ファミレスのレジの近くには、子供が欲しがりそうなチョットした
オモチャなどが売られている。
同じようにスーパーのレジの近くには、タバコやライター、
乾電池やのし袋が売られている。
レジを待つ間に買い忘れや、アッと思い出して買うようなものが置いてある。
そんなところに「ウチカビ」が売られていた。
普段は日曜雑貨品の隅っこのほうに置かれているが、
数日前からレジの近くに置かれている。
そういえば「晴明祭」があった。
宮古、八重山では旧暦の1月16日にお墓参りをするが、
沖縄では「晴明」に墓参りをする。
宮古島にも宮古島以外の人が多く住んでいるので、
その人たちのためにウチカビが売られている。
黄土色の板紙に丸型の押し印が50個押された「ウチカビ」
ウチカビはあの世の通貨である。
晴明やお盆、法事などのときに子孫からご先祖様に、
ウチカビを燃やしてあの世へと送金する。
オバァの話によると、あの世にはところどころに関所があって、
番人に「税金」を要求されるとか。もし、ご先祖様に手持ちがない場合は、
ずっとその場で足止めされて、後から来た新仏に先を越されるうえ、
番人からの容赦ない取り立てに身の縮む思いをすることになる。
ご先祖様がそんな状態では、子孫の危機に助けてあげたくても助けることができない。
なのでウチカビを景気よく燃やして送金する。
ウチカビは3枚一組、1人一組で、4人家族なら四組供える。
ウチカビは残金が出ないように燃え残りが出ることなく
完全に燃やし切る。ウチカビのかわりにちり紙やコピーを使うのは
紙幣偽造となる。たとえ兄弟でもウチカビの
貸し借りは御法度。自分のウチカビで送金する。
沖縄ではコンビニでもウチカビが売られている。
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