一歩前へ

秋草誠のブログ
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大学に主体性は必要なのか

2018-07-31 08:37:44 | FMICS

今月のFMICSに書いた原稿です。

赤で加筆しました。

「高等教育に関するアンケート結果」によると、企業が求める学生の資質の第1位は主体性・実行力だそうです。RECRUITが発行しているCareer Guidance7月10日発行vol.423別冊付録に、企業が求める主体性について載っていました。企業の人材採用コンサルティングを手がける株式会社人材研究所代表取締役社長の曽和利光氏は、企業が求める主体性は2つのタイプに分かれるといいます。「一つは、環境や組織が求めるものを自らくみ取って、実行できる力のことです。(中略)もう一つは、外部の環境や既存のルールにとらわれず、自分のやりたいように内発的な動機で考え、行動するタイプ。いわばルールブレイカーです」曽和氏は“主体性”のイメージをAからDの4つに分類していました。

Aタイプは、自ら変革を起こすルールブレイカー。

Bタイプは、相手のニーズをくみ取り、自ら行動を起こす。

Cタイプは、指示に従って適切に行動できる。

Dタイプは、指示をされても適切に行動できない。

AとBの二つが“主体的”があると評価される。

Aタイプは個人の資質に負うところが大きく、BタイプとCタイプは、教育によって伸ばせるといっています。

そんなに簡単じゃないと思いますが・・・

高校でできるか

京都の堀川高校でならできる気がします

大学でできるのか

ん・・・

上記のタイプを、私が出会った大学職員に当てはめてみると、Aタイプの人は、若干いると思いますが、大学の組織からはみ出しているように感じます。

上手くいかない人が多いですね~

Bタイプの人は、主体性を持って行動しているように感じますが、多数とはいえません。

Cタイプの人が圧倒的に多く、この中から組織のリーダーも生まれているような気がしています。曽和氏の4つのタイプに加えて、Dの下のEタイプもいます。Eタイプは、指示を出されても行動しようともしない人達です。

悲しいですが

大学はCDEで

成り立っている気がします

 

 

俗にいうパレートの法則2:6:2の下の2割です。企業ではEタイプが少ないのかもしれませんが、大学にはEタイプが多くいるような気がします。(それでも法則通り2割程度)曽和氏はCタイプのようなタイプをAタイプに育てようとしても無理が生じやすい。それよりも、CタイプをBタイプに育てることが教育に求められる役割だといっていますが、実際にCタイプをBタイプに育てられる教育が大学にあるのか、ないのか、ある大学があるかもしれませんが多くの大学にはないでしょう。そういえるのは、大学の組織がそうなっていないからです。CタイプからBタイプに変われる人材育成が、必要なことは理解できますが、それをどうするのかを大学は考えていないと思います。まさに大学の組織に「隗より始めよ」といいたくなりますね。

 

というわけで

大学のパレートの法則は

2C

6D

2E

ではまる気がするのは私だけですか?

 


高大連携の先は「短」

2018-07-12 17:10:22 | FMICS

今月のFMICSの原稿です

赤で加筆します

 

定員割れしていて厳しいと数年前までこぼしていた大学職員の担当者の方に、お会いすると必ず聞く質問があります。今年の入試状況と、併設短大がある大学は定員充足率の経緯などです。

ある大学では、一般入試の入学者の中に4ランクくらい上の入学者がいてビックリしたとか。加えて、今年の短大入学者の保護者から「併設大学へ編入するための成績は、どれくらいなのか」という質問が多く寄せられていますという話でした。

この話を聞いて思い出したのが、都内の大学で北海道の空知郡に短大を設置している大学の担当者と話した時のことです。空知郡の三笠市は私の出生地でもあります。今や市の人口約9,000人という人口減少のスピードをよく知っていて、その地域にある大学の募集が厳しいこともよくわかっていました。

三笠はめちゃ田舎ですよぉ

でもね

とっても大きな空といい空気が味わえるので

毎年、1度はいっています

最近はワインが有名になって

なかなかのワインを飲むことも楽しんでいます

二つのワイナリーには必ず寄ります

TKIZAWAWINERY

YAMAZAKIWINERY

 

