一歩前へ

秋草誠のブログ
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だから一歩前へ

カードで召喚 生き残りバトル!!

2015-12-28 12:20:56 | FMICS

平成24年12月21日にFMICS用に書いたモノです。

赤で加筆しています。

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平成24年の10月例会は、私がスピーカーを務めました。テーマは、「“あったかさ”を自己表現するカタチを考える 小さな大学の入試広報」としました。お蔭様で27名もの方に参加していただけました。例会では自己紹介の後、参加者全員に「定員割れの原因」として、「内側・外側」の問題点をカード(ポストイット)に書き出して、模造紙に貼ってもらいました。そのカードに書かれてあった問題点を改めて読み返すと、私が話をする前にすべての答えが書かれてあったということに気づきました。その細かな戦法を私が説明したカタチになっていたと思います。

まあ、少し考えればわかるということです。

 

参加者の多くの方々が、原因として内側の問題点を挙げていました。最も多かったのは「大学の魅力を伝えきれていない」次が「学生にあったかくない、学生をわかっていない」というもので、その次に「教職員の意識改革」でした。言い方を変えると、この3つの問題が定員割れ解決のキモになると言っても過言ではないと思いました。中には、「我々の伝えたいことと高校生のニーズがマッチしていない」という広報担当者にとってキラリと輝いて見えるカードもありました。

ニーズを探り。

ニーズを知り。

ニーズをカタチにすること。

 

外側の問題としては、「大学が多すぎる」、「志願者が少ない」、「レベルの高い大学に入りやすくなった」という改善したくてもできないような問題ばかりでした。ここで明確になったことは、定員割れの原因の多くは大学の内部に潜んでいるということです。

すべて内側に潜んでいるといっても過言ではないでしょう。

私が広報を任されてから気を付けていることは、高校生のニーズがどこにあるのかを常に探らなければいけないということです。毎日のようにアンテナを張り巡らして、学外の人達と話をします。時には、ガイダンスで高校生や高校教員(訪問等)と、そのほかに広告会社(媒体誌、ガイダンス業者等)の方々と話すことが重要なことだと思っています。私が一番嫌いなのは、学内の事情を広報に取り入れることです。「従前どおり。昔はこうだった。」的な考え方が、定員割れの原因になっているということに気づかないのです。今まさに定員割れを起こしている大学だとしたら、今までの広報のやり方をすべて変えるくらいの気概がないと定員充足するわけがないのは誰が見ても明らかです。

これがなかなか、出来ないのですよ!!

 

しかし、広報担当者を変えたくても変えられない大学は、問題を引きずり続けます。結果は、担当者は変わりようのない原因があるから集められないという理由を見つけます。たとえば、「少子化だから」、「立地が悪い」、「女子大だから」、「大学が多すぎる」と集められないのは、この条件が悪いからだと吹聴します。もうこうなると、ほとんど手が付けられない状況になります。もともと、広報担当者ですから学内の教職員に伝えるのは得意です。ですから、この声が大きくならないうちに手をつけなければ生き残れない大学となるでしょう。

この声を見つけるのも大変ですがね。

コソコソしている輩も多いですから。

まずは、全員でカード出しをしてみてはいかがですか

まずは全員でカード出しをして、問題点や解決法を出し合ってみてはいかがでしょうか。

これが出来れば、問題なんておきませんよね~

出来ないからいっているのです。

ニーズを知って即対応!!


弱者の学び

2015-12-25 12:56:44 | FMICS

平成23年11月18日にFMICS用に書いたモノです。

赤で加筆してあります。

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 先月の週刊東洋経済に「本当に強い大学 ニッポンの大学トップ100が載っていました。タイトルのあとには「大学による教育改革は模索が続き、財務環境もきびしさを増す。新卒者の就職戦線は雪解けも見えず。本当に強い大学をどう選べばいいのか。」という大学関係者に歯頭の痛くなる言葉が続いていました。文中に「大学が配布する学校案内のページをめくると、「充実した就職サポート体制」「自ら考え行動する力が身につく」「グローバル時代に必要な人材を育てる」。どこも同じような言葉が踊る。」と書かれていました。大学進学率が54.5%に上る今、学生やその親が大学に求めているのは「社会に出て生きていける力」を身につけられること。多くの大学はそれを認識し、数年来の教育改革に励んでいるという。今回の特集では、社会で生きていける力を身につけられる大学を「教育力」「就職力」の面から厳選し、紹介すると書かれていました。全国の大学数は780校(短期大学を除く)あり、その中から100校が選ばれていました。

