ような色をしているのは染めたりしているわけではない。
海水と焼けるような沖縄の太陽光線にさらされた結果、
どうしても色が抜けてくる。
海のカウボーイと呼ばれている追い込み漁の漁師さんたちも
高齢化しているが髪の毛は赤くまたは脱色したあのような
色になっている。
私も若い頃は長髪だった。髪の毛は潮焼けで真っ赤っか!
鏡に映る髪の毛を見てかっこいいと思っていた。がっ、ある日、
気のせいか額が広くなっている気がした。
数年前の写真を引っ張り出して見比べると眉毛の位置が若干下の
方にあることに気付いた。それから数年間は、常に眉毛の位置と
額の広さを見比べるようになった。
地球にむかってやってくる巨大隕石を発見した天文学者に
なったような気分だった。
Xデーはいつなのか?このままでいいのか?
何か出来ることはないか?
とりあえず思い切って髪の毛を短くした。ネットで買い物など
出来る時代ではなかったけれど、リアップが発売されるという
情報がもたらされたときは、遊びに来られるお客さんに頼んで
本土から買ってきてもらった。おそらくこの島でリアップを
使用した最初の人間が私だ。
しかし、あまり効果を感じられなかった。海で生きるために
大切なことは「最後まであきらめない。」ということだと
教えられた。そして今は個人輸入でミノキシジルを
使用している。
説明文が英語なので翻訳すると「患部に直接塗ってください」
と書かれてある。患部?やはりハゲは病気やケガと同じなのか。
効果は思わぬところに現れた。
まつ毛がなんと長くなってきている。患部に直接塗るよりもう
少し後ろの方に塗るほうがいいのかもしれない。
額とまつ毛の長さを測って、塗る場所を測定している。
![](https://sea.ap.teacup.com/untamamori/timg/middle_1443604141.jpg)