その方と話したのは、5~6年くらい前の話だったと思いますが、短大の募集が厳しくて大変だから閉鎖も視野に入れなくてはならないというような話でした。現状はどうなっているのか。当該地域の大学併設短大の入学者の推移を調べてみました。

T短大は定員230名、入学者は平成30年217名、平成29年194名、平成28年186名。K短大は定員225名、入学者は平成30年244名、平成29年262名、平成28年205名でした。驚きの数字でした。2校は札幌から旭川に向かう途中の約100キロの場所に位置しています。こういう場所にある短大が定員オーバーや若干割れで収まる現象が生まれているのです。恐ろしいもので、大学シャンパンタワー現象の波は、北海道の短大にまでいきわたったっているのです。この短大に入学した学生たちの中には、全国から編入狙いで北海道まで行った人も多数いると思います。

スゴイですよね~

この現象を感じ取り、数年後に起きることは予測できるはずです。来年の大学入試は定員充足率100%を目指し、補欠合格でスレスレの受け入れをするはずです。入学時は100%だったのが3年も経つと中退等で、大目に見ても90%強になるでしょう。その結果、大学の収入減が確実に起きるということになります。

その先に大学が考えるのはきっと、今まで以上に編入の受け入れを多くするべきだということです。きっと短大や専門学校から多くの卒業生が、編入で大学に入学する現象が起きることになります。さあ、大学の入試担当者みなさん、定員が満たされたとにんまりしていないで、3年後の自大学のために全国で定員割れに苦しんでいる短大に営業に行きましょうよ。高大連携もいいですが、これからは短・大連携ですよ。

これから数年は続くはずです!


自信が無くなる入試

2018-06-29 16:34:37 | FMICS

今月のFMICSに書いたモノです。

赤で加筆します。

最近、高校訪問に出向くと多くの進路の先生方から、今年度の大学入試が厳しかったことを伝えられます。進路指導をしている先生方の中には、大学定員の厳格化が原因で起きた結果だったと気づいていない先生方も多くいます。大学の入試担当の職員と話をすると、あるブランド大学では、例年なら合格を出している受験者の歩留まりを考慮しつつ、6割を補欠合格にしたという話もありました。一番衝撃的だった話は、ずっと定員割れが続いていた大学が、入学定員の140%入学してしまったと慌てていた話でした。この担当者曰く、AO入試と指定校入試は前年並みだったので、一般入試では歩留まりを見越して、ほぼ全員に合格を出したら、ほとんどの受験者が手続きをしてくれた。こんなことは、今までなかったので補助金がカットされるのではないかと焦ったというのです。その担当者に来年の方針を伺うと、来年度は大学始まって以来、初めて補欠合格も視野に入れるというのです。昨年4月FMICSに書いたシャンパンタワー現象が、より下へ下へと流れ落ちた結果だったといえます。こんな話を訪問先の先生方に伝えると、来年はどうなるのでしょうかと質問をされるので、文部科学省の方向性を説明しています。

最近の高校訪問では、もっぱらこの話題です。中には自分の子供が受験を控えているので、真剣に聞いてくる先生もいます。

「文科省は2016年度から2018年度にかけての定員超過による私立大学等経常費補助金不交付基準の段階的引き下げについて通知する際、2019年度以降については「1.0倍を超える入学者数に応じて学生経費相当額を減額」「定員超過率を0.95~1.0倍にした大学に補助金を上乗せ」という方向性を示した。」というわけで、来年度は各大学100%を目指すので、首都圏にある多くの大学の入試は、今年以上に厳しくなるでしょうと伝えています。

最も印象に残っているのは、高大連携の話で埼玉県の校長先生と教頭先生に上記の話をした時でした。この高校は偏差値50くらいの中堅校ですが、近年、四大進学者を増やそうと方針を決め、一般受験で実績をあげると宣言していた高校です。この先生方が私の話を聞いて、ここ数年はAO入試と指定校入試で受験させた方が生徒にとっていいですね。と念を押されたので、大学入試改革もしっかりと方向性が見えてこない状況も説明しつつ、AO入試と指定校推薦入試で受験指導した方が良いとお勧めしました。

最近は多くの高校が方針変更したという話も聞きます。冷静な先生は10年前に戻っただけですよといわれることもあります。当時は二浪も視野に入れていたといっていました。

 それにしても、今の学生は自信がない自信がないといいつつ、入学段階から自信が失せる補欠合格で入学させて、その後学生のメンタルはどうなるのでしょうか。どうせ自分は補欠だと逃げる学生が増えそうな、いやな予感がします。

