沖縄の方言で「鮫」のことを「サバ」という。
伊良部史跡の井戸にサバウツガーというところがある。
海側から見るとサメが口をあけているように見えることから
名前がついた。
また、その付近の海を「サバ沖」と呼んでいる。
以前、この近くにカツオ工場の水揚げ場があって、
釣ってきたカツオをドラム缶に入れて人力で泳いで運んだそうだ。
そのカツオの匂いにつられてたくさんのサメが現れる場所で
サメの沖、サバ沖と呼ばれるようになった。
サメは利用価値が限られることもあって、セリ値も安く専門で取る
漁師はいない。マグロ延縄でついでに釣られたものがフカヒレや
肝臓目的で水揚げされている。
鹿児島のさつま揚げにはサメ肉が必要不可欠だという。
戦前までサメは利用価値のある魚であった。
琉球王朝の時代にはサメの肉から油を作り、灯火用に使われていたし、
油は防腐剤として船に塗られた。
沖縄特有のクリ船をサバニという。
これは船全体に防腐剤としてサメの油を
ニスを塗る用に塗ったことから「サバニス」というのが語源となっている。
サメの肉は特有の臭みがある。
サメの肉を天日干しにしたものを「ソージリ」という。
これを大根やパパイヤと炊き合わせる料理があったが、今は作る人も
食べる人もいないだろう。
また、古くから漁師の間ではサメ肉は薬だという。
その効能は寝小便に効くそうだ。
おそらく需要はないだろう。
コメント一覧
ダイバー
きじむな
最新の画像もっと見る
最近の「日記」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事