HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

2005.08-6

2004-12-07 | 過去ログ


モミジアオイ
紅葉葵と書くと「モミジアオイ」だし、紅蜀葵と書くと「コウショッキ」である。
葉が紅葉に似ているから、他の類とは一目瞭然。
ただ、最近あるブログには、五弁の花びらの接合部がかなり幅広で
あたかもくっついているように見え、尚且つ葉が紅葉状の花が掲出されていた。
個体差、そうは思うけど一株全て同じような花が咲くと、
それはもう園芸種として新たに作出されたものだろう。
その後の掲示を楽しみにしている。

モミジアオイ 紅蜀葵
土曜日の大船。
三時を過ぎていたし、熱風が吹いているような一日だったから、園内に人影は見当たらない。
こんな日は、のんびりと涼しい場所で……、なんて私には無理。
サルスベリがきっと見事だろう、とか、そろそろモミジアオイが真っ赤に咲く頃だ、
と思うから自転車できままな散歩に出かけてしまう。


モミジバルコウソウ
一見、ルコウソウと見紛う。
並んで咲いていれば比較出来るから、
花の違いも、葉の違いも判るだろうから、区別が付きそうだ。
親切な事に、木場・帰化植物見本園ではもう一種類のマルバルコウと併せて、三種類並んで「栽培」されている。


ヤナギハナガサ 柳花笠
この場所は、小学校時代の同級生の実家の隣。
大昔は、すぐ近くに木造二階建ての粗末なアパートが建っていた場所。
もしかして、その当時のままではないだろうか、
そんな錯覚に陥ってしまったほどに、崩れたままの煉瓦塀が残っていた。
エノコログサも、ヤナギハナガサもそのままの姿で…、なんてことは有り得ないのだけれど。


ヤブミョウガ
左端が、白い花。 隣が、少し薄い青緑に色付いた果実。
隣が、少し緑が濃くなった果実。 隣が、かなり紫色が入り始めた果実。
右端が、すっかり色付いたヤブミョウガの果実。
なんて、書かなくっても、見りゃ解る。


ヤマハギ
枝垂れていなかったから、ヤマハギ。
花色がさほどに濃くはないし、葉がかなり広い。
隣には、ミヤギノハギ。
こちらも同じ薄紅の花を付け始めている。


ヤマユリ
もしかすれば、この花をカメラに収めたのは初めてじゃないかな?
と思うのだが、不思議に記憶に残っていない。
神奈川県の花と呼ばれているし、丹沢山塊の麓には、自生地も多いと聞く。
足を運んでその近辺に出掛けたことはあっても、花を撮った記憶が無い。
東名高速道を厚木から西に走っていると、道路脇の斜面に時折大きな群生を見る。
神奈川県で、百合の栽培が盛んになり、
色々な交配種が誕生した話は、大船の熊坂さんにお聞きした。
ただ、大船でもこの花を撮った記憶が無い。


ルドベキア・トリロバ
暑苦しい、そう表現した人がいる。
夏に咲く黄色は、やはり暑苦しい。
向日葵は、それでも元気をもらえそうな花だと言う。
清々しいのはやはり水色のアサガオ。


ルリヤナギ 瑠璃柳
ナス科の花。遠目には、ツルハナナス。
去年何輪か咲いた、長谷・収玄寺では
今年はほとんど成育していないのではないか、と心配してしまうほどに貧相になっていた。
ここ、大巧寺でも、去年とさほど成長していないような樹勢。
合わないのかなぁ~、鎌倉の土や風に。


ルリヤナギ 瑠璃柳
次々咲くイメージを持ってしまっていたけれど、
鎌倉では次々咲いている場面には、残念ながら会っていない。
おんめさまの瑠璃柳は、午後の陽射しを受けて今日もささやかだけれど咲いていた。


レンゲショウマ 蓮華升麻
JR中央線の青梅で乗り換えて……、そんな話をずいぶん前に聞かされた。
御岳山に咲く、このレンゲショウマを、一度は見たいと思っていたけれど、六甲山で見つけた。
ひとつの花を大事に守り育てている場所は、その花の咲く頃にはどっと観光客が押し寄せる。
確かに、大群落は見応えがあるものだし、絵にもなる。
ただ、いつも躊躇するのは、その場に居合わせるであろうカメラマンの存在。
撮らんかな、の態度がどうも気に入らない。
ここには、ボランティア・ガイドに引率された六人の集団と、一人の写真ヤを除いて誰も居なかった。


レンゲショウマ 蓮華升麻
四日前に、普通の露草をお撮りになっていた方に、白い露草が咲いている場所をお教えした。
今日、同じ格好で歩いていらっしゃるのに出会った。
「やっと咲いたんですよ。今年はダメかと思っていました」
「私は、お盆に神戸・六甲山で撮りましたよ」
「あぁ、私は箱根の湿生花園で撮って来ました」
「葉が焼けてしまってるから、残りの蕾、幾つ咲くかなぁ~」


光則寺のチョウ
外周路を廻って、それから「肝心の仙人草」を撮って、
それからまた、もうひとつの仙人草を撮ろうと、外周路に出た。
さほど大きな株ではないけれど、自然に伸び伸び咲いている花を、
少し近付いて撮ろうと樹に手を掛けたとたん、女房殿に制止された。
「ジャノメチョウ、ヨネ??」 調べたら、長い名前が付いていた。
【サトキマダラヒカゲ】と言うそうだ。
人が近寄っても逃げないどころか、人の汗などを吸いに飛んでくる習性もあるそうな。
勿論だけど、蛇の目蝶の仲間だ。


光則寺のトンボ
センニンソウに飽きて、カイドウの下に居たら、トンボが飛んできた。
どこかで撮った雰囲気だった。
そうだ、蓮の蕾に止まったシーンだ。
秋が近付いたから、蓮は蕾が開いて綺麗なを花つけ、
その花もすっかり散り終わって、こんな姿になっている。
そりぁそうと、おまえさん、あの蕾に止まってたトンボかい?