自信のない学生をたくさん作り出すシステムだとは文科省も気づかなかったでしょうね~

気になるのは、シャンパンタワーの零れ落ちる先の大学は、どの地域まで波及するのか今後関心の高いテーマです。

この件は、次号で載せていますので、少々お待ちください。面白い話になっています。


学歴フィルター対策

2018-05-02 08:29:34 | FMICS

今月のFMICSの原稿です。

赤で加筆します。

3/12(月)  毎日新聞のネットに「<就活>ネットで暴露された「学歴フィルター」」というタイトルでニュースが流れました。『学生から、「企業の採用ページを見て、何月何日の何時から説明会の申し込みを受け付けますとあったので、その時間にサイトにアクセスしたところ全部満席でした。どうなっているのでしょうか」その質問に続けて、「うちの大学はフィルターではねられているのではないですか」と。キャリアセンターの職員が企業の採用担当者に尋ねると「フィルターなどかけていません」という答えが返ってくる。その言葉を信じて学生に伝えるしかない。ところが最近、ある私大の女子学生が企業の説明会に申し込んだところ「満席」の表示が出たのに、「早稲田大学の学生」としてエントリーしたら、「空席」の表示が出たというのだ。かつては「指定校」制度というものがあったとも言われる。真偽は不明だが、旧帝大や早慶、上智、理科大、GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)までは受け付けるが、それより偏差値の低い大学からの応募は受け付けない、というものである』

 このニュースで気になったのは、果たしてフィルターが存在しているのかという議論より、大学のキャリアセンター担当者の対応です。企業に尋ねても、フィルターが「ある」とはいうはずがありません。それを鵜呑みにして、学生に伝えてしまうことに問題があると感じています。「ある」のか「ないのか」よりも、卒業生の当該企業への実績をしっかりと伝えれば、学生は「ある」ことに気づくはずです。

たとえば、上記の指定校は少し幅が狭いですがもう少し拡大していたとしても、業種にもよると思いますが7~8割の私大はフィルターをかけられていると考えてもいいのではないでしょうか。だとしたら、フィルターをかけられている大学の立ち位置はどうなりますか。ほとんどの大学は学生募集時には、就職率を謳っているはずです。もちろんフィルターの話など一切なしです。これを「おかしいと」という話をするつもりはありません。上位の大学に有利な基準や評価で比較されている現状から抜け出す策を考えればいいと思います。その7~8割のいくつかの大学と連携して、連携した大学に有利な基準や評価を見つけて発信することも現状を打破する策としては、有効だと思います。なによりも、就職率が高いという撒餌を使って募集した学生たちを、社会で通用する基準や評価をつけて、社会に送り出す大学という立ち位置が見つけられたら、7~8割大学から抜け出せるのではないでしょうか。学生は一生○○大学卒業という看板を背負うことになります。職員はこの看板のブランドをいかにあげるか、考えたいものですね。

 

とまあ

いま読み返して

キャリア担当は



知っていますよね!!



学生には

本当のことを

言ってほしいですね。


入試の難易度が

上がっても

フィルターの位置は

変わらない。


この事情に気づくまで

数年かかるのでしょうね。

 


都心回帰ショック

2018-03-07 17:08:09 | FMICS

平成30年2月22日にFMICSに書いたモノです。

赤で加筆します。

平成29年度から日大の芸術学部(以下、日芸)が所沢キャンパスから、練馬区の江古田に移転します。所沢に短大がある私としては、都心回帰が所沢も対象になったのか、という悲しい気持ちになりました。今まで都心回帰するのは、多摩地域にキャンパスがある大学の話だと思っていましたから、池袋からわずか22分、西武新宿から36分の所沢が対象になったことは大きなショックでした。それにも増して、都心回帰後の日芸の定員減という話になんだかやるせない気持ちになりました。

日芸は本学と同じ西武新宿線の航空公園駅でしたから

本当にショックでした。

現実は、音大や美大の受験生が減り続けてきていると聞いています。この分野の受験生が減っている社会の行き着く先に不安を感じています。個人的にこの分野には、ある一定のニーズがあるものだと信じていたので、就職が出来なくても選択する人がいることに憂いを持っていたのです。ところが、なぜか芸術家への志望が減ったという社会に、閉塞感を感じてしまうのです。この閉塞感は社会のニーズを読み解くことが重要だと思っています。