 まあ、自大学が載っていた方々はホッとするのかもしれないが、それ以外の680校と短大の教職員の想いはどうなるだろう。まして定員割れしている大学の心境はいかに、と余計なことが頭に浮びました。いつも私の頭の中には、強い大学はいい、そうじゃない大学はどうなるのかという心配があります。

今でもこの気持ちは変わりません。

 最近は広告屋さんと話しているときにも、この話題になります。営業に来る方々の多くは、うちのような小さな短大に来て、「女子大企画いかがですか」なんて平気な顔してるから、そんなときはコツンとつぶやきます。あなたたちの提案してくる企画は、強い大学のイメージで話をしている。短大に来てその理論は通用しない、もっと「へたった大学」のことを考えた企画にしなけりゃ面白くもなんともないといいます。(文字にすると「へたった大学」は言葉が悪いですから「ちいさな大学」とします。)

まさに「へたった大学」っていうのはよくないですよね~

 これからは「強い大学」ではなく、「ちいさな大学」の企画を考えることが重要なことだと思う。日本にある大学の大半は「ちいさな大学」だし、困っているのも「ちいさな大学」です。まあ広告屋さんが考えるより、目ざとい「ちいさな大学」の広報マンが考えていることのほうが面白い企画があるから、勉強して教えてよと伝えます。

 そういうと必ず、では貴学はどういうことをしていますか?と質問してきます。うちの場合は、ランチェスターの「弱者の戦略」だよ。まずエリアを狭めて、対象高校の偏差値を決めて募集に挑む。うちのエリアは半径約20キロ、偏差値は53以下の学校の生徒・保護者と先生に何を伝えられるかが勝負。来年も新たな企画を考えているから、4月になったら話すよ。まあ、とにかくこれからは「ちいさな大学」の企画を考えた業者さんが勝ち組になれる。それは「ちいさな大学」は溺れるものは藁をもつかむからです。これから「ちいさな大学」の広報マンは今以上に勉強しなければ、広告屋さんの食い物にされるのが落ちです。私も他人事ではないので勉強します。

この時に語ったエリアが拡がってきて、今ではこの話は出来ません。

遠い学校のガイダンスに呼ばれて、行ってみると

もと三多摩地域の先生が「是非にと呼んでくれてと業者にいうそうです。そして、その先生は生徒にすすめてくれています」

 

この学校には行かねばです。

当時から変わっていないことは、ランチェスターの弱者の戦略です。

これは本当に勉強した方がいいですよ。

 


あと少し

2015-12-24 11:54:28 | なんだかな

今年も残すところあと少し

 

やることやって

飲むんで

食べて

と思うけど

 

このやることやってがなかなか進まない

 

今日は日短協の会議が15:00から

 

FMICSの原稿は今朝仕上げて

 

あと少し(推敲中)

 

明日は忘年会

26日は今年最後のゴルフ&忘年会

27日はもちつき&忘年会

 

ガーーン

 

年賀状を書く時間が・・・

やらなければ

やらなければ

と思っていましたが

 

ツンツン忘年会玉突きがおきまして

 

アタフタ

 

言い訳ですね

 

とはいえやらなきゃならないんだから

 

サッサ

とやっちゃえよ

 

お前!!

 

自分に喝いれてます

 

 

 

 


コスパ

2015-12-14 16:44:59 | 大学

コスパがいい!!

最近、よく耳にする言葉ですよね。

最初は何の意味だか分かりませんでした。

でも、いたるところで使われているので

慣れてきた感が強いですよねぇ

きっともう少しすると大学のコスパなんていいかたされるのでしょうね~

 

よく話に出てくるのが

ブランド大学に入学するまでにいくらかかったか?

