一歩前へ

秋草誠のブログ
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だから一歩前へ

労(老)力の使い方

2015-10-30 16:50:12 | FMICS

平成24年9月31日にFMICSに書いたモノです。

赤で加筆しました。

それにしても当時と何も変わっていない大学って何なんでしょうね。

今回は、なかなか出来が良かったと思っています。

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9月下旬の週刊ダイヤモンドから、特集大学全比較というタイトルが目に飛び込んできました。中でも気になったキーワードは、財務力で見る“危ない大学”定員を大幅に割っている大学も数多い、定員充足率70%未満の大学、財務健全度ワースト100ランキング、法科大学院の定員充足率ランキング(定員の6%しか学生が入学しなかった大学も!)、偏差値に頼らない大学選びなどです。

全体を読むと、一言で「恐ろしい本」というイメージです。入試広報を担当しているわが身としては、もし、ここに本学の名前が挙がっていたらと思うと、背筋がゾッと寒くなる思いがしました。おそらく、名前が挙げられている大学の入試広報の方はもちろんですが、その他の大学の方々もヒヤヒヤだと思いました。

今でもヒヤヒヤでしょ。

法科大学院の特集記事の中にどの学校にも当てはまる、ネガティブ方程式が載っていました「定員割れが厳しい大学ほど、司法試験合格率も低い現状が見て取れる。学生の質を高めようと、入学定員数を絞れば、ますます定員割れが深刻化し、大学の経営を圧迫する。」この司法試験合格率を国公立難関私大に置き換えると、高校ですし、就職率に置き換えると大学です。

この部分は少しわかりづらかったかな。

まずは、自大学がこのネガティブ方程式に当てはまっていないか、確かめることが重要です。私は、定員割れから抜け出した多くの高校の先生方と話していますから、どうすれば抜け出せるかが、ほかの方々より見えていると自負しております。

見えていますよぉ

様々な大学の方が相談に来ます。

そこらのコンサルより全然いいです。

無料だしね。笑

まずこの問題から、抜け出そうとする前にこの問題点を確認していただきたい。それは内と外の満足度の問題です。内側(在学生・教職員)と外側(高校生・保護者・高校教員・卒業生など)の満足度の調査を外部にお願いするという短絡的な意味ではありません。まずは教職員間で感じている現場の話を抽出することです。答えは必ず、この中にのみ存在しています。

もう一度言います。答えは自大学の中にあります!!

現場の話ですから、若い方が中心になることは必然です。この若手の方々をまとめられる方が、リーダーとなって問題点と改善点を整理するプロジェクトチームを作ります。そして、実行に移せる仕組み作りを皆さん方がよく言う、上にやらせればいいのです。はい、ここでもう一つの問題にぶつかりますね、この上が現場の本当の話を理解できずにグズグズするのです。もしくは、若手には任せられなくて年寄りのうるさいのをチームに入れてしまいますので、自由闊達な意見が出てこなくなるのです。というわけで、すでにお気づきだと思いますが、学校を元気よく人気の出るように再生させるためには、若手の力が重要なのです。

この話がワカラナイ方が多すぎて困っている大学さんの多いこと。



まさに老害です!!



最初から、予算がないとか人材がいないからダメだとか、わかりきったことを話すのはもうやめましょう。どうすれば、以前の人気が取り戻せるのかを本気で考え知恵をだしましょう。若手の労働力を活かせるかは、‘上’にいるあなたの老力にかかっています。

これが出来れば改革は早いですよぉ

 


大学かっぱえびせん論

2015-10-29 12:47:56 | FMICS

平成23年9月28日にFMICS用として書いたモノです。

加筆は赤で入れています。

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8月31日から始まった、読売新聞の教育ルネッサンス「大学と保護者」の中から、気になる話を紹介したい。

