金剛山と宝山
2011.7.24
大宮さん、岩佐夫妻、淡路夫妻、均
集合場所である藤野駅についてみると 駅前は中学生の一団に占拠されて
喧騒につつまれていた。彼らがいなくなって 静かになったと思ったが
それもほんの束の間。次は山支度をした おばちゃん軍団のにぎやかな声が
飛び交った。彼女たちが出発して やっと藤野駅は 静けさをとりもどした。
我々は 静かに 09:30藤野駅を離れた。
本日は 数は少ないが 精鋭6名。盛夏の低山歩きは 無謀ともいえるが
いい汗をかきましょう。まずは狭い甲州街道を走る車に遠慮しながら 道の端を歩いて日連入口の信号より 右手へ下っていく。藤野名物の 野外芸術作品の大作に見守られながら日連大橋を渡る。先日の台風の影響だろうか、眼下の相模川は まるで東南アジアの濁流を思わせるくらいに 変色していた。流木の堆積も目にした。こんな濁り川にも舟を浮かべて釣りをしている人達がいた。
橋を渡りきった先で 道が二分していた。前回来た時は 迷ったような記憶はない。勘を頼りに右に進むも 違うようだ。引き返す。赤い鳥居のある登山口には09:55着。熊出没の看板があったので ザックから鈴を取りだした。
鳥居をくぐって 歩行開始。道は始めからやぶっぽい。登山道に覆いかぶさるような雑草を 両手でかき分けて進む。あまり歩かれない というよりは
ほとんど歩かれないコース といってよいだろう。歩き始めは ゆるい勾配であったが すぐに勾配はきつくなった。400メートル クラスの山とは思えぬ急勾配が続く。登山道の傍らに置かれた丁目石や、点在する大輪の やまゆりには、大いに励まされ 一方 ときおり へばり付いてくる 尺取り虫には
脅かされながら 高度を上げていく。道は樹林の 中に続いたが 突然視界が開けた。眼下に先ほど渡った 日連大橋が望めて 高度を稼いだことを実感。
この後さらに勾配が増したが これを頑張ってこなして10:35金剛山に着いた。
展望はきかないが それよりも 木陰がうれしい。緑の樹林におおわれた頂は
野鳥とセミが かもしだす美しいハーモニーに つつまれていた。
岩佐夫人より 塩アメの提供あり。汗をかかされた後の 塩味がうれしい。
小休止の後 次は峯の頂を目指す。せっかく稼いだ 高度をいったんはきだし
分岐を左にとり 登り返す。峯も金剛山と同様樹林におおわれて 展望のきかない頂のはずだった。11:08峯の頂に着いた。
驚いたことに 周囲の木がとりはらわれて 以前と全く違う 明るい雰囲気に様変わりしていた。空気が澄んでいれば 富士も望めるようだ。再び分岐までもどり 次は日連山を目指す。
いったん道は下りだし どこが杉峠か分からないままこれを通過してしまった。
突然 大きな黒アゲハが登山道上に現れた。休憩がてらチョウの舞を観察。
これだけ大きな成虫ならば アオムシ時代も さぞかし大型だったのだろうなと ケムシ アオムシ 嫌い人間らしい感想をすぐ持った。
観察の後 進んで行くと道はまた登りとなり 汗をかかされる。先頭を進む
淡路さんは ストックとうちわを 巧みに繰り出して クモの巣を払いながら
道を開く。日連山には11:55着。ランチタイムの時間ではあるが 日連山の頂は写真タイムのみで 通過。宝山には12:10着。頂から少し行った所に
見晴らしの良い ランチタイムに格好のポイントがあったはずだと 進む。
しかし記憶違いだったようで どこまで行けども それらしき所は現れず。
しかたなく 登山道上の斜面に腰をおろした12:25。平らな所がないので
居心地が悪かったが いたしかたなし。中途半端な場所でのランチタイムは
過去にもあったなと思い出しながら パンをぱくつく。登山道を塞いでいるので 他の登山者がやってきたら やっかいだなとは ちらっと思った。
しかし本日ここまで全くの無人。無用の心配といってよいだろう。今まで動いている間は気付かなかったが やぶ蚊多くいるようだ。 じっとしていると これが襲ってきた。最悪のロケーションといえるが 唯一の救いは 風だった。
下方から風が吹きぬけてくれて 天然エアコン状態で実に快適であった。
13:00ランチタイム終了。下り始めると いきなりロープの急降下がまっていた。これをこなした先が 沢沿いの道だった。先日の台風の傷跡だろうか、かなりな悪路が この先続いた。
山中から集落に出たのは 13:30。
結局 本日は山中において 他の登山者に会うことは無かった。畑が広がるなかに 民家が点在するのどかな風景であったが 舗装路歩きは照り返しがきつく 山中よりもかなり暑く感じた。畑では かぼちゃ、栗、キウイ、トウモロコシ、ツルムラサキなどが 育てられていた。その中に 見慣れぬものあり。
1~2メートルくらいの高さの支柱に ツルが絡んで伸びている。これは長いも
だと教わった。地元の婦人に藤野駅への近道を教えてもらったが これが仇。
少し進んだ先で 右手に細い道を下るような案内だったが 行った先は行き止まり。引き返すことになり 余分に歩くこととなった。
14:15藤野駅に着いた。今回の立ち寄り湯は 東尾垂の湯を予定していた。
しかし送迎バスの時間によっては やまなみ温泉も視野には入れておいたが
臨時休業の旨 掲示されていた。選択の余地は無かった。バスの時間まで所在なく待つこととなった。14:40のバスで東尾垂の湯へ向かう。東尾垂の湯の
駐車場は あふれんばかりの車でうめつくされていた。850円払って施設に入った。大混雑を覚悟して入ったわけだが 施設内は さほど混んでいなくて安堵。
手早く汗を流した後は ビールがうまい。
藤野駅に戻るバスの時間は 16:15の次は 17:35だ。
16:15の便は タイトすぎて間に合わないだろうと 思っていたが
幸いなことに この便を利用することができた。バスは 座席数にぴったりの
客を乗せて東尾垂の湯を離れた。
次は反省会だ。藤野駅近くの 風里に入る。都合よく一階のテーブル席が空いており これに腰を落ち着けた。生ビールで乾杯の後 笹一の冷酒で 盃を重ねた。いや 重ねすぎてしまった。次回の日程を決めるのも 忘れてしまったし 店を出た時間のメモもとり忘れた。
帰りの電車で気持ち悪くなり 同行の大宮さんに ご迷惑をおかけしてしまい
反省しております。
次回 渓芯会 案内
荒崎 潮騒の道から ソレイユの丘へ
2011.9.10(土曜)
京急 三崎口駅 改札 09:30集合
三崎口駅 09:30
↓ 歩
和田長浜海岸 10:30
↓ 歩
荒崎公園 11:30
ランチ 12:30
ソレイユの丘 13:10
入浴 15:35
↓ バス
三崎口駅 15:50
↓ 京急
京急久里浜駅
↓
一升屋 16:30頃
反省会
渓芯会ハイキング