 

小学校3・4年生から塾に通って(塾代が年間100万円くらい)

私学の中高に入って(6年間なので塾代だけでもかるく600万円は超えているはずです)

大学入学までに塾代が1,000万円なんて子供がザラにいるのですよ。

 

私立の中高に行くと学費だけでも6年間で500万円は超えるでしょう!

 

ですから、ざっくり見ても大学入学までに約1,500万円はかかっている。

 

それに大学4年間で約500万円ですよ!

 

ですから

 

就職するまでに約2,000万円かかっている学生がウヨウヨいます

 

そして、憧れの一部上場企業に入社できればいいでしょうがぁ

 

そんなのは一部の人ですよね。

 

せっかく入った上場企業も入社後5月で辞める人も出てきています。

 

このコスパどうなのよぉ

ってことでしょ。

 

使い方あってますか?笑

 

 


創造を可能にする人間力を

2015-12-10 12:47:09 | FMICS

平成22年11月28日に12月FMICS用に書いたモノです。

赤で加筆しました。

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先日、来年度の入学案内用パンフレット作成のために卒業生のいる幼稚園や保育園に取材に行ってきました。ある保育園の園長先生から面白い話を聞くことができました。

その園では「遊具を子どもの人数の6割しか用意しない」人数分を用意すると必ず独り占めしてしまう子どもが現れるのだそうです。遊具の数が足りなければ、自然と貸し借りを覚えます。「喧嘩をしても止めに入らない」途中で止めると必ずストレスが溜まり、ほかの子どもたちに影響するためです。極めつけは「ひっかき傷、噛み傷、すり傷では保護者に謝らない」入園当初からこのことは徹底するそうです。園長先生曰く、この保育園の子どもたちは、「遊びは自分たちで創造することができる」と豪語していました。いまだに缶蹴り遊びをするともいっていました。あとから本学のキャリアセンターにこの保育園の話をすると、とにかく人気の保育園だということでした。私も、子供がまだ幼児ならこういう方針の保育園に入れたいと強く感じ、人の原理原則をこの保育園から学ばせていただきました。

こういう園が増えることと

大人がもっと子供の成長を理解することがポイントですね。

 

最近の中等教育の現場では、大学進学実績作りのために私学のみならず公立の高校までが躍起になり、子ども達の自立する心や集団の中で暮らすことなど二の次になってしまっていたのではないかと思うほどです。

私たちが作ってきた社会は人の原理原則を忘れ、足りていても足りない足りないと嘆き、他者のことには思いいたらず自己の得ることにのみ専心し、個人のみの消費に現(うつつ)を抜かしていたのではないでしょうか。そうして、そこに育つ子どもたちもこうしたイマドキの社会性を身につけて成長してしまった感が強い。

その通りの結果が今出てきただけですよね。

社会は我々が作っていると実感することですね。

 

結局はそのツケが回りまわって、大学に入っても「自分の居場所が見つけられない」「友達の作り方がわからない」挙句の果てに「社会に出るのが怖い」という人を創りだしてしまったと思う。

さらにリーマンショック以来、日本の社会はいっそうギスギスしています。11月17日の日経新聞では「就職内定率の過去最低」の記事の中で、企業側から学生に対して「意欲が感じられない」、「個性がない」と言いたい放題のコメントがある一方「80社回ってようやく内定を得た友人もいる。努力が足りなかったのかな・・・」というコメントをする早稲田の文系の女子学生が登場していました。就職できなくても大変ですが、難関を乗り越え就職できても、企業の生き残りをかけたエゴイスティックな論理を押しつけられ、大変そうです。こんな時代でも楽しんで生きていくために必要なのは、保育園でのように遊びを創造する力であり、他者と貸し借りをできるようなコミュニケーションを築く力によって培われる人間力ではないでしょうか。

遊びを創造することが出来る人はとにかくスゴイ!!

