九州・大分県の内陸部、水清く緑豊かな豊後竹田から発信。
エンジェルファームNEWS
ホトケノザ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/25/2dc100291465bc7d49a3a4068dc1cf33.jpg)
何とも不思議な花。
園芸店で売られる新品種の花ではなく
エンジェルファームに無数に咲く。
種をまいたわけではない
水やりも間引きもしない
まったく勝手に育つ雑草。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/c6/04a3e9fc2451bb762898bc729413d9cb.jpg)
エンジェルファームを始めて16年間
いっぱい自然を観察してきたつもりですが
今春ほど雑草を見つめたことはなかったかな・・・
ホトケノザはシソ科。
シソ科植物特有の唇型といわれる花です。
キク科のように何枚かの花弁に分かれる花と違って
シソ科の花弁は一枚でこんな複雑な構造を持つ。
ハチが止まりやすいように下唇があるらしい。
ハチが蜜を吸うとき上唇にある
オシベの花粉がハチの背中につくらしい。
科学の方法論、思考のチカラは
メカニズムを解明するのには役立つ。
けれどやはりそれはデカルト・ニュートン的な
機械論的メカニズムでしょうね。
ホトケノザは意識を持っているかも知れない。
ヴィラモや僕の意識と共振・共鳴し
つながっているかも知れないと言ったら
現代日本の科学はそれを否定し
狂人だとみなされるかも知れません。
でも芭蕉や一茶、蕪村・・・
わが国の無数の偉大な俳人たち歌人たち
絵師たち禅師たちは
植物や鳥たち昆虫たちとのシンクロシティなんて
あたりまえのこととして表現してきました。
今世界中でこの精神文明が高く評価されています。
桃と暮らす
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/b5/34faaaf5a9b98d9d9d54188f7199ff2a.jpg)
朝目覚めて桃の花を見ます。
日暮れのときも桃の花を見ます。
目立つところに植えたから
一日に何度も桃の花にあいさつします。
こういう美しい花がいつも身近にあること
アマガエルや蝶や鳥たちが身近に生息していること
それは高度に発達した現代文明であっても
ぜったいに必要なことだと思います。
彼らがいない環境というのは
間違いなく人間も住めない環境です。
ロボットなら住めるでしょう。
われわれはロボットになる気でしょうか?
僕たちのアタマの一部はロボットかも知れない。
でもハートは? スピリットは? 生命は?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/bf/398747cb5e8ab4905257ec8ca20ef369.jpg)
レンギョの炸裂する黄色。
桃満開
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/6b/c676fffa80310fe03cb8f21b0fa0100c.jpg)
近所の桜は満開になっていますが
エンジェルファームでは桃もスモモもユスラウメも
ユキヤナギもレンギョもムラサキ花菜も満開です。
あらゆる植物が芽吹き、カエルたち、バッタたち、蝶たちが
活動を始め、鳥たちのさえずりが賑やかになってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/fc/0045e5cdee263a6106b0d67a9a444d05.jpg)
幼稚園のとき近所の病院に入院したことがあって
そのとき担任の加藤先生が二冊の絵本をプレゼントしてくれました。
一冊はこんなストーリーでした。
むかし桃を大切に育てている中国の村がありました。
あるとき暴力的な盗賊団が村を襲います。
そのとき美しい衣装をまとった
桃の妖精たちが桃の樹からあらわれて
彼らを追い払ってくれたんです。
優雅な唐風の衣装をまとった美しい女性たちが
悪者を追い払う絵を今でも鮮明に覚えています。
薔薇を大切に世話するヴィラモに言ったことがことがあります。
絵本の話のように薔薇たちはきっとヴィラモを助けてくれる・・・
ユキヤナギ満開
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/42/14df1c0ec8e838c4db17287210055f43.jpg)
