰を守るのか
今宵もまた 疲れて眠る
彼の人のもとへ
ひと束の光
桜 ひとひら
はらり───
貴方の最大の過ちは
いつでもこれが 最終段階
という事に
気付かないこと
その返事一つで引き金が
引かれるのか 留まるのか
日々瞬間 チャンスは一度きり
さぁ
今度は
どちら?
大切なものを失くした貴女が
再びを恐れた時
まるで小さな少女の様に 一瞬
心細そうな目をしたから
この胸が痛むのです
貴女の心が少しでも安らぐのなら
いつか散る この命
今しばし
貴女の側へと 留めましょう
貴女の涙が
私の頬を濡らす時まで───
水色のアクアリウム
ゆらり ゆらりと 私
うつら うつらと あなた
オルゴールは途切れることのない 金のしずくを
ワルツに乗せて
宙から光が雪のごとく
白 ふんわり ガラスのそと
ひとつ 息を吐くたびに
ひとつ 泡を数えて
ひとつ 取り戻す
心のカケラ
ひとつ 取り戻す
ココロの力
:
:
:
安心して
おやすみ
いつの日か つかれたよ と 君が言ったなら───
君の居場所は 思い出の中
声を掛けても ちっともこっちを見やしない
人の気も知らないで好き勝手に遊んでさ
おかげでいつも 覚えているのは
・・・楽しかったことばかり
もう二度と出会えることなんてない
暗闇の中 見えなくて必死に寄り添った
内緒の夜
時が進むごとに
君の全てが違う何かにすり替わる
誰かとめてよ そんなの嫌なんだ
君が望むなら 千の言葉を言うよ
たとえ気休めでも 君が心強くあるなら
どんな理不尽な事でも 探して言うよ
───君が つかれた と 言うまでは
ゆっくりと冷える明日
君が付けた傷跡が僕のあかし
最後の最後にすべり込んだのが
僕だったなら
果てのない願い
僕は 夢に見る
広い広い空の下 風に 水に 光に 吹かれる君を
ちらと瞳に映りこむ僕を
僕は 夢を見る───