まさにこれからは足るを知り、礼節を重んじる教育が重要な課題になります。

 

この文章を書いていた時は、「子ども」としていましたね。

幼児教育に関わっていると、「子ども」と使うので気にせずに使っていました。

その後、ある方から「子供」について、話をお聞きしてから、仕事では「子ども」私的には「子供」を使うようにしています。

まあ、本音は・・・・

 

 


自生努力!

2015-12-04 12:32:34 | FMICS

平成21年11月17日にFMICS用に書いたモノです。

それにしても6年前と変わっていない気がするのは私だけなのかな~

赤で加筆訂正しています。

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「リーマンショック」「派遣切り」、100年に一度の未曾有の不景気と言われたのは昨年のことです。

あれから、すでに約1年が過ぎ去ろうとしています。100年に一度のはずが、景気は回復する兆しも見えぬまま、今年もまたまた「円高」「ドル安」の上に「ドバイ・ショック」が襲ってきました。一体全体どうすればいいのか、誰も答えを出せないまま、時間だけが過ぎているような気がします。

思わず「何からぁあ 何まで真っ暗闇よぉおお〜〜右を向いても左をみても〜」懐かしい鶴田浩二さんの歌「傷だらけの人生」の一節を思い出しました。


かなり古いおやじだよね~

 

振り返ると、このところ聞きなれた“聖域”は、06年9月からの小泉純一郎政権のスローガンである「聖域なき構造改革」から始まりました。当時、多くの国民は小泉フィバー熱に罹っていたといっても過言ではないでしょう。

その後、鳩山首相の所信表明では、国民のため「友愛」を基本ベースに脱官僚を訴え、「聖域なき見直し」の事業仕分け効果は1,6兆円でした。なんとなく平等感が漂う政権に期待は高まっている気がします。

しかし、「聖域」をキーワードにした一連の流れは、どうも「地獄への道は、善意の敷石で敷き詰められている」という言葉に表れているような気がしてなりません。結果的に社会のツケは、学生に回されているのではないでしょうか。

11月20日の新聞に「大学生の内定率62.5%」という記事が載っていました。「10月1日、現在で前年同期比に比べ7.4ポイント低下したことが、文部科学、厚生労働両省の調査で分かった。内定率は2000年前後の「就職氷河期」並みの状況となった。短大生は29%で最低、下げ幅も10.4ポイントと最大」だった。学生さんのコメントに、「40社以上受けても内定が出ない」と嘆いていました。

この時は本当に学生がかわいそうだと思いました。

今でもこの時の気持ちのままです。

だって、今、会社にいる人とこれから社会に出ていく学生と

大学の卒業時は同じようなもんですよ!!

10年も会社に勤めるとしょうもないと思っていたやつがシャッキリしてくるもんです。

それを偉そうに今時の学生は!

ふざけるな!!

お前偉そうにしているけど同じだったんだよ!

といいたいです。

 

未曾有の不景気は、企業の体力を想像以上に悪化させ、正社員の雇用すら抑制する事態が学生を直撃したということになります。

現状は、不完全な情報、混沌とした環境、見えない選択肢、人間の不合理さ・・・。まるで出口の見えない地獄への暗闇にいるような気がします。

この混沌とした暗闇の社会で「生き抜くためどうするか」のヒントを日能研代表の高木幹夫さんからいただきました。これからは「想定できる問題を予習できていた時代はすでに終わり、未知へ向かって自ら歩ける準備をして、チャレンジできる子供たちを育てたい」というものです。

この時の高木さんの言葉はキラキラ輝いて素敵でした。

この言葉からもわかるように、未知へ向かう学生さんだけではなく、我々、教職員が学生と共に「自らの意思で歩き出せる教育」を創り出す努力を怠らないということです。今まで偏差値で判断していた単純な評価軸ではなく、相手の座標軸や時間軸を理解し、互いを理解し自分は何のために生きているのか「考えられる人創り」教育が、人を育て、人を呼び、知恵やモノを集め、地域を活性化させ、この暗闇を抜け出す礎になるのではないでしょうか。

 本当にこれからの大学に必要なことを考えないと・・・

吹き飛ばされますよ!