ひとりで近くに買い物に行く途中
桜がちらほら咲きしていました。
そのことヴィラモに告げると
わざわざ他所に桜を見に行きたいとは思わない。
ここでたくさんの植物を育てている
その様子をみるだけで充分と彼女は言った。
エンジェルファームのユキヤナギ満開。
ユキヤナギもバラ科植物です。
梅、桜、桃、ユスラウメ、スモモ、イチゴ・・・
みんな五弁花のバラ科です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/66/d5ae31997669eea6b9b9f5d5f95c8dec.jpg)
スモモ開花。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/4c/c3570af8ebb978e411f08086d5be0a40.jpg)
モモ開花。
スーパーマーケットで売っている大きなモモではないんですが
昨年小ぶりのモモを数個収穫しました。
今年はたぶん10個以上できると皮算用しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/9a/6f1939481a76ce1a18ffa1c97ed20a64.jpg)
今日はショウガ、昨日はサトイモを植えつけました。
そのためにスコップで土を掘っていると
今度はツチガエルの冬眠妨害をしました。
少しボーっとしていましたが
ジャンプして逃げていきました。
今年もよろしくお願いします。
百花繚乱の季節
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/c9/906d80794373589b63eb4b09b5a33bc9.jpg)
百花繚乱の季節をむかえました。
ユキヤナギです。
エンジェルファームのなかでは最古参。
創立した2002年からあります。
エンジェルファームが生まれる以前の
隣町で仮住まいしていた時期から
育ててきたユキヤナギ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/de/7d260c90d65f39c094bae70105baaf45.jpg)
ユスラウメ開花。
サクランボの小型のような
甘くて可愛い赤い実がなります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/45/575872681602ee3248b5c64783ac4804.jpg)
レンギョ。
気持ちを明るくしてくれる鮮やかな黄色。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/56/9960f5403eb98ee78cb6216e09df1553.jpg)
ハナニラの六芒星形のような花が
ハコベやオオイヌノフグリの花と一緒に咲いています。
この季節いっぱい写真は撮るんですが
たまっていくばかり・・・
ふと、なぜ今だにデカルトを
話題にしなくてはならないのだろうと思いました。
彼の言ったことは
私・自我は考えることによって存在するということ・・・
思考によって私が成立する。
思考によって私が存在する。
思考がなければ私は存在しない。
"「思考」が「私」である"
それは現代でも支配的な考えかたかも知れません。
その考え方はまったく間違っているんですが
そうなってしまうのはわかります。
僕自身がその泥沼でもがいたから。
もがけばもがくほど底なし・・・
アマガエルとの再会
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/11/8151f3dd7be8cc42b734d8885421aa21.jpg)
冬眠から目覚め
薔薇の枝に登ったアマガエル。
灰色っぽい色です。
眠りから覚めたばかりのこの季節
薄緑系のアマガエルもいます。
再会がうれしいです。
アマガエルがいて
彼らが鳴いてくれてこそ
エンジェルファームです。
将来何になるかということを
考えなくてはならかくなったとき
美術と生物と歴史が僕の選択肢でした。
母は僕が生物を選ぶと思っていました。
美術より生物学を選んでほしいという
せめてもの安定を望む母の希望だったと思います。
でも僕はだんだん生物に幻滅していきました。
たとえばカエルを解剖するなんて
兄弟や友人を殺して解剖するようなものではないか?
