気儘に書きたい

受験勉強よりもイラストを書くのが好きだった高校生の頃---、無心に絵を描く喜びをもう一度味わえたらいいのだが。

昭和30年代Ⅱ(イメージ)

2007-12-12 22:03:48 | イメージ画
 私が小学4年まで暮らした「川端通り」は、大正時代、道の中央を川が流れていたことから、その名が付いた。上の方に「有楽」という映画館があり、上映が終わるたびに、そこから人々が流れてきた。その当時、門司港だけで映画館が6館あったが、ここは邦画がメインだった。
 有楽の斜めに「旭湯」という銭湯があり、スクラッチタイルを貼った外観は銭湯としては珍しく、当時はかなり前衛的だった。 浴槽は御影石で出来ていた。
 大通りに面した壁一面には、封切映画の宣伝用の看板が描かれ、行き交う人の目を楽しませていた。
 亡父と銭湯に行った帰りに、角の食品店で牛乳を飲んだり、貸本屋で漫画を借りたり、よく寄り道をした。
 やがて、テレビが出回るようになり、映画館が消えていった。
 内風呂があたりまえになると、銭湯もなくなった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Mini Cooper | トップ | モーガン・プラスエイト »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

イメージ画」カテゴリの最新記事