東日本大震災で被災した地域は日本屈指のコメどころであり、漁業の重要拠点であることも認識していましたが、首都圏を照らす電力や、当店の主力商品・日本タバコをはじめ国内を支える工業製品産出の集積地であったことはあまり知られておらず、今の被災地が日本や大都市・東京や関東地方を支えてきたことを改めて知る必要があります。
コメは23年産の収穫が震災や津波の影響で田植えが遅れたり、原発事故で放射性物質の安全が証明される原料を求める顧客を多くもつ大手業者は、中長期間にわたる22年産の原料確保に必死です。
このような状況から我々中小規模の卸・小売業者に条件の良い原料が行き渡らない厳しい状況が続いており、何とか入手できる原料をその時の相場に応じて販売しています。
23年産米は原発事故の影響下で、新潟県をはじめ被災対象外の地域でも、作付け前と収穫後の二重の放射性セシウム濃度分析を行うことになり、基準値を超えたものは出荷制限されるでしょうから先行きが不安で心配です。
先日の生肉・ユッケによる食中毒死亡事故、数年前にあった食品偽装事件や汚染米事故など安すぎるものには必ず裏があります。安値に目を奪われて安易に対応せず、今まで積み重ねてきた信用の重みを深く心に刻み込み、お客様が安心・安全に購買できる事業展開を維持していきますので、どうぞよろしくお願い致します。
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