考えたら僕は生物のメカニズムを
研究したいのではないことがわかりました。
よく考えると単に生物が好きなだけでした。
思うにデカルトはメカニズムを探求することに
巨大な情熱があったのでしょう。
場に通って自分でも解剖してみる。
人間存在や宇宙を知りたいとき
人間を解剖したり動物を解剖する
そういう方法論・・・
続きは明日にします。
熱帯スイレン越冬
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/49/6c8d2e4c6e95f9869b18dad80825d417.jpg)
熱帯スイレン「ロイヤル・パープル」の今日の様子。
冬場ずっと屋内に取り込んでいました。
水をはったこの状態で。
ネットでは熱帯スイレンは越冬が難しいという意見もあり
初めての体験で、ずいぶん心配はしたんですが
屋内に取り込むだけで無事に越冬できました。
7月から11月まで毎日咲いてくれる貴重な植物です。
去年、この花はハートヒーリングのページの
トップを飾ってくれました↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/a2/b17d1e689931b8fed93d32c32d83a2c5.jpg)
デカルトvsレンブラント
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/9b/8acaa9121c8f06bc9d397cb30c7b43ca.jpg)
前にもバロック絵画の巨匠レンブラントの
こうした非常に奇妙な絵について話題にしました。
https://blog.goo.ne.jp/ki_goo/e/10f662986298bd5f1d2fe98d466e3f19
こんな伝説があるそうです。
ある日、デカルトがいつものように場に向かおうとすると
かっぷくのいい若者に目がとまった。
この若者が、皮をはがれた雄牛をスケッチしていたからである。
デカルトが「なぜそんなものを描いているのだ?」と尋ねると
若者が次のように答えたという。
「あなたの哲学は、われわれから魂をとり去ってしまいます。
ところが私が絵を描けば、魂を呼び戻すことができるのです。
たとえ、相手が死んだ動物でもね」と。
この若き芸術家はレンブラントだったという。
Paul Strathern
デカルト(1596~1650)とレンブラント(1606~1669)は
同時代人。レンブラントはオランダ・ライデン生まれで
若き日はライデンにアトリエがあった。
デカルトは1628年以降、約20年オランダで活動。
1637年、ライデンで著書『方法序説』を公刊。
伝説のようなことが実際にあったかどうかは別にして
同時代、同地方の空気を吸っていた。
さてレンブラントが雄牛をスケッチするために
場に姿を現していたのはいいとして
近代哲学の祖であるデカルトは
何のために場に通っていたのでしょうか?
解剖学の研究を進めるために
近くの場に通いつめもした。
場からの帰りには
コートの下に様々なものを隠していたいたという。
家でひとりで解剖するための標本である。
Paul Strathern
むかしヴィラモの知人の医師に
手術って気味が悪くないですか怖くないですか?と尋ねたら
ただの器官ですからという返事
つまりモノとして見ているから冷静でいられるということです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/22/228dec09c3cd9e223d6cc81546dc2749.jpg)
それがこれですね。レンブラントの「解剖学講義」(1632)。
黒い衣装の医学博士は冷静に解剖しながら
医師たちに講義している。
デカルトが自分でもいっぱい動物を解剖し
人間の解剖にも立ちあったり
解剖図をたくさん見ているうちに
肉体には魂はない、肉体は動物であれ人間の身体であれ
ただのメカニズム、機械のようなモノと感じてくるのは
現代の医師にも通じるごく普通の感覚かも知れません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/bb/749e3ad091a23e1531e3116b8262fdfd.jpg)
身体をモノとみなし精神とは別物と考える
デカルトの二元論はこういう死体解剖が
基盤にあるのではないでしょうか??
