新北風(ミーニシ)は、沖縄ではよく知られた秋を告げる言葉である。
夏が終わって、季節に乏しい沖縄にも秋の兆しが訪れる、
その年の最初に吹く強い北風のことを新北風と書いて
ミーニシと呼んでいる。
この北風に乗ってタカが飛来するので、鷹(サシバ)も
秋の使者として知られている。
本格的なタカの渡りは二十四節記の「寒露」の頃。
この時期の回りの自然から天気を読み取る言い伝えにはタカがよく出てくる。
「タカの渡りは暴風の前」
「タカが高く舞えば晴れる」
「朝タカは雨、夕タカは晴れる。」
昔のオジィたちはタカを見て、天気を予測していた。
他にもこの時期は、「北風が吹けば晴れになる。」
「秋の夕焼けは翌日の晴天。」色々と教えてもらった。
そんなオジィたちも今はいない。
周りの季節の動きや雲の流れ、風の方向やタカの渡りで天候を
予測しなくても、スマホを見れば衛生画像が一目でわかる。
こんな時代が来るよはオジィたちも予測できなかただろう。