夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<時を越え、所縁紡いで しみじみと。>

2020-02-16 | つれづれ

元慶寺行ってランチして、元気になったので出発です。
 天気は降ったりやんだりの雨模様。山に霧が凄かったです!

まずは、前から気になってた「折上稲荷神社」にやってきました。  
こちらはもともとは、伏見稲荷と同じくらいの最古の稲荷神社と言われていて、レイラインで結ばれた「伏見稲荷の奥の宮」でもあるそうです。
江戸時代末期から「働く女性の守り神」と言われていたり、「モルガンお雪」が信仰していたり、と、女性に縁のあるお稲荷さん。
 境内は静かだけど、柔らかく優しい雰囲気で満ちてました。
コチラの神社、境内には「稲荷塚」といわれる いわゆる小さな古墳があります。
1500年前からあり、稲荷神が降りられた場所でもあります。
パワースポットとして、周りにいろいろな碑や社が祀られています。  お稲荷さんと巳さん。   

 三九郎稲荷神社。
折上稲荷大神が降りられた時に、お使いとして3頭の白狐を使わされたのですが、苦労してこの地にたどり着いたという事で、3頭の苦労した稲荷狐=三苦労稲荷→三九郎稲荷、という事らしい
生きていく上での三大苦労(人間関係・健康・お金)を守ってくださる神様なんだって。

長橋御局やモルガンお雪も座ったという、開運の腰掛け石。  私も少し座らせてもらったけど、心が穏やかになる気がしました。女性の味方ですな
 寶大神。株や宝くじなど、賭け事の神様 
鳥居の所には、超カワイイ 狆みたいな狛犬さんたち   

塚の上に上がる、周辺にもお社などがあります。
手前の鳥居は、お雪さんたち4姉妹によって奉納されたのですが、日米関係の悪化や嫉妬などにより、お雪さんの名前は彫られていません。  
    「お稲荷さんの授け知恵」という、脳にそっくりな木のコブがあります。触っていいみたいだけど、リアルすぎて触れなかったわ
 モルガンお雪がいつも持ち歩いていたことに由来して、ひょうたん稲荷。
塚の真ん中には、五社稲荷神社。今は修理中。  
この真反対にあるのが、「裏参りの御座」。
 私、ここが好きだった。
すっと まぁるい空気に包まれて、穏やかな気持ちになれる場所。
お稲荷さんが、じっと何かを見つめてるのもカワイイ
ウチの姫も、オヤツ「マテ」するとき、こんな感じだった(笑)

こんな街中の、しかも境内の中に古墳があるなんて、関西に住んでて今更だけど、びっくりだわ~
でも、こちらの神社はホントに良い場所でした。
 銀色の折り紙のキツネ守りを頂きました。 


洗われた気分になって、雨降ってるからどうしようかと思いつつ、せっかくなのでまたテクテクと北上。
住宅地で迷って不審者と化しながら、次の「花山稲荷神社」にやってきました。
 雨の中なので、誰も居ない~。
こしょこしょ内緒話してるようなお狐さん  
本殿の裏に、大石内蔵助奉納と言われる、木製の鳥居がありました。  

 こちらも、小さな古墳があるようで、周りを色んな石碑やお社、お狐さん達が囲んでいます
私は平気だけど、独特な雰囲気があるから、苦手な人にはちょっと怖いかも(笑)  
 御嶽山御塚。大国さんと少彦名さん。
御朱印をお願いしたら すっごいおばあちゃんと、すっごいおじいちゃんとが出てきてくださって、親切に対応してくださったのだけど、失礼ながら転んだりされないかドキドキしながら私のほうが見守ってしまった(笑)

さて、そこからまた来た道戻って、少し西へ向かいます。
実は私全然知らなかったんだけど、実は山科って大石内蔵助が吉良上野介を油断させるために どんちゃん騒ぎしてたのが、山科だったんだって
そして、内蔵助のお家もあったとか。
そんな感じに思いかけず大石内蔵助所縁の土地柄ということで、足を延ばして「大石神社」へ。
大石内蔵助良雄公をご祭神とした神社です。
   境内には立派な桜の木。春は素晴らしいだろうなぁと想像。
 立派な拝殿と、   ちょっとマッチョ気味な狛犬さん。
 内蔵助の像や、 天神さんの牛。 
 「天河屋の義平は男でござるぞ、子にほだされ存ぜぬ事を存じたとは申さぬ」というセリフで有名な大阪の豪商、天野屋利兵衛を祀る義人社。
天気のいい日はミニホースの花子ちゃんが境内に出てるのですが、今日は雨という事でお家でお留守番なんだって。
小さいながらも宝物殿があって、歴代の内蔵助を演じた役者さんの写真とか、四十七士の浮世絵とか、内蔵助作の掛け軸とか、いろいろと観ることが出来ました

 表の鳥居の手前にあるように、また戻ってから行っても良かったんだけど、看板には拝殿手前の小径が近道って書いてたからさ。
「本当にこの道で辿り着くのか、まさか山の中へ迷い込むんじゃないだろうか、こないだみたいに また遭難するんじゃないだろうか・・・」という一抹の不安を抱えながら、脇道に入ってしばらく歩くと・・・(行ったんかい

開けた所に出て、一安心(笑)
 内蔵助の遺髪塚。
そして、  「岩屋寺」です。
 もともとは、お不動さんの札所です。  
 到着した時は、近畿三十六不動で回ってらっしゃるという若い男子が、お寺のおばちゃんとお話されてました。
事前に調べたところ、色々と書かれていたのでちょっと迷ったのですが(笑)御朱印と拝観を、とお願いしたら、内蔵助の遺品などじゃなくてお不動さんの拝観と思われたみたいで、どうぞ~と本堂へ上がらせていただけました
お不動さんは秘仏になってるので、お顔は拝めず。