富裕層の人たちが子供達と一緒に芸術鑑賞などを

する機会が減ったのでしょうか。

それとも子供達に芸術に関する興味関心を与えられなかったのか。

悩ましい所です。

整理すると、社会で働く人が減ってきていること。コンビニの深夜で働く時給1,100円の求人票を目にすることが多くなってきたのは、深夜に働く人が減ってきた事実だと思っています。この深夜に働いている人の多くは外国人です。汗をかく仕事には人が集まらなくなってきているのが都心部の現状だといえます。

そこここにある話ですよね~

この不自然に気づいてほしいのです。

全国の至る所に、観光客が増えドラックストアなどのレジには、二種類のレジがあります。一つは、タックスフリーの外国人用と通常のレジです。当然ですが、外国人用のレジには、英語と中国語が出来る人材が雇用されているようです。

これには驚きました。

中国からの観光客が増えると

中国人が必要になることを強く感じました。

また、IT関連の会社には、新卒採用しない会社も増えてきているようです。この3つの事実をつなぎ合わせてみると、この先に何が起きるのか予想できるはずです。

これからの社会は、人材が不足し楽な仕事を選ぶ人たちが増えるはずです。そうなると、学歴を問わない企業が増え、高卒、中卒でも採用したいという会社も出てくる予感がします。そして、待遇面でも語学ができる人たちに手当てが多く支払われる企業が増えるはずです。私が感じた閉塞感は、冒頭の音楽や美術を親しむ余裕などなく、働くことだけが全てだというような社会に変わるのではないかという要因だったのです。

どんな仕事がしたいのか

ユーチューバーですもんね。

この社会の行き着く先には、どのような人材が求められるのか考えると、一緒に仕事がしたいと思われるようなコミュニケーション能力と語学力が重要視されるのです。そこに高等教育が本当に必要なのか、問われるでしょう。

 

大切なことは一緒に仕事がしたいと思われる人創りです。

これに大学が必要なの?

大学は就職させるための機関ではないということは確かだと思います。

短大は就職させるためにあると考えています。

専門学校は職業に対する技術を教えてくれると思います。

お金を払って

コスパが見合うのか。

シビアな計算が必要なのカモですよね。


そこここにある改革案

2018-02-05 17:31:36 | FMICS

平成29年1月24日にFMICSに書いたモノです。

赤で加筆します。 

ゴルフ場に行くと、以前からこんな話が聞こえていました。「最近は若い人がゴルフしなくなったよな~」「明らかにゴルフ人口が減っているよ」「平日のゴルフ場はおじいさんとおばあさんが目立つよね」「このままだとそのうちドンドン経営が苦しくなって、閉鎖するゴルフ場が増加するかもね」「ある名門コースは、若い人が入会しないのでガラガラのコースもあるし、おじいさんだと18ホール回らずに9ホールでお昼を食べて帰る人もいるらしいよ」「そうなると一般のお客さんを入れないと経営が苦しくなるし、収入が減ってコースのメンテナンスが出来なくなるだろうな」「このままだと、そういうゴルフ場も出てくるかもね」というどの業界にも当てはまる話でした。未だに古くからあるゴルフ場の中では、ビジターでは予約できずプレーができないというシステムが残っています。そういう古くからあるゴルフ場は、慣習に縛られメンバーの意見や世間体を気にして、安価でプレーできる企画を打ち出して集客を図ることは、なかなか実行できないのが現状でした。

高くても来るメンバーがいるからいい

っていう

考えもあります。

けど・・・

この話の解決策を最近発見しました。スポニチゴルファーズ倶楽部やゴルフレッスンで有名な米田プロが薦めるハッピーゴルフアカデミーの企画がまさに現状を打開する策です。この二つの企画の特徴は、ある一定条件を満たす会員を募って年会費を取り予約やゴルフコンペが出来るようにしたのです。今までは出来なかったことを具現化したのです。業界にとっては、切実な問題を解決する一助だと思いました。20年前では考えられなかった企画です。結局は、古いシステムが回らなくなり、その業界の構造に歪が生まれ、その現状を打開する新たな企画が生まれるのは当然のことです。

