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滝室坂開通



大分と熊本を結ぶ国道57号線が
7.12豪雨災害で阿蘇外輪山の滝室坂周辺で分断。
仮橋が設置され8月20日やっと開通しました。



外輪山の上の方から土砂崩れしています。
とにかく山の上まで、ヒノキやスギが植林されています。
山といっても、けっして自然じゃない。
人間がこういう針葉樹ばかり植えた人工林なんです。
建材として売れる樹木を山の上まで植えている。



しかもちゃんとまびいてない。
手入れがなされていない。
ひょろのびなんです。
そういのが倒壊し土砂崩れしたんですね。



上の高架線は国道57号線滝室坂。
斜面の針葉樹林が土砂崩れし
右の焼き肉屋さんが被害を受けました。
今、改修工事中です。



こういう樹木なんです。
ヒノキやスギは根が浅く、豪雨に弱い。
お金になる樹ではあるけれど
こればかり植えると、本来の山ではなくなる。
生物多様性が失われた不自然な環境が生まれます。



同じエリアにこんな土砂崩れもありました。
この山全体が不自然な人工林になっています。



現場を見てみると
右の家は、一階部分に大きなダメージを受けており
修復ではなく取り壊しの最中でした。



山の上まで建材用針葉樹が植林されています。



山の下のほうもみな建材用針葉樹です。

今回の災害、天災ではなく人災であると考えるべきです。
経済優先が招いた当然の事態ではないでしょうか。

ダム建設もいいけれど、建材用針葉樹オンリーの植樹で
山の自然を破壊することをやめるのが先かと思います。
やるなら多様な広葉樹との混植です。



先日、熊本県の菊池渓谷に遊んだとき撮りました。
遊歩道の看板です。
イラストの左側のような広葉樹との混植なら山は水をたくわえ、崩壊するようなことはありませんが、右側のように樹木がないと土砂崩れをおこすことを示しています。実はスギやヒノキオンリーの植林をすると、イラストの右側のようなことが起きやすいことが想定できます。
「想定外の雨量」といいますが、こういう事態は想定できます。
不自然な植林をやめないかぎり、何度でも同じことが起こることが想定できます。