僕は毎日いつも生きているネコのウリ、ミカをなで
毎日生きている柴犬アミを散歩につれていき
毎日生きている鳥を観察し
毎日生きている植物たちの世話をします。
でも毎日動物たちの死体を解剖していたら
僕だって動物には精神はなく
ただのメカだと感じるように
なるかも知れません・・・
デカルトvsフラッド
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/c9/7f295ac892496c3328129ee7797a1d59.jpg)
バロックの素敵な画家フランス・ハルスが描いたデカルト。
死の前年53歳。彼がこのように描くのであれば
まちがいなくこんな感じのひとだったのでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/89/72ed512c05ed3d388dfd1df06be2474b.jpg)
誰の作かわかりませんが
これはもう少し若い時代ですね。
王女エリーザベトと出会ったころ
こんな感じだったと想像します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/a9/a1a430cc85ce7d3ebe71e8d1b68783ab.jpg)
さて、このかたはイギリスのロバート・フラッド(1574~1637)。
デカルトは1596~1650だから
ふたりは41年かぶっています。
ほぼ同時代に生きたひとといっていいでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/11/8ca93d7a5b7bb1b9e5a9f7455ac95d0e.jpg)
ロバート・フラッドの著作にある挿絵。
人間の精神に神や天使が働いている影響している。
彼は医師であり、アストロロジャー、数学者、神秘主義者でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/80/7180d835829fb2265eb45577251e32d5.jpg)
こちらはデカルトの著作の挿絵。
これこそデカルト。
近代哲学の祖であり機械論的世界観を確立した数学者を
表現していると思います。
上の絵と比べると彼の特徴が鮮明です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/2e/c7670aab1bfa3c4a3a30813f918db661.jpg)
これもそのデカルトの挿絵。
対象が眼球を通して
どのように脳に伝えられるかを図示している。
神や天使が影響しない
脳内のメカニズムを表現している。
デカルトの時代、科学が急激に成長し
天動説が崩壊しつつある。
まだまだ教会の権力が強くて
天動説を主張する科学者が弾圧をうけていた。
けれど科学の発展という巨大な潮流は
教会の呪縛から解き放たれ
神や天使や霊魂やハートではなく
メカニズムとして世界と人、生命を把握し
爆発的に進化していく。
おかげで飛行機や新幹線
パソコンやインターネットが生まれました。
今夜「今日のエンジェルファーム」を発信できるのも
そのおかげです。その恩恵を大いに受けています。
ただその恩恵より大きい大切なものを失った可能性があり
それが人間精神、人間社会だけでなく
深刻な地球の危機にもなっている・・・
女王クリスティーナ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/c8/b73db8e514a6f79ff5ff18414152bcb8.jpg)
10代のスウェーデン王クリスティーナ(1626~1689)。
6歳で王になり28歳で自ら王を退位する。
生涯独身。レズビアンだったらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/ed/16b2627760d7cda04f2cc74e8dd5ee01.jpg)
1650年のクリスティーナ女王。
このころ彼女はデカルトをスウェーデンに招く。
デカルトを招くために何と軍艦をさしむけた。
今でいうと、ひとりの哲学者を迎えるために
大統領がジョット戦闘機を用意するようなもの。
ときは1649年冬、極寒のスウェーデン。
朝5時から女王の個人教授が始まる。
元来朝寝坊のデカルトは風邪をこじらせ
その冬にあっけなく死去。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/56/3f30e5cf401eaaf19a5b5c204cbb6010.jpg)
1652年のクリスティーナ王。
哲学史、精神文化史、歴史に必ず登場する
偉大な哲学者を女王は短期に死なせてしまった。
でもこの肖像画を見るかぎり
ぜんせんめげていない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/74/15bdce366221c9d2d1b7f39eb405bb01.jpg)
どころか
パワーを増しているように見える。
王位を放棄したあと彼女は錬金術等の
神秘思想に傾倒する。
『アルケミストとしてのクリスティーナ』
そのようなスウェーデン語の本があるらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/57/0a64fbbd76e177c693515a8721ebf385.jpg)
