広島の有権者の答えは「カネと政治」にNO!だった。
法務大臣だった河井夫妻による選挙買収事件の再選挙。広島の有権者の審判は自民党の金権選挙に、NO!を突き付けた。
地元の一人として「広島の良識」が勝利したことが嬉しい。
広島は圧倒的な保守王国であっただけに、あれだけの買収事件を起こしても、選挙になると「それでも自民党」と流されるのではとの心配もあっただけに、ほんとうに良かった。
本来なら、自民党は巨額買収事件を反省して、候補者擁立を見送るべきだった。それが政権政党のけじめと良識だろう。離党させれば事が済むとばかりに説明も謝罪もしない。あまりにも有権者をなめている。
選挙は民主主義の最大の装置。権力の横暴や腐敗に対してNOを突き付ける民主システムが選挙であり、それが主権者の1票だ。
河井案里を強引に立候補させたのは、安倍政権の菅官房長官だった。安倍のことを「終わった人」だと批判した自民現職の溝手参議院議員を落選させるための刺客として擁立した。
だから、特別扱で裏でこっそりと、1億5千万円もの選挙資金を自民党本部から河井夫妻に渡していた。2900万円もの巨額買収は、そんな有り余る潤沢な選挙資金があったからこそ引き起こされた。
広島も北海道も、「政治とカネ」が大きく問われた選挙。
有権者の良識は健全だった。