前回 おでこ 三銃士となり 今回は単独で出撃 思う存分 やるぞ~と活き込むが どちらかと言うと 海の上で ダべリングするのも好きなので チェツ!チョットさみしいぜ!と舌うちしながら エギを投げまくる 本日は大潮後の中潮のため 流れはあるかと 予想していたが 満潮10時む迎えるはずだが あまり流れない パラも必要ないくらいである しかも 風もほとんどないため カヤックが流れない 自分のエギパターンは水深が浅いにも関わらず 一応30~40gのテップラン用のエギを使い 軽く投げて1しゃくり 5秒スティで行っている 初めのころは 普通にキャスティングしてあおっていたのだが どうにもPEラインがよく見えず 正直 釣りにくい 初老なのでもっとわかりやすい方法を模索して 浅場のテップランとした次第である しばらくは流れもなく風もなくで さすがにテップランはできない まだお土産のキスやギマなども時期的に早く アオリ1本勝負となり 地合いが来ない限り ひま~となる釣りでもある なのでその間 安物投げ竿に100均エギ 2匹 底流しで タコが釣れないかと模索するがすぐに飽きて アオリイカ釣りに戻る 要するに ものすご~く辛抱が必要なアオリイカ釣りには向いていないのをとにかく 近場のお手がるな海で 刺身で食えるイカを釣りたいとの釣り人 独特のカルマに心を奪われているのである?
三河湾のこの時期 緑掛かった色の海水が特徴である 心なしか 臭いもあるそうな雰囲気で 他のエリアの海ではこのような 独特の海水はなく 透明できれいなはずであろう でも こんな色の海でも 豊穣の海みたいで この日はとにかく ベイトがすごかった! 判るであろうか カヤックの陰にたぶんイワシと思われるものすごいベイトが見え隠れし 挙句の果てに 360度 ベイトだらけになった 他のエリアでこれほどのベイトがあれば 鳥が群がり フィシュイーター暴れまくり うはうは釣れまくりであろうが 食物連鎖の最下層にいる いや~ン ワシ たべられちゃう!だけの小さいイワシ団子も 天敵がなく カヤックの周りでうれしげに乱舞するのであった
いや~ん いやーんと言っても仕方がないので釣りの話に戻ると10時過ぎやっと潮が流れ始めた・・・・
その時は 突然に始まった!
例のごとく軽く投げて1回 大きくしゃくり 5秒ステイ 底にエギが着底したと竿先から伝わったその時 なにかごみでもひっかけたような重みが伝わる もう幾度となく体験した あの 軟体生物が偽の獲物に食らいついた瞬間と老いた頭でもすぐにわかった 軽く竿を合わせて・・・・・ 例のシュン シュンとした引きが感じられた そのシュンぶり?に大物の期待も高まる で浅い海である 半ば強引に巻いて引き寄せて来て カヤックの真下に 海の女王である あの高貴な姿が見えた瞬間 もう一回 激しくシュンと延ばされて フツと竿先が軽くなった
無念! 愕然! うそ~!
終わった!
若き頃 意中の女子にうつつを抜かし あれやこれやの貢ぎ物攻撃を仕掛け ようやく 我が物になろうかとした 刹那! 私 やっぱり もっと男らしい人がいいのと ひょいと 身を翻し 逃げていった 苦い青春がフラッシュバックした! 人もイカも同じく ワシには 高値の花なのか・・・・
返せ青春 返せ貢ぎ物!
とふてくされても 人はいずれ歳を重ね 老いていくのじゃ!で 今の私が居ります
しょんぼりと リールを巻いてエギを回収 親アオリなので身切れもなく エギのカンナにはその痕跡すらなかった
あれは まぼろしか?うたかたの夢か?
老いた頭ではとても理解できず せっせと青春をもう一度とエギを引きまくるが 今度は 中潮のパワーで流されるのが半端なくなり午前11時 討ち死にとなる!
唯一 新たな発見としては エギを追いかけてカヤックの真下まで 追ってきた きれいな羽を広げた トビウオが 見えたのは新鮮であった青物の回遊など 想像もできない 三河湾の湾奥のエリアである 自分が思うより 豊穣な海かもしれないと あらため 気が付いた本日であった