クリスティーナ王をテーマとした
スウェーデンの最近の演劇。
王女エリーザベト
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/9c/0d2558a1b5e91dfcf2a95bd9e90335f7.jpg)
ボヘミア王女エリーザベト (1618-1680)。
見目麗しい姫、18歳。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/4e/291d52c917546208d362abd42c515bdf.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/5a/32a0a4c05a6f9cf6cfa58cfcbae829e6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/71/b46b95cc55e8f5b7a142b51675f86b8f.jpg)
神秘的なまでに美しく成長したエリーザベト。
けれど何か思いつめたような不思議なまなざし。
西洋絵画は17世紀初期にはこれほど微妙な表情を表現し得た。
美術史的にはバロック期になっています。
ボッティチェリ、ダ=ヴィンチ、ミケランジェ、ラファエロ等の
ルネサンスの天才画家たちが切り開いた西洋絵画の素晴らしさを
あらためて思い知ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/28/b25992504aab73edbe625cdff175ec1b.jpg)
実はこの若い美貌の姫、デカルトの弟子でした。
王女24歳、デカルト46歳のとき出会い
デカルトが亡くなるまで7年余
哲学的な対話を交わします。
60通の手紙が残っていますが
実際にはもっとたくさん交わされたと考えられています。
けれどおそらく姫の悩みや疑問は解決しなかったと
想像します。
思考によって答えを得ようとすることは
仕事や学問、科学技術には役に立ちますが
心の問題、魂の問題、実存的な問いに対しては
問題を整理することには役に立っても
答えを与えてくれるものではない・・・どころか
出口のない内なる迷路、インナーラビリンスを
ぐるぐるさ迷うことになりかねない・・・
1650年デカルトが亡くなったときエリーザベトは32歳。
それから11年後のことをWikipediaが書いています。
1661年にヘルフォルト女子修道院の補佐修道院長(Koadjutorin)となり
1667年に修道院長に就任した。
長い年月の間に、エリーザベトの精神には
夢想的・神秘的な傾向が色濃くなり
1670年にはラバディスト(Labadists)を
その後はクエーカー派をヘルフォルト修道院領に受け入れた。
しかしエリーザベトの神秘思想に対する愛好は
敬虔なルター派信徒である修道院領内の住民たちとの紛争の種になった。
デカルトの二枚の絵
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/9c/c81ba10a1d20ce5df2798fb4a39c1618.jpg)
教科書にでてくる有名なデカルト(1596~1650)の肖像。
この顔がずっと本物だと思っていました。
このブログでも2014年にこの顔を話題にしました。
https://blog.goo.ne.jp/ki_goo/e/29440b2fabb990fd45ff475f41bee9e2
実はこの絵、フランス・ハルス(1581~1666)という
オランダの優れた画家が本物のデカルトを前にして
描いた・・・と思っていたら
その絵をもとにして誰かが描きなおした絵らしい。
フランス・ハルスの本当の絵はこれだという↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/a8/834fca5bae3e37748a6af181ccc4953d.jpg)
原画と、それをもとにして描いた絵。
当然似ていますが、よく見ると印象が違います。
上の絵の方が知的な鋭さ厳しさ
油断のならない感じがして
なるほど「動物は機械だから
殺しても罪悪感を感じなくていい」
と言った冷徹なひとに見えます。
ところが下の絵は
見れば見るほど違う印象を受けます。
フランス・ハルスは非常に優れた画家です。
本物のデカルトを前にして
写真以上にデカルトを表現している可能性がある。
この絵を見ると
頭でっかちの冷たい印象は受けません。
「まなざし」が強い。
画家はそれを強調したかったのでしょう。
徹底的に探究する眼です。
でも冷たい眼ではありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/c2/80020fa3dd66b3406b3641061e157c1f.jpg)
これは若いときのデカルト。
学生時代、錬金術や占星術、魔術の本も読んでいたという。
デカルトはガリ勉派ではなかった。
本を捨て旅に出て専門分野以外の
多様な人々と交流し苦しい恋愛もし
独自の思想を確立した
ものすごく魅力的なひとです。
デカルトはぜったいに悪玉ではない。
次にそのことを話題にします。
アマガエルは機械?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/0c/99acc5224badfe93dc5e8d5df010dbbf.jpg)
またやってしまいました。