新たな企画は

本音と建前が入り乱れますね。

 

今まさに至る所で起きている構造改革のひとつの打対策を見せていただきました。大学も同じように「ムリダメできない」といわず、斬新なアイディアが必要ですね。そのためには、自大学の身丈にあった「ニーズ」は何処にあるのかを、見つけ出すことが重要課題です。新しい企画を打ち出すために、必死になって探れば案外この「ニーズ」は近い所で発見できるはずです。とはいえ、すぐに出来ないといわれそうなので、やってはいけない一例をお伝えします。

学生と話が出来れば見えてくるはずなんですが・・・

それは、探し出さなければいけない「ニーズ」をコンサルなどに頼むことです。これをしてしまうと、一瞬は成功するけれど、教職員が育たないことに加え不信感が生まれてしまうからです。人を涵養しなければならない組織にすぐに答えを出す仕組みだけが残ってしまい、「考えない、動かない」組織へと変えてしまうからです。問題は、従来の慣習で生きてきた古い思考の人が、若手を信用して新たな時代を一緒に走れるかということだと思っています。

大学は人を育成できない組織といわれても

仕方がないくらい人材育成を意識していない大学が多いと思います。


大卒って、意味ありますか?

2018-01-30 08:33:59 | FMICS

平成30年1月19日にFMICSに書いたモノです。

赤で加筆します。 

「え?この時代に『大学に入る意味』があると、本気で思ってるの……?」という人気ブロガー、イケダハヤトさんのブログを読んで。「大学好きだな、おまいら……。ごくフッツーに考えて、今の時代に大学行く意味ってないですよね。大学に行かなくても大抵のことは学べる。大学に行かなくても食べていける。大学に行かなくても人とのつながりはできる。

大学はそもそもコスパが悪すぎる。よっぽどの目的意識がないかぎり、大学なんて行かなくていいと思いますけどね……。」といわれると、いけないこととわかっていながら「ですね」と答えたくなる自分がいます。

「ですね」といってしまう自分が悲しいですね。

私は業者主催のパネルディスカッション(四大、短大、専門学校、就職)に呼ばれ、高校生達の前で話すことがあり、高校を卒業してやりたいことや学びたいことがないのなら、進学ではなく一度就職を考えることもありだと伝えます。就職後にどうしても、学びたいことや取得したい資格が出てくれば、それから大学・短大や専門学校を考えてもいいと伝えます。なぜかというと、やりたいことや学びたいことがないのに、みんなが行くから進学して中退というのが、お互いに不幸だと思っているからです。

と書きましたが18歳でやりたいことや学びたいことを見つけることは

大変ですよね~

やりたいことがなくて大学に行くのもありですよね。

 

最近、多くの大学関係者と話していても、大学の魅力というより学生募集のための対策をしている大学が多い気がしています。その大学の方たちが話すことの中に、必ず就職の話も含まれます。結局は、就職にどうつなげられる大学かという選択肢として、大学が見られているといえます。

大学屋

学校屋

さんが多くなってきています。

社会は少子高齢化が進み、人材不足に悩まされています。今後は過去にあった一過性の人材不足ではなく、永続的に続く人材不足の社会に突入するといっても過言ではないはずです。働く人が大切になる時代を迎えるということです。人材不足が進むと、何が起きるのか想像するとわかると思います。そこには、記憶力勝負の頭でっかちはいりません。学歴は問われなくなるでしょう。働く意欲のある人材が求められ、汗をかいて働きながら、目の前にある課題を解決する能力がある人材が欲しくなるはずです。ですから、アクティブラーニングが出てきたと思っています。しかし、中高でアクティブラーニングが進むと冒頭のイケダハヤトさんの話が、的を射ているといえるといえますね。

良い人材が欲しい企業

働く人が欲しい企業

様々ですが

人材不足業界はこれから

もっともっと

若い人たちを理解することですね。

何といっても

固定電話を使用するのも

ハードルが高い人達だということですよ。

携帯電話はとても便利ですが

相手が誰か

わかって話が出来る世界に育った

人達に

誰が出るのか

ワカラナイ

固定電話は怖いのです。

大学の目的は、違うだろうといっても現状の大学の売り文句が就職率を謳っているので、この話につなげられても仕方ないことだと思うのです。大学に進学することが本当に必要なことなのか、大学に携わる我々が考え直さなければいけない時代になったということですね。

男性は79誌

女性は86歳

まで

生きるとしたら

30歳まで

学生でも

いいのではないでしょうか?