平成23年8月31日のことです。

入学式に同伴する親が目立つようになったのは、どの大学でも同様だ。入り口の大学受験から、出口の就職まで、わが子へのかかわりを深める親たち。早稲田大学や法政大学でも、親から「サークルで帰りが遅いが、そんなに夜遅くまで活動しているのか」と心配する問い合わせや、「恋愛で三角関係になったので解決してくれ」他大でも「単位不足で卒業できない。こうなる前に親に知らせろ」など要求される。保護者への対策をしなければならない大学事情が載っていた。親が子供の自立を妨げていると感じるのは私だけではないはずだ。まして学生が「コミュニケーション能力」がないといわれているのは、過保護な親子間に原因があり、それを増長している大学があるといえる。

この類の親が年々増え続けているのが現状です。

最近ではビジネスに限らずどんな世界でも「コミュニケーション能力が重要」ということがひっきりなしに言われている。そんなとき重視されるのは、「伝え合う力」、「向き合った相手と信頼関係を築くこと」や「多くの人と強調する関係をつくれること」が求められているのと思うのだが、上記のように親と学生の関係を見ると、この親の関与が激しくて「コミュニケーション能力」が涵養されるとは思えない。個人的には「コミュニケーション能力」は、成長する過程の中で自然と育まれてきたと思うのだが、そうなっていないのが実情だといえる。

手の出しすぎ、考えさせずに答えをすぐに教えてしまう親の多いこと。

ここで少し遡って、平成21年3月に文部科学省と厚生労働省から刊行された「保育所や幼稚園と小学校における連携事例集」の子どもの育ちの必要事項の中から、「(3)課程編成・指導方法の工夫」保育所保育指針の「(2)教育にかかわるねらい及び内容」の「エ言葉」の狙いとして、「①自分の気持ちを言葉で表現する楽しさを味わう。②人の言葉や話などをよく聞き、伝え合う喜びを味わう。③日常生活に必要な言葉がわかるようになるとともに、絵本や物語に親しみ、保育士や友達と心を通わせる。」があげられている。まさに「コミュニケーション能力」の原点を捉えていると思う。これを読む限り、「コミュニケーション能力」は、保育所や幼稚園と小学校の間にしっかりと確立されていてよいはずなのです。

この通りに進んでいれば現状は起こるはずがないですよね。

 

しかし、現実は「言葉」を味わったり、心を通わせたりすることができない学生が増えている。大学には、問題点は見えている!対策もわかっている!けれど具体的に何をどうすればよいのかが見えていない。目先の学生確保に惑わされ、過保護親子に振り回されている。まさに、高等教育現場が過保護を「やめられない♪とまらない♪」かっぱえびせん状態に陥っているといえる。現状を打破するためにFMICSで語り合いましょうよ!

ここのオチは自分ではまあまあ気に入っていますが、いかがでしょう。

やっぱりだめですか。

こりゃまた失礼いたしましたっと。


北からの来客

2015-10-27 16:53:08 | 広報

本日、北海道にある農業系の大学の方が2名来学してくれました。

先方の理事の方とFMICSつながりで友人になり

その方から、学生募集について話して欲しいという要望があり、今日を迎えました。

多くの大学さんを見てきてわかっていることを積み上げながら

本学を例にして話しました。

まあ、そこそこ満足いただけたと思います。

実はわたし、学校の広報についてかなり自信あるんです。

そんじょそこらのコンサルには負ける気しませんよ。

今日も現在の予算内で削減と増額点を伝えて理解してもらえたと思います。

 

 


CHANGE流

2015-10-21 13:20:58 | FMICS

平成20年9月24日にFMICSに書いたモノです。

加筆は赤で入れています。

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“麻生太郎内閣誕生”2008年9月24日に第92代、59人目の首相に指名され、同日、新内閣を発足させた 。これまでに様々な憶測が飛び交い「禅譲密約」などと揶揄されながらも終わってみれば国会議員の約6割の支持を得て麻生氏に落ち着いた。