スコップを使って植物の移植作業をしていたら
アマガエルの冬眠妨害をしました。
でも数日前から暖かい日中
アマガエルの鳴き声が聞こえるようになっています。
もうぼちぼち眠りから覚めてもいい頃でしょう。
この子は埋めもどしてやりましたが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/e1/c11523dc44222f1d2b5cd38412585269.jpg)
電線にとまるモズ。
この子が賑やかにさえずります。
さて立ち読みです。
ラリー・ドッシー著『時間・空間・医療』の序文は
物理学者のフリチョフ・カプラが書いています。
世界的にベストセラーになった
The Tao of Physics(1975)の著者。
邦訳は『タオ自然学―現代物理学の先端から「東洋の世紀」がはじまる』(1979)。
邦訳がでてすぐに読んで大きな影響を受けました。
もう手元にはありませんが人生を変えた一冊です。
インドで約1年半瞑想を学んだり
こうして九州の内陸部の自然のなかで暮らしている
そういう流れを作ってくれた本のひとつです。
フリチョフ・カプラはラリー・ドッシーの本の
序文でこう書いています。
現在行われている医療は
デカルト的思考にしっかりと根ざしている。
デカルトは自らの自然観を
それぞれが独自の領域をもつ
ふたつの基盤のうえに位置付づけた。
すなわち精神と物質の領域である。
デカルトの物質宇宙は
一個の機械以外の何ものでもない。
そして自然は機械の法則にしたがって作動し
物質世界のすべてはその部品の
配列と動作という見地から説明される。
デカルトは物質に対するこの機械論的観点を
有機体にも拡大適用した。
動植物は単なる機械とみなされた。
そして人間存在には理性をもつ魂が住んでいるが
人間の体は動物・機械と
何ら区別がないものと考えられたのだ。
犬のキンタマ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/45/ed276565d62294d974dabbdd97d9f2a0.jpg)
先日も話題にしました。
オオイヌノフグリやホトケノザ、ハコベなどが
野生の素晴らしいグランドカバーになってくれています。
僕たちはもうずいぶん前からパンジーやビオラ
ネモフィラ等の春の園芸植物を植えません。
こういう美しい野草が繁茂してくれ
彼らの素晴らしさにみたされるからです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/cd/2052fb5e8927fcaf898a3019361c0d14.jpg)
朝8時36分のオオイヌノフグリ。
睡蓮みたいに夕方から朝まで花を閉じます。
この時刻まだ、まどろんでいます。
開花するとヒマワリみたいに
花が太陽にむかって動いていきます。
このイヌノフグリという名前。
フグリはキンタマを意味します。
イヌノフグリの実がふたつの小さな円形状になっており
それをキンタマに例えている。
犬という表現は植物の名前にしばしば使われていますが
それは”役に立たない”というような
バカにしたネーミングです。
かわいそうに「役に立たないキンタマ」
そんな侮辱的な名前がつけられている。
バカを馬鹿と表記するのもそうです。
馬や鹿を侮辱している。
特に植物の名前、ネーミングのなかに
植物に対する”愛”や”敬意””畏敬”の気持ちが
欠けているものが多々あると思います。
「モミジバアオイ」という植物があります。
何の感動もない無味乾燥なつまらないネーミングです。
10数年前から僕たちは勝手に
「エンジェルハイビスカス」と呼んでいます。
「犬のキンタマ」も勝手に
「ブルーエンジェル」と呼ぼうかな?
トノサマガエルの冬眠妨害
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/0b/12825090129de8f981cfbb7d1b74da18.jpg)
裏山も含めて1000坪あるエンジェルファーム。
ずいぶん時間がかかりましたが
庭の全体のデザインがようやくまとまりました。
2002年3月1日がエンジェルファームの創立記念日です。
満16年も経ってようやく庭のデザインが決まるなんて!
でもここに至るためには、土に対する理解
植物たち、昆虫たち、土壌微生物
光、水、空気、風に対する学びが必要でした。
「造花」ならお金を払えばすぐに手に入れることができる。
けれど本物を育てるには長いプロセスが必要です。
音楽であれ美術、文学、哲学、料理みんな同じです。
庭の構想がまとまったこのタイミングで
ヴィラモがやってきたボディワークとエネルギーワークが
ハート瞑想やチャクラヒーリングと統合され
「エッシェンシャルタッチ」として結晶しました。
ボディワーク約30年、エネルギーワーク約20年の結晶。
そこにはエンジェルファームでの16年の自然観察や
温泉や食の体験も統合されています。
上の写真は今日の僕たちの庭仕事で
思いがけず冬眠を破られたトノサマガエル。
失礼しました。安全なところに埋めてやりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/c3/b890c0354cf8a797ff4d6bd149dee9ad.jpg)
迷惑をかけたトノサマガエルの眼をアップ。
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