18歳で仕事して

25歳で大学に進学する

もしくは

18歳で海外に行って

25歳で海外の大学に入って

30歳過ぎて

日本に帰ってきても

仕事はいっぱいあるはずです。

何といっても

その頃には

多くの人が様々なツールを活用して

外国語を話してコミュニケーションができるようになっているはずです。

話の内容は理解していても

日本人以外の国の人の考え方が重要になるはずなんです。

その時に海外経験をしているか

が重要課題になるはずです。

卒業後10年経って「大学に入学して良かった!」といってもらえるような大学創りが、課題です。

目的はココですよね!

大学が学生の存在を忘れ

大学屋にならないように

微力ながら頑張ります!


大学選択について

2018-01-18 09:06:42 | FMICS

FMICSに年末に書いた

大学50分以内選択

の件で

 

多くの方から反響がありました

少し刺激が強かったのかと

反省中です。

 

業者の方からもアプローチがあり

明日、お会いする予定です。

 

昨日の新年会でも

話題になり

かなりの波紋があったことを理解しました。

 

今月のは

もう少し刺激的になちゃいました。

ありゃ

書きすぎか

とか

 

そりゃ

お前

その立場で言うな

とか

ボコボコにされそうなものです。

 

 


心にプラスワン

2018-01-15 11:58:24 | FMICS

 平成22年3月26日にFMICSに書いたモノです。

加筆は赤です。 

ホンダの創業者である本田宗一郎さんは「人間というものは、面白いものであり、不思議なものであり、必要のない人間というのはいない」という言葉を残しています。

今年は不景気で大学就職内定率は最低の約73%だったと新聞に書かれていました。学生さんは、本当に就職難で大変だと思いつつ、ふと内定をいただけない学生さんの心境は自信をなくし、自分を必要とされていないと思っていないだろうかと心配になりました。

 

先日、テレビを見ているとW大学の卒業式のシーンがテレビに映し出されていました。学生へのインタビューは就職に関するもので、さすがw大学さん7社中6社の内定を頂いていますとか、5社中5社でしたとかいううらやましい話の後に、40社の試験を受けて内定を一つも頂けない学生さんもいるという話がありました。20人くらいのゼミの中に3~4名就職浪人がいるという報告もあり、中には卒業式は記念に出席して就職留年するという話もありました。テレビで見ると卒業式ということで華やかな格好をしているので一見すると分かりづらく、内定者と就職浪人(留年)の両者には余り大きな違いがあるようには見えません。

 

就職活動中の多くの学生さんと話して、自信はどこから生まれるのかという質問をされることを思い出しました。採用、不採用を隔てるものは、実は目に見えない自信ではないかと直感しました。こんな質問を受けるとき、自信は「自分を信じることから生まれる」とわかりづらい答え方をしていました。もっと学生さんに分かりやすく説明できればよかったと反省しています。

 

たとえば、地図を頼りに見知らぬ土地を歩くとき、目的地までは不安です。しかし、無事にたどり着いた同じ道を帰るときには、不安は解消され往路の半分くらいの時間で駅にたどり着くような感覚を経験した人は多いはずです。このような感覚はプチ成功体験によって自信を持てることを実証したようなものです。

 

内定を頂ける学生さんは様々な往復の体験を何度もして、プチ成功体験を積み重ねている人ではないか、そこに自信が生まれその波動が周りの人に伝わっていると思います。

答えが一つではない社会の道は、地図(答)はありません。とにかく汗をかいて歩いて、歩いて、知恵を絞ってプチ成功体験することが重要です。

筆談ホステスの斉藤里恵さんは、「“心”を込めて一歩前進。願いは“必ず”叶います。“心”という文字に一筆足して“必”という文字にしました。心をこめてあと一歩前進すれば、きっとあなたも大丈夫。」と励ましの言葉にしています。

 

 頭でっかちにならずに小さな成功体験を積み重ねましょうよ。世の中はみんな“必”要なんです。

 

