平成24年9月31日にFMICSに書いたモノです。
赤で加筆しました。
それにしても当時と何も変わっていない大学って何なんでしょうね。
今回は、なかなか出来が良かったと思っています。
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9月下旬の週刊ダイヤモンドから、特集大学全比較というタイトルが目に飛び込んできました。中でも気になったキーワードは、財務力で見る“危ない大学”定員を大幅に割っている大学も数多い、定員充足率70%未満の大学、財務健全度ワースト100ランキング、法科大学院の定員充足率ランキング(定員の6%しか学生が入学しなかった大学も!)、偏差値に頼らない大学選びなどです。
全体を読むと、一言で「恐ろしい本」というイメージです。入試広報を担当しているわが身としては、もし、ここに本学の名前が挙がっていたらと思うと、背筋がゾッと寒くなる思いがしました。おそらく、名前が挙げられている大学の入試広報の方はもちろんですが、その他の大学の方々もヒヤヒヤだと思いました。
今でもヒヤヒヤでしょ。
法科大学院の特集記事の中にどの学校にも当てはまる、ネガティブ方程式が載っていました「定員割れが厳しい大学ほど、司法試験合格率も低い現状が見て取れる。学生の質を高めようと、入学定員数を絞れば、ますます定員割れが深刻化し、大学の経営を圧迫する。」この司法試験合格率を国公立難関私大に置き換えると、高校ですし、就職率に置き換えると大学です。
この部分は少しわかりづらかったかな。
まずは、自大学がこのネガティブ方程式に当てはまっていないか、確かめることが重要です。私は、定員割れから抜け出した多くの高校の先生方と話していますから、どうすれば抜け出せるかが、ほかの方々より見えていると自負しております。
見えていますよぉ
様々な大学の方が相談に来ます。
そこらのコンサルより全然いいです。
無料だしね。笑
まずこの問題から、抜け出そうとする前にこの問題点を確認していただきたい。それは内と外の満足度の問題です。内側(在学生・教職員)と外側(高校生・保護者・高校教員・卒業生など)の満足度の調査を外部にお願いするという短絡的な意味ではありません。まずは教職員間で感じている現場の話を抽出することです。答えは必ず、この中にのみ存在しています。
もう一度言います。答えは自大学の中にあります!!
現場の話ですから、若い方が中心になることは必然です。この若手の方々をまとめられる方が、リーダーとなって問題点と改善点を整理するプロジェクトチームを作ります。そして、実行に移せる仕組み作りを皆さん方がよく言う、上にやらせればいいのです。はい、ここでもう一つの問題にぶつかりますね、この上が現場の本当の話を理解できずにグズグズするのです。もしくは、若手には任せられなくて年寄りのうるさいのをチームに入れてしまいますので、自由闊達な意見が出てこなくなるのです。というわけで、すでにお気づきだと思いますが、学校を元気よく人気の出るように再生させるためには、若手の力が重要なのです。
この話がワカラナイ方が多すぎて困っている大学さんの多いこと。
まさに老害です!!
最初から、予算がないとか人材がいないからダメだとか、わかりきったことを話すのはもうやめましょう。どうすれば、以前の人気が取り戻せるのかを本気で考え知恵をだしましょう。若手の労働力を活かせるかは、‘上’にいるあなたの老力にかかっています。
これが出来れば改革は早いですよぉ