禅譲とは政治の中であまり芳しくない様相を示すときに使われている言葉だが、本来、悪いことではなく「中国で帝王がその位を世襲せずに有徳者に譲ること」である。

その禅譲を行い、道徳政治が行きわたった尭帝の時代、民は腹鼓(ハラツヅミ)をうち「撃壌(ゲキジョウ)の歌」をうたった。「日が出りゃ働き、沈めば休む。井戸掘りゃ水湧き、畑耕しゃ飯食える。帝王なんか居ても無くてもこまりゃせん」。お忍びで巷に出、この歌を聴き尭は喜んだ。自分たちの力でやっていると思っている。おれの事なんか気に置かない。民が良ければそれでいい。

子曰わく、尭の政は偉大なものだ。天のごとき堂々のびやかなさまは、人民に言い表しようがない。立派な業績、輝かしい文化も打ち立てた。その後、尭帝はわが子に帝位を譲らず、不遇な道を頑張りぬいてきた舜に渡した。舜もわが子にではなく、治水に長けた禹に禅譲した。これは中国の歴史の中で、真のリーダーを創るシステムだったと言えるのではないだろうか。

話を日本に戻してみると、国家の品格の著者藤原正彦氏は日本では強いリーダーが誕生しにくいことを次のように語った。「和を尊び、皆で話し合って決める国だから、強力なリーダーが生まれにくい土壌にある。政治家も泥沼の人間関係の中、根回しや妥協ばかりの調整役になっている。そして、真のリーダーの条件とは、第一に圧倒的な教養と、それに根ざした大局感があること。第二にいざとなったら国家のために命を投げ出す気概」の2点を挙げた。

大局的なリーダー論は藤原氏の指摘どおりだと思うが、なぜかフジテレビ「CHANGE」のキムタク総理の一場面を思い出した。

「ボクは、子どもたちにこう教えてきました。意見が違ったら、とことん話し合い、共に考える、そうすれば・・・」「分かり合える。」「違います。そうではなく、相手と自分とは違う、という事に気づきます。」「意見が合わないから切り捨てる。」「そうではなく、考え方も事情も違うので、それを理解し、相手にわかってもらうにはどうしたらいいのかお互いに必死になって考える、共に生きていくのだから。“人は、みな違う。人は、成長する”。」という一人ひとりの個性を大切にし、相手を理解して、ともに成長しようという名言でした。

これがワカラナイ大人が多すぎるし、まして先生も理解できないと思っています。

子供達の住んでいる空間が歪んできているのがよくわかります。

ネットで会話することが普通になってきて、リアル体験をすることがドンドン減ってきているように感じます。

そして、N高等学校なんていうのもできてしまう。

どうなるのでしょう。

きっとそのうちアナログ人間がいいよね~といわれる時が来るはずです。

それまでは、仕事も恋愛も就職もネットでやればいいよ。

今、組織のリーダー待望論を語るより、互いを理解して認め合い「自ら学び・考え・発信する」というまさにFMICSの原理原則が必要な時だと改めて感じました。 「まずははじめよう」頭で理解したつもりにならずに、汗をかく。“学生は、みな違う。学生とともに成長する。”

やっぱりみんなで

汗かこうよ!!

それしかないでしょ!!


嬉しい話です

2015-10-14 13:26:25 | 嬉しい話

学園祭の日に学生から声をかけられました。

私、中学の頃から先生を知っていますというのです。

少し不思議な感じだったので

話をよく聞いてみると

私が併設高校勤務の時に、中3年の彼女の入試相談をしたからだそうです。

そして、併設高校に入学してくれたので

毎年のようにガイダンスなどで私を見かけてくれていたそうです。

こんなことが、日々あるんですよ。

学生から先生のガイダンスを聞いて入学しましたとか

あの時の話を今でも覚えていますとか

私がすっかり忘れていることも多々あります。

がぁ

相手はしっかりと覚えてくれているもんです。

学校の広報をしていてよかったな~

と思える瞬間ですね。