向島の写真ヤ
今日、センニンソウを撮りに、女房殿の愛車の慣らし運転を兼ねて向島。
首都高速の向島ランプまでは順調だったけれど、駐車場探して時間を食われた。
おまけに、向島百花園の外壁に咲いている「サネカズラ」や「テイカカズラ」を撮っていたから余計に……。
それにそれに、園内では、写真ヤとカメラマンが花を撮らずにカルガモ親子に夢中。
何しに来たんだよ。
そうか、愛車の慣らし運転と、センニンソウが目的だったっけ。
そりゃそうだけど、センニンソウ撮れた?

向島のカルガモ
二週間前に、ひろ♪さんが撮ったはずのカルガモ親子が、池の中で休憩中。
確か、子ガモは三羽居たと思うのだけど……


白金台のとんぼ
アカトンボとシオカラのツーショット

白金台のとんぼ
アカトンボ 翅の付根部分が茶色だからネキトンボ。
だけど、顔が真っ赤なのはショウジョウトンボ。


六甲山のシオカラ
六甲山も、やはり歩いていると汗ばんでくる。
それでも、飛んでいるトンボやチョウたちはのんびりしている。
咲いている花も、色鮮やかだ。 何年ぶりだろうなぁ~、のんびりと六甲を歩いている。


六甲山のクロアゲハ
とまっているのは、キレンゲショウマの葉。
大きな株が三箇所、ここのが一番大きかったのだけれど、
残念ながら花は、少し早かったようだ。
クロアゲハがひらひらと、花を目当てに飛んできたのだろうか、しばらくは周りを見渡していた。


六甲山からの神戸市街
六甲ケーブル上駅付近からの三宮周辺遠望。
何度も眺めたはずの景色だけれど、虚飾に見えてしまう。
ニュータウン建設の残土を利用した人工島が作られ、震災後の復興も表面的には完了したように見えるこの風景。
山の下には、縦横にトンネルが穿たれ、
新幹線が通り、電車が走り、車が走る。
昔からのケーブル以外に、ロープウエイが幾つか架かり、
北側からのドライブウエイも作られた。
そうなんだよなぁ~。 この山を庭の様に歩いた日々から、もう四十年以上経っている。


明石公園
JR明石駅ホームから、外堀と二つの隅櫓。
七月の終わり頃、幾つかの画像掲示板に相次いで「ヒメシロアサザ」が登場した。
夏の水生植物だから、去年も同じ頃に登場した。
けれど、相変わらず「ハナガガブタ」が間違って掲出されている。
止せばいいのだけれど、この花にだけは特別の思い入れがあったから、
幾つかのサイトに訂正記事を入れていたら、「明石城坤櫓」の写真に行き当たった。
本当に偶然だったけれど、懐かしさがパ~ッと広がり、
主幹充てにメッセージを発信した。
「林の子」のHNに、林のご出身ですか?の返信。
同じように花を撮り歩いていらっしゃる、同郷のご夫婦…。
人は何処に居ていも、懐かしい故郷を時折は思い浮かべるものだから、
同じ景色を同じように見ていた、と言うだけで昔からの知り合いのような、妙な親近感を覚えてしまうものだ。
ご主人の転勤で東京生活、この九月には明石に戻られるそうだ。
いずれかの日に、この城址の公園で懐かしい花談義が出来そうな気がしている。


林崎漁港暮色
昔の焼玉エンジンを積んだ小さな漁船なんて何処にも見当たらない。
すっかり近代的な設備を艤装し、色とりどりの大漁旗を掲げた船が、港一杯に停泊している。
港も随分綺麗になったし、広くなった。
伝馬船で渡った防波堤には、歩いて渡れるようになっている。
淡路島影は同じだけれど、明石海峡大橋が架かって、岩屋から富島にかけての風景は一変した。
それでも、渡ってくる潮風だけは昔のままだし、捨てられた漁具の山は相変わらずだ。


林の干しダコ
実家の横には、子供時代には灌漑用水路の末端部分を集めて海に注いでいた小さな川があつた。
台風の折など、海からの波がそのまま押し寄せる場所だったけれど、
今では生活汚水の一部を除いてすべてが下水道に流れ、
川の役割はなくなっている。
だから、ご近所の花好きは、思い思いにその空間を「無断占拠」して花壇を作り、季節の花を咲かせる。
その花壇の上には、浜の風物詩・ホシダコが揺れている。

(2005.08)
画像下のコメントは原文のまま、撮影順にはなっていない。
--------------------------------------------------------------
2005.05 2005.06-1 -2 2005.07-1 -2 -3 -4 -5 2005.08-1 -2 -3 -4 -5


コメント    この記事についてブログを書く
« 2005.08-5 | トップ | 昔、鉄ちゃんがいました。国... »

コメントを投稿

過去ログ」カテゴリの最新記事