一歩前へ

秋草誠のブログ
困ることは考えない!
いいことばっかり考えよう!!
だから一歩前へ

ところ変われば品変わる

2015-08-05 09:27:33 | FMICS

平成26年6月30日にFMICSに書きました。

いま読み返して気づいた点を赤で加筆しました。

6月下旬に青森県・秋田県方面に高校方面に行ってきました。初日の青森県の訪問は今回初めてで、七戸町から八戸市、三戸町へと地図上では降りてきた感じで、その日のうちに秋田県の鹿角(かずの)市に泊まりました。秋田県の高校訪問は今年で3年目なので、地理的なことや進学のマーケティングなどは少しずつですが理解できてきました。今回、2県を跨いだ高校訪問でしたが、明らかに2県の様子の違いに驚きました。青森県の高校訪問と言っても八戸市を重視した訪問でしたが、驚いたのは訪問したすべての先生方が口をそろえて言うのが、保育系の多くの志望者は八戸の短大へ進学して、その周辺で就職が出来るということでした。今まで、東北を訪問した中で、県庁所在地以外の都市では、保育系の地元の学校を出ても、その地域ではなかなか就職できない学生がいるという話が多かったからです。ところが、八戸市周辺では短大を卒業するとほぼ全員就職が出来るという話でした。よくよく話を聞いてみると、保育系以外の就職先もあり、地元意識がとても強く人口動態もほぼ横ばい(実際は人口減ですが先生方の感覚です)が続いているという今時、あまり聞いたことがない土地柄でした。なんだか聞いていて嬉しくなり、八戸市を中心としたこの地域が輝いて見えてきました。

今年も八戸に行きましたが、本当に元気のいい土地です。

なんといっても、仙台を除く東北の中では外車が一番多く走っているような気がします。

一方、翌日から回り始めた秋田県は厳しい状況で、高校も生徒数は減少傾向にあり、高校の統合も進んでいる地域です。ちょうど6月25日の秋田魁新聞に県人口104万人割れのニュースが一面に大きく載っていました。「昨年11月に105万人を下回ってから、わずか7か月で1万人減った。106万人台から105万人台に減るまでには10か月、105万から104万台までには9か月かかっており、ペースが早まっている。」と書かれていました。

秋田は外車は少ないですよ。めったに見ることがありません。

高校訪問をしていても、地元意識は強いが就職先が少ないので、どうしても出なければならない地域が多くあると聞きました。保育系の就職者は秋田市内にある二つの短大と専門学校を卒業しても周辺への就職は難しく正規職員では採用されず(初任給、手取りで12万円前後)、2~3年後に正規採用になると聞きました。本学の周辺の保育系就職者の手取りは、約17万円で保育者が足りない状況を説明すると先生方は一様に驚きを隠せませんでした。今回の二つの県の違いが、今後の地域間格差が広がっていくキモのような気がしてきました。保育系の話だけ見ても、四大を卒業しても就職がない地域では住んでいられない状況なのか、短大を卒業してしっかりと就職できる地域なのか、大学の力というより、その土地の持っているパワーが今後は大きく、大学マーケティングに影響されることを示唆する一例でした。結局は八戸は素敵な街ですが、本学への進学者を考えると秋田方面の訪問がいいのかなという感じでした。

少子化だから全国的に保育系の就職はよくないと思っている先生方が多くいます。

高校訪問の目的の一つに、この感覚を少しずつ変えてもらうためという意味もあります。

秋田はもちろんいいのですが、来年は青森の少し奥に入ってみます。


 


学生が変える、学生が変わる!!

2015-08-02 08:11:20 | FMICS

平成25年6月25日にFMICSに書きました。

気付いた点に赤字で加筆しています。

うちのオープンキャンパススタッフ(以下、学生スタッフ)は、スゴイですよ。何がスゴイかって、今回の新しい企画の立ち上がりから聞いてください。それは、一人の学生スタッフからの声でした「OCでキャンパスツアーを毎回実施しているが、リピーターにとってあまり面白くないのではないか」という意見でした。その鋭い視点に一瞬ドキッとしました。こうなるともう考えなければ気が済まないので、どうすれば参加者が満足してくれるのか意見を聞きました。そして、キャンパスツアーと同時にできるほかの企画を考えようということになり、数人の学生スタッフが考えてレクリエーション(以下、レク)を実施することになりました。レクは、新入生交流研修旅行中のイベントの一つとして、学生リーダーが、毎春新入生のために実施しています。この学生リーダーさんが、多く参加している学生スタッフですから、今回は安心して任せることが出来ました。学生が高校生のために、どうしたら満足してくれるのかを自ら考えて実行してくれたのです。

うちのOCの目的は、在学生&高校生と高校生同士が友達になれるような空間づくりを目指していますので、それが学生スタッフにもしっかりと伝わっています。ですから、OC終了後のミーティングやアンケートなどに次回の改善点が書かれてあるのは当たり前です。この中で、「すぐにできること」「できないこと」を判断するのが私の役割です。「できること」は次回からすぐに実行しますし、「できないこと」はなぜ出来ないのかを学生スタッフに説明し、理解してもらいます。これを何度も積み重ねると学生スタッフは高校生にとって何が必要なのか、どうしたら満足してもらえるのか、という視点でOCを運営してくれます。

違った高校の生徒が友人になりますので、次回からLINEで待ち合わせてOCに参加してくれる生徒がチラホラ見えます。

毎回、OCが始まる前に必ず学生スタッフに伝えるのは、高校生に良い事ばかり伝えなくて良い、本当のうちの話をして欲しい。何か気づいたら改善するからいつでも教えて欲しい、すぐにできることは次回から改善します。当然、これを繰り返すと沢山の意見が出てきます。

今まで多くの方々が、学校改革の為に様々な視点から議論していると思いますが、これもひとつのFMICS流学校改革と呼ばせて頂いていいのではないでしょうか。

FMICSの原点のひとつ、「大学を学生が変えられる」っていいでしょ。学生は自分の意見で何かが変わることに敏感です。意見を言って具現されることの意味の大切さとプチ成功体験を味わえるので成長するはずです。まさに「大学改革実行プラン」の「生涯学び続け、主体的に考え、行動できる人材」つくりの実践といえるでしょう。

こういう体験を様々なところに潜ませるのが大学改革のキモではないでしょうか

グローバル・・・やめたほうがいいですよ。大きな大学に任せましょう。小さな大学は、身の丈に合った学校改革しましょう。

この時はグローバルを小さな大学が取り組むのはナシだと思っていました。

しかし、今はプチグローバルありに気づきました。

プチグローバルは

がっちりグローバルではなく、英語が苦手な生徒が目指すグローバルという意味です。

これが結構な人数になるのです。

話を聞いてみると、英語は苦手。

でも、東京オリンピックがあったり、海外から観光客が増えたりしているので

英語を話す機会が増えてきそうなので勉強しなければならないのはわかっている。

でも、英語は苦手!

な生徒がいるんです。