男の子が帰る所だったのですが、内蔵助関連の拝観をお願いしたいんですけど・・・とお願いしたところ、オバちゃん張り切って男の子呼び戻して(笑)2人に案内してくれることになりました(笑)
オバちゃん、めちゃ面白くてイイヒト
なんだけど、お歳相当に話が飛んで長いし(笑)多少 癖のあるお方なのでかなりの時間を頂きました
色んな蘊蓄も話してくださるし、若い人にたくさん来て欲しいんだ!拡散お願いします!って言われた(笑)
先見の明や、アイデアに富んだ柔軟な考え方、下の者との信頼関係、など、内蔵助の生き方が素晴らしい。
なんで命が大事なのか。
それを若い人に伝えたいんだ、って。

ちなみに、もともとこちらのお寺はお不動さんのお寺だったんだけど、一度荒廃したのちに 尼さんによって再興され、その尼さんが曹洞宗だったので、曹洞宗になりましたが もともとのお不動さんはそのままにしようとしてくださったお陰で、不思議な感じのお寺になってます。
この尼さんのように、柔軟な考え方が大事なのよ!って力説されました。
「京大東大とか、勉強できるっていうのが大事なんじゃない、柔軟な発想が出来る、本当の意味で頭が良い人っていうのが大事なの!・・・もし京大東大に関連の方だったら、ごめんなさいねぇ」ってwww

本堂右には、四十七士の位牌があります。
本当は、亡くなってから作る位牌ですが、家と縁を切って出てきているので、家には祀ってもらえない。
そして幕府から供養の許可も出ないはず。
ということで、生前に全員分作られたそうです。
46人分は戒名に「刃」(切腹した)「剣」(討ち入りした)の文字が含まれています。
一人だけ 後始末を任され、生き続けなければならなかった「寺坂吉右衛門」さんの戒名は、その2文字は含まれていません。
討ち入りして、切腹をするというのが武士の誉れである時代、一人残されなければいけなかった吉右衛門さんの気持ちを思うと、辛かっただろうなぁと思うし、でも彼にしかできなかった仕事だったのだろうと思うと、とても大事な御役目だったなぁと感じました。

写真NGと思ってたけど、最後に全部撮っていいんだよって(笑)
なので、  内蔵助や主税くんの使ってた文机とか、本箱に、金庫、りくの薙刀など。
切腹が最上の死だから、討ち入りで誰一人死なせる訳にいかないから皆に着させたという、鎖帷子。
 内蔵助のお大師さん。

粋なお話を・・・ということで「伏見橦木町」の名前の由来。
「撞木」が棕櫚から出来てるのは、知らなかったわ~。
「棕櫚って知ってる?」って聞かれて、「ん~・・・蘇鉄みたいなやつ?」って言ったら、「・・・お姉さん・・・もしかして・・・結構古いお人か?」って!!!(爆笑)
そうなんです~( ´艸`) 私、見た目より意外に古いんです~( ´艸`)
笑。
そして、「鐘を突いたり、半鐘を鳴らす棒を撞木って言うの。だから、遊郭の町名は『撞木町』ってのが多いのよ・・・分かるでしょ?」って(笑)
いや、私はええけどやなwww 
隣におる若い男子、かわいそうやがなwww
ま、二人で思わず「あぁ~!」って声揃えたけどやなwww

「ま!ちゃんとわかるのね!こないだ来た若い男の子はいくら説明しても分からなかったのよ~!
だから、『京大東大出てたって駄目なのよ!発想が大事なのよ!』って言ったら、「僕・・・京大生なんです・・・(´・ω・`)」ってしょんぼりしちゃったのよ~w」って(笑)
頻回にディスられる京大東大生(笑)

渡り廊下を渡ると、離れには四十七士の木像が揃っていました。
 びっくりした。こんな綺麗な状態で揃ってるなんて。
 内蔵助と、主税、吉田忠左衛門さん。
これらの木像も、生前に絵師に描かせていたものを、討ち入り後に木像に起こしたそうで、47人ともそれぞれお顔が違います。
  すこし笑っているように見える人も居て、念願叶って満足だったのかな。
こちらの心も安らぐような、穏やかな空間でした。
 頭上に掲げられている額は、なんと東郷平八郎の書 道理で立派な手!
 赤穂浪士、から義士へ格上げされたのは、明治以降らしく。
新選組も尊敬していたという四十七士 木像もだんだら模様の着物でした。
平八郎さんの花押は、最後スーッと伸ばしてあって、これは戦艦を模しているんだって オシャレ!!!
やっぱり昔の人は、粋だわ

そんな感じに、まだまだいっぱいお話教えてもらえました。
面白かった~
是非お寺にお参りするだけじゃなくて、お話聞いてみて欲しいです!
私SNSやってないから(笑)誰か拡散して(笑)

オバちゃんは、最後までお見送りくださいました。
階段を降りた公園が、内蔵助の住居跡です。
  めちゃめちゃデカい猫居て「ネコチャン!」って呼んだら、超絶警戒されて逃げられた(笑)ちぇ(笑)

 雨だったので機動力落ちたけど、まったり楽しい山科散歩でした。
桜や紅葉の季節だと、もっとすごいんじゃないかな~!
また遊びに行きたいです



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