そうか

この時は「必」にかけたのかぁ

今年の就活は学生にとってはいい状況だといっていましたが

うちの甥っ子は

上手くいかなかったようです。

そのおかげで

たぶんドイツいるわが愚息の

お店で皿洗いする予定です。

その前に大学を卒業する単位取得の

一山を越えなければ

ですけど

ドイツに行って

給与はドイツ語の勉強に使えといっています。

そして

他の国の言葉も勉強しなさいと。

5年くらいで

帰ってきたら

違う社会が見えるはずだといっています。


うちの愚息はヨーロッパに骨を埋める覚悟です。

楽しいです。

これを

ひとつのモデルとして

多くの高校生たちにドイツに行かせたい気持ちがあります。

大卒ではなく高卒です。

この子たちに勉強させて

そして

日本に帰ってきたければ

帰ればいいし

そのまま

いたければ

そうすればいい

現状のキツキツの日本より

豊かな暮らしが出来るはずです。

多くの高校生にその窓口を提供したい

けど

お金は


の場合


クラウドファンディングもありかな

とかね。


偶有性の海へ

2018-01-09 14:43:49 | FMICS

平成23年2月27日にFMICSに書いたモノです。

赤で加筆します。 

商売を始める前にコンサルの方から、「立地が悪く、このあたりには本を読むお客がいないからやめたほうがいい!!」とまでいわれた本屋さんがあります。江戸川区のどの駅からも離れた場所にある本屋さん、そんな最悪の立地でも全国からお客さんがやってくる「読書のすすめ」の清水社長の話です。「僕は本屋に勤めたこともないし、商売を誰かに教わったこともない」それでも、お客さんはうちで買ってくれる。全国から本屋さんが視察に来て、うちのやり方を説明しますが、なかなかわかってもらえないといっていました。兎に角、ユニークな方で、お店で鍋パーティーや毎週水曜日にお客さんと飲み会をしたり、本屋さんが絶対しないようなことをして成功した本屋さんです。

こういうお店が好きで

情報が入ってくると必ず

寄ってみます。

そんな感じで

ときがわ町にある

とうふ工房わたなべ

にも行きました。

 

彼の話で特に面白かったのは、金魚の話でした。水槽で金魚を飼って、右の端にえさを入れると少し経つと、1匹の金魚がえさに気づき食べにくる。そのうちに全部の金魚が、右端にえさを投げる前から、人が近づくと待っているようになる。その状態のとき、水槽の真ん中にガラスの仕切りを入れると、いつものようにえさを食べようとしても、ガラスにぶつかって食べることがでず、ガラスに当たらないように狭くなった場所の中でクルクル泳ぎまわります。この状態を続けると、ガラスがあることを学んだ金魚は、ガラスの仕切りを除いても狭い範囲の中で泳ぎ、右端にえさを入れてもガラスのあった場所を越えようとしません。この状態を変えるために、たった一つの方法があります。それは、新たに1匹の金魚を入れることで解決します。最初の1匹になるという話で、どこの職場にもあてはまる貴重な話しでした。

もしかして

私が今の職場で

この悪い状態になっていないか

心配しています。

清水社長の話を聞いていて、建築家の安藤忠雄氏が仕事について話していたことを思い出しました。「ずいぶん前から建築家になるために大学や大学院で学んでいることが当たり前とされているが、私も有名な建築家ル・コルビュジエも専門の教育を受けずに独学で建築の仕事を始めた。28歳の時に事務所を構え、仕事がないので空き地を見つけては勝手に設計して土地の持ち主に提案し、「何を考えているんだ」と怒られる日々でした。自分がやりたい仕事を誰かが用意してくれることなど、まずありえません。与えられた仕事があれば懸命にやり遂げることはもちろんですが、本当に自分がやるべき仕事は、自ら提案し働きかけつくり出していくしかない。そこに向かっていくことこそ仕事の面白さだと思う。種はまいてみなければ、ただ一つの芽も出ない」なんだか二つの話が重なって、清水さんも安藤さんも最初の1匹目の金魚の行動を自らの可能性を信じて動いていたと思いました。

この教訓を活かし、群れの中で最初に気づいて行動する1匹目の金魚を目指したいです。

新たな広報を

考え出さなければ

絞り出すぞ~!!